普段どんな音楽を聴いているかと聞かれれば、言ってしまえば主にクラシック・サックスだと言える。まあ学生の身分だし、CDに費やせるお金もそんなに無いので、幅広いジャンルを深く楽しむのは実質無理。そこで、基本的にはサックスものを集めながら、そこから関係ある音盤を、裾野が広がるようにポツポツ収集しよう…というのが、当面の音盤収集指針。
高校の頃デザンクロをアンコンでやることになって、そこで数種類CDを買って聴き比べたあたりから連鎖が始まったのかな。
例えば、今クロノス・カルテットの演奏で「紫の煙」を聴いているけれど、それはこんな連鎖だと思う。
デザンクロ -> トルヴェール・クヮルテット「Duke's Time」を聴く -> アトム・ハーツかっこいいなあ -> アトム・ハーツ・シリーズをいろいろ聴く -> モルゴーア・カルテットの「Destruction」 -> クロノス・カルテットという団体も、近いコンセプトのアルバムを作っているらしい -> クロノス・カルテットが有名になったきっかけは、ジミヘンの「紫の煙」のレコーディングによって、だそうな。
という感じ。おそらくこの次は、「紫の煙」のオリジナル・バージョンを探しに行くのだろう(笑)。この「連鎖をたどる」という行為に、クラシックを聴くことの一つの魅力を感じる。J-POPなんて一回CDが出たら終わりだけれど、繰り返し演奏されてこその意義だってあるんじゃないか。それは、同一演奏家、同一作曲家という繋がりをたどることができる、ということにも関わる部分があると思う。
もちろん、ジャンルは偏りがちになるけれど(実際それを自覚しながらこういう聴き方をしているけれど)、ハマると面白いです。
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