2017/10/03

チルドレンズ・ソングのサクソフォン四重奏編曲譜

イギリスのアポロ・サクソフォン四重奏団が演奏し、CD(「Bow Out」ならびに「First & Foremost」)にもなっているチック・コリア「チルドレンズ・ソング」のサクソフォン四重奏編曲。彼らの演奏した楽譜は、メンバーのロブ・バックランド Rob Buckland氏がアレンジしたものだが、未出版であり、その楽譜を入手することはできなかった。いつだったかバックランド氏に楽譜を貸してほしいと尋ねたことがあるのだが、その時はなぜか「ピアノ譜をアレンジしてやると良いよ」とだけ言われて、楽譜を借りることはできなかったのだった。

それから数年。何気なくAstute Musicのサイトを眺めていたところ、なんと同アレンジ譜が出版されているではないか!!びっくりした…。
https://www.astute-music.com/store/p244/Childrens_Songs_%28sax_quartet%29_by_Chick_Corea.html

バックランド氏によるノートには、以下のように書かれている。

オリジナルの編曲譜は長きに渡り行方不明となっていました。そこで、記憶とCD/ライヴ録音を頼りに、再度楽譜として書き直すことにしたのです。出版にあたり、許可を得るためにチック・コリアにコンタクトを取りました。彼は、自分の(素晴らしい)音楽をより多くの聴衆に紹介してくれることを願って、出版を快諾してくれました。

なるほど、オリジナルの編曲譜が失くなっていたのか。何がきっかけになったかは分からないが(オリジナルの編曲譜ではないにしろ、同じ編曲者による忠実に再現を試みた楽譜が)再度出版の運びとなったのは大変喜ばしいことだ。私も早速注文しようと思っている。

2017/10/01

日本人女性作曲家によるサクソフォン四重奏曲

「日本人の女性の作曲家によって書かれたサクソフォン四重奏作品には、どんなものがあるか?」

お知り合いの方に質問されたのをきっかけに、Facebookで広く訊いてみたところ、多くの方からこんな曲もあるよと教えていただいた。以下にまとめたリストを掲載しておく。

木下牧子 - アンダンテとカプリッチョ
三浦真理 - ティータイムの画集
平部やよい - 4つの自我
平部やよい - Dice
平部やよい - 倖せヲ呼ぶ嶌
名田綾子 - サクソフォン四重奏曲
名田綾子 - トライフル
名田綾子 - 元禄花見踊りの主題による7つの変奏曲(SaxQ+pf)
石毛里佳 - アレグレットとプレスト
石毛里佳 - 海にまつわる三章
石毛里佳 - Sparking!
石毛里佳 - 幻舞曲
大嵜慶子 - ココロコ(SaxQ+pf)
大嵜慶子 - 滄海変じて桑田となる(SaxQ+pf)
織田英子 - 東回りの風
鈴木歌穂 - 黎明の空へ
鍋島佳織里 - スプラッシュダンス
三浦真理 - ファンタスティック・モネ
阿部清美 - エターナルブルー
田中久美子 - 四十雀のさえずり
山根明季子 - 水玉コレクション No.16
内田祥子 - Blue Blue
内田祥子 - Blue Vacation
名倉明子 - henkies
宮前知永子 - サクソフォン四重奏曲2番

2017/09/27

マクリスタルの吹く「Hard Fairy」

これはいい!イギリスのサクソフォン奏者、ジェラルド・マクリスタル Gerald McCrystal氏の演奏による、グラハム・フィトキン「Hard Fairy」の演奏。ライヴならではの僅かな疵もあるが、伸びやかな音色と絶妙な味付けが素敵。ハール、ハラームとの演奏とは違った方向性ながら、魅力的な演奏だ。

Sax Allemandeのゴルトベルク変奏曲

Sax Allemandeという、ドイツのサクソフォン三重奏(そう、珍しいことに"三"重奏)団体が演奏した「ゴルトベルク変奏曲」の演奏録音を入手。CDでの入手が難しそうだったため、iTunesストアから購入した。

https://itunes.apple.com/jp/album/bach-goldberg-variations/id258462049

基本的には三重奏(SAB)で演奏が進むが、一部の変奏では、テナーサクソフォン奏者として、マルカス・ワイス Marcus Weiss氏が参加している。どの変奏も高いテクニックで演奏されており、さらに小気味よくヘヴィになりすぎない音作りが印象的。2005年の録音とのことだが、近年のトレンドを良く捉えた、ヴィブラート控えめのスッキリした演奏。

サクソフォンのゴルトベルク変奏曲といえば、クローバーSQのものも有名だが、少し違ったアプローチで楽しめた。Danish Saxophone Quartetの演奏も気になっているところ。

2017/09/23

上野耕路とソシエテ・ノワール第二回公演

【上野耕路とソシエテ・ノワール第二回公演】
出演:
 上野耕路, pf & hammond
 武井誠, 篠笛 & 尺八 & fl
 中村仁樹, 尺八
 真部裕, vn
 多井智紀, vc
 内田義範, bs
 播摩祐子, fender rhodes
 杉野寿之, drs
 松永天馬, vo
 神木優, 司会
日時:2017年9月19日 19:30開演
会場:目黒ブルースアレイ
プログラム(すべて上野耕路作品):
 9 Etudes Japonaise(A, B, C, E, F, I, J, K, Lの全9曲)
 ソシエテ・ノワール
 サマータイム・ゾンビ
 見知らぬ友人
 ピアノマン
 むこうみずな寓話
 アルケイディア
 エヴァ
 グッドレッドロード
 恋するさるとる
 探偵ごっこ
 プロパガンダはもうやめて
 エーテル・ダンス
 ピニャ・コラーダの冒険
 Etude japonaise C(アンコール)
 サマータイム・ゾンビ(アンコール)
 ピニャ・コラーダの冒険(アンコール)

「ソシエテ・ノワール」は、ここ最近上野耕路氏が取り組んでいる音楽ユニット/プロジェクトの名前。第1回目のライヴには伺えず、その後発売されたライヴCDを聴いて魅力を知り、今回のライヴを心待ちにしていた。今回はすべてが新作(上野氏自身珍しいとおっしゃっていた)、和洋折衷の不思議な編成にも関わらず、魅力的な曲ばかりの鮮烈なライヴだった。何度もブログで書いているが、上野耕路氏の作品は、一聴した瞬間に上野耕路氏の作品である、ということがわかるのが凄いと思う。単なる作曲ではなく、ある種のジャンル形成とでも言えるだろうか。グロテスクな響き、しかし途方もなく美しく、時に楽しく、いったいどのような発想でこのような作品を生み出しているのか、頭の中を覗いてみたいくらい(ちょっと太田螢一氏のイラストみたいな発想だな)。

前半は、和楽器をフィーチュアした9曲のエチュード。緩急対照的な曲が続き、速い曲ではカタルシス的な効果を生み出す音運びも。あえて和楽器の通常奏法のみを使ったとのことだが、そういった制約があるからこその面白さもあったと思う。後半は、松永天馬氏(ときどき神木優氏)をヴォーカルに迎えての独特の世界観を湛えた作品のオンパレード。セットリスト/歌詞カードが配布されたのも嬉しく、じっくり堪能することができた。

コンサート自体はテンポよく進んだが、休憩・アンコールも含めて3時間!大満足のライヴとなった。またぜひ伺おう。ビッグバンド編成もまたやってほしいなあ。

2017/09/08

事務局打ち合わせ

昨日は第9回サクソフォン交流会に向けて打ち合わせ。詳細は11月頃にお知らせできる予定。

遠隔地の事務局メンバー2名は、メッセンジャーのビデオアプリで参加。未来感あるなあ(しかし喫茶店のWi-Fiが切断されまくりで、難儀した)。

2017/09/01

シアター的な

サクソフォン、ピアノ、朗読による「銀河鉄道の夜」を購入。まだ聴いていないが、楽しみ。

サクソフォンを使ったシアター的な要素を持つ作品・パフォーマンスって、けっこう面白いと思う。サクソフォンの音が、不思議とマッチするのだ。テアトル・サックス、ザッツ・サクソフォン・フィルハーモニーの音楽物語、「オズの魔法使い」、伊藤康英編「冬の旅」等々、これまでも様々なアプローチが存在している。