2012/05/27

Fabrice Moretti plays Debussy

ファブリス・モレティ氏が、5月10日にタン・ドゥン指揮フランス国立管弦楽団の演奏会にゲスト出演し、ドビュッシーの「ラプソディ」を演奏した。この演奏会では、ドビュッシーのサクソフォンのための狂詩曲とクラリネットのための狂詩曲が取り上げられたほか、タン・ドゥンの自作「Intercourse of Fire and Water」と「Death and Fire, Dialogue de Paul Klee」が演奏された。

その模様を、録音で楽しむことができる。ラジオ・フランスが運営するfrancemusique.frというサイト中のページで、下記のリンクから聴くことができる。この録音は、公開から一ヶ月間、6月9日まで聴くことができる。

http://sites.radiofrance.fr/francemusique/em/concert-soir/emission.php?e_id=80000056&d_id=440001420

オーケストラはベストとは言えないかもしれない(特に冒頭)が、後半に向けて熱を帯びていく様は見事だ。指揮者の力量によるところが大きいのだろう。モレティ氏のサクソフォンは、もちろんソロを拡張せず、ロジェ・デュカス編そのままの音を吹いている。ずいぶんとオンマイクで捉えられており不自然な感じも受けるが、それでもその美音には惚れ惚れしてしまう。フレージングは、師匠のデファイエ氏譲りな部分が散見されるような気がする(何度か聴いたら印象が変わるかもしれない)。

ということで、ご興味ある方はぜひ聴いてみていただきたい。

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