
ところが、レヴ・ミハイロフという奏者がグラズノフの「協奏曲」と「四重奏曲」を吹き込んだLPで、ずっと昔にオークションで落としたもの。5ドルくらいで落札したのだが、送料が20ドルかかるといわれてたまげたのも、いまとなっては昔の話&笑い話。正確には判らないのだが、出版が1977年と書いてあるので、おそらくそのころの録音である。
ミハイロフという人は、ロシアのサクソフォン吹き…というか、本職はクラリネット吹きであるそうだ。だからということでもなかろうが、太い素朴な音色で奏でられるグラズノフ「協奏曲」は、たとえばフランスや日本の奏者にはないタイプの演奏で、初めて聴いた時はたいへん新鮮に感じた。オーケストラのルバートっぷりも素晴らしくて、これぞまさにロシアのオーケストラではないか!さらに追い打ちをかけるような、パチノイズたっぷりのMelodiyaのプレス!笑。やっぱ本場は違うなあと(?)感じ入ったLP。
昔、柏原卓之氏編曲のグラズノフ「協奏曲」のバックを演奏したときに、参考演奏として配布したのがこのLPの音源だった。フランスのプレイヤーの演奏は、少々綺麗すぎてしまって、それはそれで好きなのだが、そこまで極めるならば、アントニオ・フェリペ氏くらい流麗な演奏を聴いてみたいし…。ロシアのサクソフォンの歴史の一端を担うこの録音、一度聴いてみて損はないと思う。
