2010/04/07

ラランさん率いるラージアンサンブル来日

ジェローム・ラランさん率いるサクソフォンのラージアンサンブル、"Continuo"が、この度来日するそうだ。ラランさんから情報をもらうまで、このアンサンブルは知らなかったのだが、まだ新しい団体なのだろうか。東京では、洗足学園大学のサクソフォンオーケストラとともに、「交流演奏会」という形で公演を行うそうだ。ラランさんにも久しく会っていないので、久々にお会いできるのが楽しみだ。

面白い試みだなあ、と思うのは、日本のサクソフォンオーケストラと、フランスのサクソフォンラージアンサンブルが同じステージに立つ、ということ。ありそうでないのではないかな?サウンド作りとか、アンサンブルの捉え方とか、如実な差がでるのではないかな、と。その差に注目して聴くのも面白そう。

【オルネイスボワ音楽院&洗足学園音楽大学 サクソフォーン交流演奏会】
出演:Saxophone Ensemble 、洗足学園音楽大学サクソフォーンオーケストラ
日時:2010年5月5日(水曜)14:00開演
会場:洗足学園音楽大学講堂(2400)
オルネイスボワ音楽院プログラム:
C.ドビュッシー - 小組曲
A.マルケアス - Engrenage
D.ミヨー - スカラムーシュ(ソリスト:大城正司)
洗足学園音楽大学プログラム:
S.ラフマニノフ - パガニーニの主題による狂詩曲

2010/04/06

Twitter雑感

Twitterで、意外なほどに多くの話題が醸成されていることに驚いている。システムからして、暇さえあればみんなチャットに参加しているようなものなので(ただし、発言に必ず返信しなければいけないとか、そういった空気は無い)、もっともと言えばもっともか。私が2008年に使い始めたころは、まだまだ利用者も少なくて、知り合いとのコミュニケーションや、独り言くらいにしか使っていなかったのだが、今やクラシカル・サクソフォンなどといったマイナーな分野でも、確実にソーシャル・ネットワークとして機能しているほどになった。

もともと集まるのが好きで外には出たがらないサックス吹きという種族なので(笑)誰かがポツリと呟いたこと(つぶやき、ではなくツイートと言うらしい)に対して、同業者からの反応率の高さは、凄まじいほどのものがある。しかも、時にはそれが1分以内にリプライされるのだから、ただただ驚くばかり。

オンライン上のコミュニケーションは、これから先どうなっていくのだろうか。パソコン通信のフォーラム→ウェブページ+メール+掲示板→ブログ+コメント→ミクシィ→Twitter→その次は?20年弱のうちに起こったこの変化は、一定の規則に従っている。すなわち、それぞれの情報発信源がだんだんと小さくなり(情報発信の敷居が低くなったから)、リアルタイム性が高くなる(携帯端末からのアクセスが容易になったから)、という二点。だが、この次の20年は、ちょっと想像できないな。

※過去~現在のことに目を向けると、私はウェブページの最盛期にオンラインコミュニティに参加し、ブログ黎明期に情報の発信を開始した。ウェブページ、ブログ、ミクシィ、Twitterのいずれも利用しているが、結局はそれぞれを上手く棲み分けることが重要なのだと思っている。

2010/04/05

Timothy McAllister - In Transit

というわけで、聴きました「In Transit(Innova 652)」。ティモシー・マカリスター Timothy McAllisterの名前は、国内ではあまり知られていないけれど、アメリカでは間違いなくトップクラスのサクソフォン奏者の一人だ。アリゾナ州立大学の教授であり、サクソフォンのコンテンポラリーの分野では、おそらくジョン・サンペン John Sampen氏と並ぶアメリカの二大巨頭ではないかな。

Timothy McAllister(sax), Kathryn Goodson(pf)
Roshanne Etezady - Streetlegal
William Albright - Sonata
Milton Babbitt - Accampanied Recitative
Gregory Wanamaker - Sonata deus sax machina
Mischa Zupko - In Transit

発売されてから、それなりに時間が経っているはずなのだが、これまで聴いていたなかったことを恥じた。オルブライトの「ソナタ」の決定盤は、疑いなくこれだと言えよう。ジョン・サンペン氏の盤もあるが、まさかあのディスク以上のテンションとテクニックで演奏されてしまった録音が存在するとは…。最初、部屋の掃除をしながら何気なく聴いていたのだが、オルブライトに突入した途端に金づちで頭を殴られたような気がして…。

そして、聞き慣れないミッシャ・ツプコという作曲家の「In Transit」は、コンテンポラリー風味のテクニカルな箇所と、爽やかな(ポップ)な箇所が錯綜する、なかなかの傑作であった。ちょっと長いんだけど。最後の楽章が、The Dreamと名付けられていて、夢のような美しい響きで幕引きとなるのも、センスがあるな。

少し聴きづらい作品が多いのだが、そんな作品であっても、軽々と聴かせていく(音色が軽くなるわけではない)のは、マカリスター氏の実力によるところが大きいだろう。ディスクとしての完成度は非常に高い。コンテンポラリーにアレルギーがなければ、強烈におすすめできる。

最後に、Innovaレーベルの、このディスクの紹介ページをリンクしておく。こちら。One Sheet Textという項目の、このディスクの評が痛快そのものだ(爆)。

2010/04/04

レパートリーとか

ちょっと四重奏で本番を増やしていこうかなと思っている。また、レパートリーとしても重厚長大路線だけでな
く、軽めのレパートリーを蓄えていきたい(もちろん練習の手は抜かないが)。幸いにして、そういう系統の楽
譜が、最近多いことだし。とりあえず、まず直近の目標は6月あたりかなー。6月までに、30分間くらいのレパートリーを揃えたいな。

そういえば、今日、四重奏練習を録音して思ったのだけど、やっぱりテナーで普通のメロディを吹くとボロが出
る(汗)。なんとまあ自らのフレージングの、センスのないことか(^_^;

2010/04/03

昨日の芸術劇場

昨日のNHK芸術劇場、グスターボ・ドゥダメルのロサンゼルス・フィル音楽監督就任記念演奏会だったのだが、その中で演奏されたジョン・アダムズ John Adams「シティ・ノワール City Noir」が凄かった。ドゥダメルは、こういうイケイケでプログレッシヴな(?)曲を振らせたら、向かうところ敵なしですな。ベルリンフィルのヴァルトビューネで演奏された、ヒナステラやマルケスの音楽を思い出した…。

このアダムスの作品は、委嘱初演だった。曲中でサックスが目立ちまくっていたことにお気づきだろうか。サクソフォン奏者は、画面を観ただけでは誰だか判らなかったのだが、調べてみたところ、ティモシー・マカリスター Timothy McAllister氏がフィーチャーされていたようだ。彼の公式ページのプロフィール欄にも、しっかりと載っていた

サクソフォンには、中間部のソロと、最終部に出現するオブリガード風の、いずれも超難パッセージが割り当てられていた。リズム、発音、音色変化、どれをとっても本当にAmazingなサクソフォンソロで、マカリスター氏の本領発揮!といったところ。本人としても、これはきっと会心のソロだったのではないかな。

…そういえば、芸術劇場史上、サクソフォンの音数の最多数を更新したのではないだろうか(笑)。うーん、「In Transit」が聴きたくなったぞ。よし、聴こう。

2010/04/02

演奏会情報:田村真寛リサイタル

田村さんよりご案内いただいた演奏会情報を掲載する(ご案内ありがとうございました)。すでに各所でチラシが話題になっているので、知っている方も多いのでは。面白いプログラムだ。4/18かあ、、、ちょっと予定の調整次第というところはあるが、聴きに行けたら良いなあ。特に、メンデルスゾーンが気になるなあ…。

【田村真寛 サクソフォン・リサイタル 2nd】
出演:田村真寛(sax)、遠藤真理(vc)、野田清隆(pf)
日時:2010年4月18日(日)14:00開演
会場:トッパンホール
料金:一般4000円、学生2000円(当日各500円増)
プログラム:
・W.A.モーツァルト「フィガロの結婚」より序曲
・L.v.ベートーヴェン「魔笛」の“愛を感ずる男たちには”の主題による7つの変奏曲
・F.シューベルト「アルペジョーネ・ソナタ」
・J.S.バッハ「管弦楽組曲第3番」より序曲
・F.メンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番」
問い合わせ:
03-5840-2222(トッパンホールチケットセンター)

メールに書かれていた告知文は、以下。CDなどでは似たコンセプトのものを聴いたことがあるけれど、「リサイタル」という場で、アレンジ物に、ここまで無心で取り組むという例は、今まであまりなかったかもしれない!


 春の嵐とともに、若手実力派サクソフォーン奏者・田村真寛の渾身のリサイタルが近づいてまいりました。
やりたいものを一気につめこんだ1st リサイタルから1年3ヶ月…。今回はバロックからロマン派まで、オール・アレンジ作品によるおよそサクソフォーンのコンサートとは見当もつかないコンサート。クラシックサックスの歴史が変わる?!
 共演者には、1stリサイタルでも白熱のステージを繰り広げたピアノの野田清隆氏と再共演。
そしてもう一人は、国内外主要オーケストラとの共演も多数、もはやスーパーソリストであるチェロの遠藤真理氏。
 このプログラムで、この顔ぶれ!はったりのきかない真剣勝負!!
 ぜひ、みなさまのご来場を心よりお待ちしております。


ウワサのチラシ、追加しました!(2010/4/15)

2010/04/01

パブリックドメインのスコアいくつか

IMSLPにて扱われている、パブリックドメインのスコアのうち、サクソフォンに関連するものについていくつかピックアップした。

おなじみ、アレクサンドル・グラズノフの「サクソフォン協奏曲」。表紙にデカデカとOp.109と書いてあるとは、何事だ(苦笑)→こちら

クロード・ドビュッシーが作曲し、ポール・デュカがオーケストレーションを行った「サクソフォンとオーケストラのためのラプソディ」→こちら

ヴァンサン・ダンディの「コラール・ヴァリエ作品55」のオーケストラスコア。ソロ+ピアノの楽譜は見たことがあるけど、オーケストラ譜は初めて目にするなあ→こちら

こういったオーケストラスコア、なかなか入手しづらいものであるだろう。音楽を学ぼうとする向きにとっては、格好の材料なのではないだろうか。没後50年以降のものに限られるとは言え、非常に有用であると思う。