2005/02/27

服部先生レッスン

小出郷でサンジュレが演奏できなくなってしまった。まあしょうがないか。

今日は服部先生にわざわざ鎌倉から車で来ていただき、デザンクロのレッスンを受けることができた。いろんな先生に見ていただけるのは幸運だし、上手く吸収していけばとてもよい刺激になる。今日も新しい発見がいろいろあった。スラーの意味を上手く捉えること、音の密度のコントロール、ヴィブラート、スタッカート等々。アンサンブル四人で→お昼→個人で、とレッスンをしていただき、なんとじっくり5時間以上も!みて頂いた。

服部先生の演奏(音だし?)を間近で聴くことができたのも収穫だった。キャトル・ロゾーのバリトンなイメージが妙に強いが、アルトの音の美しさ、テクニックの高さにも舌を巻いた。使っているMarkVIIの初期モデルはもうキーの金属が磨り減ってタンポの金属部分につぎたしをしてあるという代物だった。すげー。ファンタジアとか、パスカルのソナチネとか、プロヴァンスのカデンツァ部分(超高速)を美しい音色でさらさら吹いていた。

お昼のときに、服部先生が審査員を務めたコンクールである第三回のアドルフ・サックス国際コンクールの話を伺うことができた。本選の様子は非常に興味深い内容であった:選択曲は原博巳さんがラルソン(ラーション)の協奏曲、他全員がマルタンのバラード。やはり演奏する機会が多いだけに選択曲ではほとんど差がつかなかったらしい。明暗を分けたのはロッサム作曲の課題曲。服部先生曰く原さんの演奏は「完璧な」演奏だったらしい。なんせ演奏が終わった後に審査していたロッサムが「なぜこの曲をあんなに完璧に吹けるんだ!?」と言ったくらいだそうで…。それともう一つ、原博巳さんは服部先生に師事したことがあるので服部先生は原さんに関しては審査できなかったらしい。…などなどいろいろな話をお聞きすることができました。あー楽しい一日だった。

2005/02/23

サンジュレさらい中

朝の練習の後、午後三時ごろからも練習できた。さすが昼間~夕方にかけてはよく楽器が鳴るし、指も回るしといったところ。吹いてていつもより楽な感じがする。サンジュレも合わせ始めてみたが、どうもロンデックス改訂版(Molenaar Edition)のアーティキュレーションが邪魔でうまく吹くことができない。どこかで聴いた話だが、普通この曲をさらい始めるときはアーティキュレーションを無視するのが暗黙の了解だとか。オリジナルの版には第一楽章の最初の和音の伸ばしも入っていないというし。

昔どこかで聴かせてもらったQuatuor Ars GallicaのCDではなんとオリジナルの版が使われていて、最初の和音は省略されていたはず…。話をそらせば、このCD、変な日本語訳がついている。さらに話をそらせば、このCDに入っていたムラエールトの四重奏曲の楽譜をついに入手できたのが最近のことである。

夜は、支部大会のビデオが届いたのでミニ鑑賞会を開催。ラベルに間違い発見。だから茨城大学じゃないっての。たしか表彰式でも間違われたよな。それにしても妙なカメラ流しで写すなー。

2005/02/21

Googleにクロールされた~

ついにこのページがGoogleで引っかかるようになりました~。小一時間、Googleで検索して遊んでしまった。「インヴェンション サクソフォーン」とか「フーガの技法 サクソフォーン」とか「マウンテン・ロード マズランカ」といった、普通の人だったらちょっと調べそうにないキーワードで入れると上位に出てくるようだ。

2005/02/20

今後に向けて

小出郷の幕前アンサンブル曲が決定。サンジュレ第一番の第四楽章。ベタな選曲だなあと思いつつもこちらもさらわないと…。サンジュレに取り組むのは自分でも意外なことに初めてだが、クヮルテットの音色を調整するのにちょうどいい選曲かもしれない。第一楽章も捨てがたいが。

春は新歓のシーズン、というわけでレパートリーの拡大が今春の目標。とりあえず新歓関係のコンサートの出演予定が2つ。自主公演企画もまだアイデアの段階ではあるが、ひとつの目標としてある。できれば学園祭のときに小ホールで一回、それから来春に引退演奏として市の小ホールで一回開くことが出来れば、というところである。「マウンテン・ロード」や「ジュライ」あたりどんどんさらっていきたいところではある。しかし大会が終わらないことにはなかなか。

フリーながら音質の高さに定評のあるAudioActive Decorderを導入。とあるプラグインを使うことでデコード部分をWinampから直接利用できるようになる。ちょっと重たいのが難点か。…何気なくパソコンの中にMP3で保存してあるルソー演奏のクレストン「ソナタ」をかけたら、最初のワンフレーズEs-Cis-B-H-Es~に鳥肌が立った。気のせいかもしれないが?、しかしまあびっくり。

2005/02/15

「マウンテン・ロード」楽譜到着!

「マウンテン・ロード」楽譜をついにゲット!あーもうホント幸せです。やっと更新が再開できる(あんまり関係ないけど)…。さっそく、今日サークルの時間にアルトの子を捕まえて第3楽章の伴奏だけ音出しをしてみたが(とりあえずなんとか初見で通した)ところどころ「おっ」と思わせる素敵な響きが散りばめられていて楽しかった。明日の朝練習のときにでも第1楽章と「人はみな死すべきもの」の音出しをしてみよう。…Fis-Durなんですね、この曲。

今回入手にいたるまでの手順はある意味「最終手段」とも言えるもので、その方法はこんなところに書けたもんじゃないが、頑張ったことでとりあえずいろいろ勉強になりました。今度暇なときに「マウンテン・ロード」のことをつらつら書こう。

2005/02/10

朝練習再開

ようやくマズランカの「マウンテン・ロード」の楽譜を手に入れる目処がついた。よかった。「マウンテン・ロード」の話題はまたいつか。

今週からアンサンブルコンテストのために朝練習を再び開始した。以前よりは寒くなくなって朝起きて練習場所まで行くのが少し楽になったかなという感じ。煮詰まった末にTSEに出会い、ようやく全国大会に向けてやることが見えてきたようだ。楽器を吹くことへの意識の改革が必要とも思われるくらいの難しいことにチャレンジしなければいけないが、真に魅力的な演奏に向けて頑張っていきたいと強く思う。一期一会、このメンバでしか創りだすことのできない素晴らしいクヮルテットを目指して。

2005/02/07

ホルスト「惑星」聴いてます

部屋で聴く音楽はころころ変わるもので、ハールを聴いていたかと思えば突然Saxofon Concentusを聴いたり、サクソフォン曲を聴いていたと思えば突然オーケストラ曲を大量に聴いたりと、自分で言うのもなんだが結構移り気にいろいろ聴いている。

昨日友人宅に行ってCDラックから「惑星」を見つけ出し、借りてきた。しかもカラヤン&ウィーンフィルの1961年録音版。大笑いしてしまうところもあるが、CD全体を支配している豪快な音楽の流れは確かにカラヤンしか創り出せないものなんだろうと思ったり。この演奏で「惑星」の人気が出たというのもうなずける。ウィーンフィルってまじめに聴いたことなかったけどこんな音なんだ、と再認識。

よく取り出すのは「火星」「木星」…とここまでは普通であるが「土星」もいっしょに聴くことが多い。というか「土星」が一番好き。初めて聴いたときは(確かサー・コリン・ディヴィス指揮の盤だった)「火星」「木星」ばかり聴いてたが、いつしか「土星」の印象的なコード進行というか例えようのない暗い響きに魅せられてしまっていた。ホルスト自身が最も気に入っていた楽章も「土星」だったという。

2005/02/06

Saxofon Concentus賛

あれ、2/5に書いたものが消えてる。保存する前に強制終了してしまったようで。おまけに何書いたか忘れてしまった。

以前書いたSaxofon Concentusのアルバム。最近こればっかり聴いている。シュミットの「四重奏曲」なんて進んで聴く演奏はデファイエ四重奏団のものしかなかったのに、今ではこればかり。第一楽章冒頭、テナーの作曲家の意図を汲み取ったような吹き方。最初は押し付けがましく感じたけど、だんだん気にならなくなって、ついには「ここはこういう解釈じゃなきゃ!」と思わされてしまった。続く第二楽章の超高速演奏も然り。まあ、とか何とか言ってデファイエの演奏聴いたらまたそこから離れられなくなってしまうのでしょうが。ゴトコフスキーの「四重奏曲」なんて初めて聴いたけれど、第一楽章のちょっと哀愁を帯びたメロディを淡々と歌い上げる様にはなんか心動かされるものがあったし、第六楽章は「信じられない」テクニック。速いの何の。

しかし手に入りにくいのだ、このアルバム。もっと流通して欲しいと思う。SIMAXってノルウェイのレーベルなんだよな。ちょっと日本からは遠すぎる…か(笑)。国内では、北欧系のレーベルに強いノルディックサウンド広島(→http://www.nordicsound.jp/)に注文するか、アマゾンのユーズド製品を狙っていくのがオススメです。

今の悩み:小出郷吹奏楽フェスティバルの幕前曲&新歓のアンサンブルで、何を取り上げようか。デザンクロに固執し続けるのもちょっと、ね。もう少しレパートリーも欲しいし。

スティラー「チェンバー・シンフォニー」

アンドリュー・スティラーの「チェンバー・シンフォニー(室内交響曲)」というサクソフォーン四重奏曲がある。雲井雅人サックス四重奏団が定期演奏会で取り上げ、話題になった。手元にある音源の中ではAmherst Saxophone Quartetの録音がおそらく唯一。ライナーによると「セリフ」ではレコーディングプロデューサーが参加しているようだ。

ミニマルの薫りをさせながら機械的な、しかしどこかしら人間的なパッセージが交錯する第一楽章、そして第二楽章のメロディの美しさとメッセージ性の高さ!短い第三楽章のメヌエットを経て、再びミニマル調をとる高速な第四楽章に突入する。執拗なまでの主題変奏の応酬の後、強烈なスケールを伴う微分音を含んだ第二主題、再現部とバリトンの30秒にも及ぶ無伴奏インプロヴィゼイション(何も書いてない)を挟み、再び第一主題に戻り、その狂気のような変奏の勢いを残したままあっけなく曲は終わってしまう。

とまあ、外観は少々異常だがなかなかいい曲。雲井雅人サックス四重奏団に献呈されたという「Two Fixed Forms Unfixed」とあわせて、興味がわいている曲の一つであります。楽譜はアメリカのKallisti Music Press(→http://home.netcom.com/~kallisti/)から楽に手に入れることができる。思い切って買ってしまおうかな…いや、でもその前になんとしても「マウンテン・ロード」を手に入れないと。

2005/02/04

インヴェンションを移調しながら

数日前に「フーガの技法」のアップロードがひと段落着いたので、次は何にしようかなあと思案したのち、「2声のインヴェンション」をソプラノ&バリトンサクソフォーン用に書いた譜面を公開していくことにした。私はピアノを弾くことが出来ないが、この譜面は練習室や図書館にごろごろしており、ずっとなじみ深いものなのだ。移調しなくてもほぼ読める下声部をバリトンでさらったこともある。

そういや今のクヮルテットが確立する前に一時期ソプラノとバリトンのデュオをやってみようかと思案していた時期があった事を思い出した。新入生が入ってきたことでクヮルテットを組んだため完全に流れたけど。レパートリーとして構想していた曲に、ベルノーの「ソナタ」や酒井格先生の「かわいい少女とパパのステップ」そしてこの「2声のインヴェンション」があったはずだ。バッハの曲が持つ、心にストレートに入ってくる響きには当時から魅せられていたため、単純ながらもたった二声で厚い響きを生み出す「インヴェンション」のスコアには心が躍ったものだ。…この曲を改めて二声のサクソフォーンのために浄書しながらそんなことを思い出していた。

全曲の公開時期はまだ未定だが、少しずつ増やしていきたいと思う。

2005/02/03

ひとまず、ほっ

楽器修理の予約完了~…一週間以上先になってしまったが、この時期音大の受験シーズンとかぶってしまっているししょうがないだろう。しかし2/14まではまともな状態で吹けないのが苦しい。とりあえず調整だけしてもらって、管体が曲がっていたら後日改めて…ということになるらしい。うう、気分が晴れないなあ。お金もかかるし。

吹奏楽のための「リベラメンテ」の解析に取り組み始めた。…がなかなか進まず。全音半音全音半音の繰り返しで下がっていくモチーフがなんともおもしろい。

2005/02/02

フランスでは…

「フランス人は年寄りを大切にしない」というのはよく言われることで、そのおかげで革新的なものが多く生み出されるのだが、日本人の好きな「古き良き時代」のものがフランス国内でどんどん失われていく。音楽に関してもそうで、サックス吹きである私なんかはミュールとかデファイエの演奏がフランス人の記憶から失われつつあることに寂しさを覚える。

言わずと知れた吹奏楽団「ギャルド・レピュブリケーヌ」が来日したとき、団員たちが東芝EMIの復刻版演奏を大量に買い求めたという話。日本では復刻されているのに、お家元のフランスでは復刻されていないのだ!その団員たちで構成されるギャルド自体も、今では昔とは違うギャルドになっていることは皮肉である。昔の音を生で復活させようとする動きはもはやない。

とあるサクソフォンの国際コンクールで「一位なし」が出た。審査委員長はパリ警視庁音楽隊の若きコンサートマスター。たまたまその場に居合わせたミュールが「一位なしはちょっと厳しかったんじゃないか?」とその審査委員長に言ったところ、彼は「あなたは黙っていてください。あなたの時代は終わったのです。」と返したという。

サクソフォーンフェスティバル2004レポート

今日はちょっと時間ができたので昨年12/22のサクソフォンフェスティバル2004の感想でも。

平日に行われているイベントのため当初は行く気がなかったのだが、とあるコネでイベントの一つであるサクソフォーン四重奏のクリニック(講師は服部吉之先生!)に参加できることになり、授業を自主休講(サボリ)までしてクヮルテットの四人で行ってきたのだ。アンコンで茨城県代表を頂いた直後で、服部先生に顔向けできる~とほっと?していたころの事だ。バス~電車~電車と楽器を担ぎながら乗り継いだ多摩までの道のりはなかなか遠かった。

クリニック前団体の多摩川学園高等部もデザンクロの第三楽章をやっていた(高校生であれだけ吹けるなんて!)。そして私たちの番。全体のテンポ設定を直していただいたり、フレージング感を重視した解釈にする方法を教えていただいたりと、一時間だけだったが熱く(ほんとに熱い)指導していただいた。この一時間がなかったら東関東大会を抜けることはできなかったかも知れない。

クリニック後、服部先生の楽屋にお邪魔して二時間近くいろんなお話をした。印象的だったのは「倚音」の話やベルノーの「ソプラノサクソフォンとバリトンサクソフォンのためのソナタ」の話。服部先生はフランス留学の際にデファイエやテリー、ルデュー、モレティと親交を深めていたようでそれらの関わりから多くの貴重な体験をされたようである。最後にサインもしていただいた。

そしてフェスティバルコンサート会場の大ホールへ移動。ホワイエで康英先生を発見し、ちょっとだけお話しした。なんでも康英先生作曲の「協奏曲」の再演を聴きに来たらしい。このコンサートのためにピアノ2台版への編曲をしたとか。

「協会員によるコンサート」は須川さんの吹くベリオ「SequenzaVIIb」から聴くことができた。生でセクエンツァを聴くのは初めてだったが、いやーすごかった。伴奏はチェロの持続音ではなく、電子音がホールのスピーカーから流れていた(その持続音がちょっと大きくて…うーん)。「トルヴェールの惑星」は「木星」と「地球」の抜粋。この曲をライヴで聴けたのは良かったかも。CDで聴くとどうも魅力が分らないのだが、ライヴですぐそこから感じ取れる迫力はトルヴェールならでは。トルヴェールメンバーもとても楽しそうに演奏していた。

そしてメインプロ「日本人作曲家のサクソフォーン作品」。将来にわたり決して実現しないであろうサックス界にとって一期一会の画期的なプログラムだった。武満徹「13人の演奏者による室内協奏曲」、入野義明「七つの管楽器のためのディヴェルティメント」、湯山昭「マリンバとアルトサクソフォンのためのディヴェルティメント」、石井真木「オルタネーションⅠ作品58」、野平一郎「サクソフォーン四重奏曲」、新実徳英「風韻Ⅰ」、伊藤康英「協奏曲」。

湯山「ディヴェルティメント」はスターリングシルバーを携えた田中靖人さんが演奏。じっくりと進める演奏が好みなのでちょっとせかせか進みすぎかな?と感じながらも楽しそうに前へ前へと進んでいく田中さん。マリンバの浜まゆみさんの演奏中のオーラがものすごい。「オルタネーションⅠ」。林田和之さんてこんなに上手かったのか!というか、何だこりゃ、曲の難しさは分るのだが、常軌を逸したテクニックによって演奏不可能作品ということを全く感じさせない…なんか自分の吹いている楽器とは違うような、いや言葉で表すのは無理かという完全な演奏(→意味不明。とにかくすごかったのです)。今回のコンサートの一番のヒット。

休憩を挟んで「サクソフォーン四重奏曲」へ。曲の存在だけ知っていて以前から聴きたいと思っていたのだが、これまたスリリングな曲想。「アンサンブル」というより「ソロ×4」て感じ。田村真寛演奏の「風韻Ⅰ」。まだ芸大三年生(若い!)とのことだが堂々たる演奏であった。彼の演奏をもっと聴いてみたいと思った。トリは康英先生の「協奏曲」を須川さんの演奏で。不思議かつ雄大な音空間が会場を満たし、貫禄の演奏、大きな拍手!やはりメインはこの人と感じさせるようなすばらしい演奏であった。

その後、池上政人さん指揮のサクソフォーンオーケストラで「エスパーニャ」やショス5の第四楽章を聴き、充実した気分で会場を後にした。その日は東京の友人宅に泊めてもらい、次の日につくばへ。2004年の最後を締めくくるともいえる充実した時間を体験することができ、本当に嬉しくてたまらなかった。

2005/02/01

PDFで楽譜公開

「クセロPDF」(→http://www.xelo.jp/)「PrimoPDF」(→http://www.primopdf.com/)をダウンロード。このソフト、仮想プリンタドライバとして動作し、印刷機能のあるソフトウェアのドキュメントならなんでもPDF形式に変換できるというスグレモノなんだとか。しかも両方ともフリーウェア!ソースネクストの「いきなりPDF」の存在を知って、フリーで同じ機能を持つものを探していたのだ。

このソフトを使って何が嬉しいかというと、Finaleで書いたデータをPDFにコーディングできるようになること。そこで、今までFinaleでサクソフォーン四重奏用に書きためていた「フーガの技法」の楽譜をいくつかPDF形式に変換し、サイトで公開することにした。「フーガの技法」はNew Century Saxophone Quartetの演奏を聴いて以来大好きな曲で、サクソフォーン用の楽譜を探したのだがどうしても見つからなかった(せいぜいLemoineから出版されたBernard Bailly de Surcy編のContrapunctus1~5があるくらい。しかもキーはG♭ですごく吹きづらい)。

そこで、「まともな版がないなら自分がやるしかない!」と思い立ち、以来、暇を見つけてはサクソフォーン四重奏用(SATB)のために原調での移調作業を進めていたのだ。とりあえず何曲か変換してアップロードしてみた。「クセロPDF」の方は変換の際に広告ページが表示されるのだが、ちゃんとPDFドキュメントは出来上がるし、まあ御愛敬。

ユーズド製品で、Saxofon Concentusの「Premiere Quatuor」

最近Amazon.co.jp(→http://www.amazon.co.jp)の「ユーズド製品」が熱い。本来ならばカスタマーが出品をする場所なのだが、caiman_americaという店が各種CDの在庫を大量に出品しており、ふつうアマゾンでは手に入らないような品薄品や廃盤などが手に入るのだ。しかも新品でアマゾンの値段より安い!ドイツ経由でマイアミから送るため、時間がかかるのが難点だが(といっても長くて二週間ほど)。

さっそく今年の初めにSaxofon Concentusのアルバム「Premiere Quatuor」を注文。在庫があったらしくだいたい一週間で届いた。サンジュレ、シュミット、ゴトコフスキーの精緻な演奏を聴けるCDだということで知って以来二年間、ずっと探し続けていたものだ。しかしこれはすごい演奏だ。サンジュレのような曲だとところどころ音の厚みが欲しくなるところはあるものの、シュミット、ゴトコフスキーの「四重奏曲」のようなフレーズを散りばめてあるような曲での演奏の説得力の高さというったら!こんな演奏他ではなかなか聴けないだろう。ゴトコフスキーの第六楽章「終曲」のテクニックも圧巻。シュミットやゴトコフスキーは演奏してみたい曲の一つだけど…こりゃ半端に取り組むと自爆しそうだなあ(笑)来年のアンコンでやってみようか。