小出郷でサンジュレが演奏できなくなってしまった。まあしょうがないか。
今日は服部先生にわざわざ鎌倉から車で来ていただき、デザンクロのレッスンを受けることができた。いろんな先生に見ていただけるのは幸運だし、上手く吸収していけばとてもよい刺激になる。今日も新しい発見がいろいろあった。スラーの意味を上手く捉えること、音の密度のコントロール、ヴィブラート、スタッカート等々。アンサンブル四人で→お昼→個人で、とレッスンをしていただき、なんとじっくり5時間以上も!みて頂いた。
服部先生の演奏(音だし?)を間近で聴くことができたのも収穫だった。キャトル・ロゾーのバリトンなイメージが妙に強いが、アルトの音の美しさ、テクニックの高さにも舌を巻いた。使っているMarkVIIの初期モデルはもうキーの金属が磨り減ってタンポの金属部分につぎたしをしてあるという代物だった。すげー。ファンタジアとか、パスカルのソナチネとか、プロヴァンスのカデンツァ部分(超高速)を美しい音色でさらさら吹いていた。
お昼のときに、服部先生が審査員を務めたコンクールである第三回のアドルフ・サックス国際コンクールの話を伺うことができた。本選の様子は非常に興味深い内容であった:選択曲は原博巳さんがラルソン(ラーション)の協奏曲、他全員がマルタンのバラード。やはり演奏する機会が多いだけに選択曲ではほとんど差がつかなかったらしい。明暗を分けたのはロッサム作曲の課題曲。服部先生曰く原さんの演奏は「完璧な」演奏だったらしい。なんせ演奏が終わった後に審査していたロッサムが「なぜこの曲をあんなに完璧に吹けるんだ!?」と言ったくらいだそうで…。それともう一つ、原博巳さんは服部先生に師事したことがあるので服部先生は原さんに関しては審査できなかったらしい。…などなどいろいろな話をお聞きすることができました。あー楽しい一日だった。
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