昨年12月に発売された、雲井雅人氏のアルバム「Simple Songs(Cafua CACG-0093)」。レコード芸術今月号の「特選」に選ばれたという…図書館に入っているレコ芸をパラパラめくってみると、おお、載ってる。すごい!このCD、もちろん発売直後に購入済で、とても気に入って何十回も聴いたのだが、そういえばまだブログに書いていなかった。
・バーンスタイン - シンプル・ソング
・バッハ - 3つのコラール前奏曲
・デザンクロ - 前奏曲、カデンツと終曲
・バッハ - イタリア協奏曲より「アンダンテ」
・マズランカ - ソナタ
雲井雅人(asax, tsax)、藤井亜紀(pf.)
これは、スピーカーの真正面で正座しながら聴くと、言葉を失う。今までのサックスからはちょっと聴いたことのない、何かが感じられるはずだ。雲井氏の音楽に対する精神性が、そのまま音になって立ち上がってきているのか。それは、曲に対する愛情だったり、サックスという楽器に対する思い入れだったり…そしてなにより、音楽に対する真摯な姿勢。
テナーで歌のごとく奏でられるバッハ、「美しい」デザンクロ、そして物語を感じさせるマズランカと、未知のサックスが凝縮された一枚。この演奏の素晴らしさを言葉にするのは難しいので、ぜひ手にとって聴いてみていただきたい。
そういえば、何気にSACD対応なのですな。SACD対応プレーヤで再生すると、DSDの超高音質とマルチチャンネルが楽しめるらしいが…この録音を堪能するには聴く側もきちんとした機材をそろえなけりゃいけないのか。ちゃんとした環境で聴いてみたいものだ。
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