四重奏の朝練習(ピエルネ)をした後に、あまスタでの、外本番。暑かったなあー。
もしかしたら、楽器人生の中で一番暑い中での本番だったかもしれない。
2008/07/06
2008/07/05
「蛹化の女」って?
ちょっと何が出てくるのか良くわからない公演だが、楽しみだ。私は木曜日のほうに伺う予定。今となってはフランス帰りの奏者も増えてきたけれど、現地で学んだことを生かしながら、ここまでオリジナリティのある活動を展開しているプレイヤーは、大石将紀さんの他には見当たらない。
ふと思い出すのは、平野公崇さんのことだ。平野さんは帰国した直後から、フリーの即興演奏やパリの最新の作品へ積極的に取り組み、日本の聴衆へ大きな衝撃を与えた。平野さんと大石さん、取り組んでいる内容は違うけれど、未だ見たことのない音楽への畏怖の念は、その時の感覚に重なる。いまローバの「ジャングル」をやったところで、誰も驚かないでしょう。時代が変わったということだ。
【蛹化の女 femme insecte <東京の夏>音楽祭2008参加公演】
出演:保坂一平(dance)、大石将紀(sax)
美術監督:田中未央子
映像:KoS
日時:2008年7月10&11日(木曜&金曜)19:30開演(二回公演)
場所:門仲天井ホール
料金:前売り2500円、当日3000円
内容:戸川純の歌謡曲「蛹化の女」をもとにした舞踊、J.S.Bach、即興音楽、映像の融合作品
ピナ・バウシュ "Tanzfest 2008(ドイツ)"招待作品
問い合わせ:
http://www.m-oishi.com/
masanoriois@gmail.com
※両日とも、チケット完売だそうです。
戸川純というアーティストは良く知っているが、「蛹化の女」という曲は知らなかった。YouTube上で探したらすぐ見つかった(→こちら)。パッヘルベルのカノンをベースに構成した楽曲か。しかし、歌詞がすごい。「貴方を想いすぎて変わり果てた私の姿」を冬虫夏草に形容するとは、さすがというかなんというか、戸川純の発想のオリジナリティだ。パンクバージョンも良いですね。むしろ、単純にメロディに乗せるよりもシャウトしたほうが、歌詞の力が解放されるような気がする。
この楽曲を中心に、果たしてどういった音楽と舞踊が展開されるのか。
ふと思い出すのは、平野公崇さんのことだ。平野さんは帰国した直後から、フリーの即興演奏やパリの最新の作品へ積極的に取り組み、日本の聴衆へ大きな衝撃を与えた。平野さんと大石さん、取り組んでいる内容は違うけれど、未だ見たことのない音楽への畏怖の念は、その時の感覚に重なる。いまローバの「ジャングル」をやったところで、誰も驚かないでしょう。時代が変わったということだ。
【蛹化の女 femme insecte <東京の夏>音楽祭2008参加公演】
出演:保坂一平(dance)、大石将紀(sax)
美術監督:田中未央子
映像:KoS
日時:2008年7月10&11日(木曜&金曜)19:30開演(二回公演)
場所:門仲天井ホール
料金:前売り2500円、当日3000円
内容:戸川純の歌謡曲「蛹化の女」をもとにした舞踊、J.S.Bach、即興音楽、映像の融合作品
ピナ・バウシュ "Tanzfest 2008(ドイツ)"招待作品
問い合わせ:
http://www.m-oishi.com/
masanoriois@gmail.com
※両日とも、チケット完売だそうです。
戸川純というアーティストは良く知っているが、「蛹化の女」という曲は知らなかった。YouTube上で探したらすぐ見つかった(→こちら)。パッヘルベルのカノンをベースに構成した楽曲か。しかし、歌詞がすごい。「貴方を想いすぎて変わり果てた私の姿」を冬虫夏草に形容するとは、さすがというかなんというか、戸川純の発想のオリジナリティだ。パンクバージョンも良いですね。むしろ、単純にメロディに乗せるよりもシャウトしたほうが、歌詞の力が解放されるような気がする。
この楽曲を中心に、果たしてどういった音楽と舞踊が展開されるのか。
ラベル:
情報
2008/07/04
ダール「協奏曲」の研究論文
数ヶ月前に買ってレビューし忘れていたもの。書籍のレビューが苦手なので、ついつい先送りにしてしまっていたのだった。ポール・コーエン Paul M. Cohen著「The Original 1949 Saxophone Concerto of Ingolf Dahl - A Historical and Comparative Analysis」。言わずと知れた名曲、インゴルフ・ダールの「サクソフォン協奏曲」について、1.歴史上のエピソードから 2.オリジナル版の楽譜と改訂版の楽譜を比較しながら、改訂遍歴を分析するものである。以前、ダールの「協奏曲」の改訂部分遍歴について翻訳し、こんな記事を書いたが、本論文が以前参照したドキュメントのフルバージョンということになる。To the Fore Publishersから直接購入できる。内容は、以下の通り。
アブストラクト、序論
1. インゴルフ・ダールのバイオグラフィ
2. 「協奏曲」改訂遍歴
3. オリジナル版楽譜と改訂版楽譜の比較
4. 改訂に関する疑問
5. まとめ
付録:オリジナル版演奏リスト、プログラム冊子、出版譜に関するレビュー、バンドのための「シンフォニエッタ」に関するレクチャー
で、実際どんなことが書いてあるかというのは、ぜひ買ってみていただきたい。特に、30ページ以上が割かれた歴史上のバックグラウンド(2)と、オリジナル版の楽譜と出版譜の譜例をふんだんに使いながら、50ページに渡る比較(3)が、実に壮観である。オリジナル版楽譜は、どうやらコーエン自身が浄書したようで、手書きの楽譜に苦労の跡が見られる(初版は1985年なのだ!)。
それだけではあんまりなので、例を一つ。第1楽章、フランス風序曲のグラーヴェが重厚に始まったあと、サクソフォンが大見得を切る部分の最終部。オリジナル版と改訂版では、楽譜上ではこのような違いがあるのだ(クリックして拡大)。音源を使用した聴き比べ用ページも作成したので、そちらでもご確認いただきたい。ラッシャーのほうは、なんと世界初演の録音。The Legendary Saxophonists Collectionからの抜粋。一つ一つ音を追ってみると、ややオリジナル版の楽譜と違う気もするが。
…そういえば、今年のフェスティバルは確か、吹奏楽とサクソフォンの共演、というようなメインプロであったはずだが、ダールのオリジナル版、やってくれないかなあ。
2008/07/03
面白い曲目解説
Ensemble TXの演奏会用パンフレットを製作中。プログラムリスト、曲目解説、出演者・スタッフリストなどの内容以外に、パンフレットのデザイン、レイアウトあたりまでは私の担当である。Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concertのときに作成したパンフレットのレイアウトを基にざくざくと構成してゆく。ちなみに、Microsoft Publisherなどを使用せずとも、Microsoft Wordで十分だ。
おおよその方針としては、表紙を含めて8ページ、ページあたりA5=見開きA4。A4用紙2枚を使用してホチキスで真ん中を留める感じだろうか。見開きページの集合写真撮らないとなー。
さて、パンフレットを製作する中で、やはり一番時間がかかるのは曲目解説。ある意味では、曲目解説なんてものは、実際にその曲を聴いたことがなくても、作曲者とタイトルと編成だけわかれば、なんとなく書けるものかなと思う。あ、もちろんサクソフォンの作品に限っての話だが。
なぜかと言うと、サクソフォンの世界には「A Comprehensive Guide to the Saxophone Repertoire」というロンデックス氏の著作があり、この目録を手繰るだけでたいていの情報が引っ張り出せるからである。楽曲や楽章ごとの名前を基に曲想を推測し、さらに作曲年代や献呈先の情報を基に作曲者周辺のエピソードなどを掻き集めれば、あら不思議、いちおう筋の通った曲目紹介を書くことができるのだ。
まあ、こうして書いた紹介は、たいていの場合あんまり面白くないものになってしまう。以前、阿吽の演奏会に提供したラクールの「Suite en duo」の楽曲解説…他所での仕事に忙殺されていたためか、今見返してもひどい…。そういえば、他の2曲はまだしも、ラクールに関してはずいぶんとやっつけ仕事をしてしまったのだなあ。
読んで面白い曲目解説とは、どういうものだろう。「面白い曲目解説」と言われて、私が真っ先に思い出す、雲井雅人氏の文。そして、サックス界の大御所を挙げるとするならば、上田卓氏、木幡一誠氏といったところ。さらに、トルヴェール周辺ならば、緒方英子氏、磯田健一郎氏。
ここで挙げた人は、それぞれタイプは違うけれど、きっと一貫していることは作品に対する思い入れの強さだろう。作曲者や作品に関する情報は、二の次。面白い曲目解説というものは、面白さを他人に伝える作業であるのだから、まずは自分がその作品に没入する必要があるのだ。そこまで出来たら、次は面白いところを見つける作業…作業というか、没入すれば自然と面白さは発見できるものではないかな。
例えば、先の阿吽の演奏会の曲目解説だったら、サンジュレはちょっと上手く書けたかなと思っているのだ。ここでは、サンジュレがベルギー人だったことに注目した。アドルフ・サックスとサンジュレが、同じ出身地を持つことが、私にとっては驚きだったのだ。その情報を皮切りとして、サクソフォンの黎明期のエピソードから、サンジュレとサクソフォン界との関わりを中心に話を展開した、ということになる。
そして、人を惹きつけるる文体。面白いところを発見するだけではもちろんだめで、自分のなかでいったん咀嚼して、自分の文章力を使ってアウトプットするのだ。これに関しては、まだまだ修行が足りない。
私も日々精進しようと思う。よーし、曲目解説書いてほしい方がいらっしゃいましたら、メール下さい(笑)。頑張って「面白い曲目解説」を目指して書こうと思います。
おおよその方針としては、表紙を含めて8ページ、ページあたりA5=見開きA4。A4用紙2枚を使用してホチキスで真ん中を留める感じだろうか。見開きページの集合写真撮らないとなー。
さて、パンフレットを製作する中で、やはり一番時間がかかるのは曲目解説。ある意味では、曲目解説なんてものは、実際にその曲を聴いたことがなくても、作曲者とタイトルと編成だけわかれば、なんとなく書けるものかなと思う。あ、もちろんサクソフォンの作品に限っての話だが。
なぜかと言うと、サクソフォンの世界には「A Comprehensive Guide to the Saxophone Repertoire」というロンデックス氏の著作があり、この目録を手繰るだけでたいていの情報が引っ張り出せるからである。楽曲や楽章ごとの名前を基に曲想を推測し、さらに作曲年代や献呈先の情報を基に作曲者周辺のエピソードなどを掻き集めれば、あら不思議、いちおう筋の通った曲目紹介を書くことができるのだ。
まあ、こうして書いた紹介は、たいていの場合あんまり面白くないものになってしまう。以前、阿吽の演奏会に提供したラクールの「Suite en duo」の楽曲解説…他所での仕事に忙殺されていたためか、今見返してもひどい…。そういえば、他の2曲はまだしも、ラクールに関してはずいぶんとやっつけ仕事をしてしまったのだなあ。
読んで面白い曲目解説とは、どういうものだろう。「面白い曲目解説」と言われて、私が真っ先に思い出す、雲井雅人氏の文。そして、サックス界の大御所を挙げるとするならば、上田卓氏、木幡一誠氏といったところ。さらに、トルヴェール周辺ならば、緒方英子氏、磯田健一郎氏。
ここで挙げた人は、それぞれタイプは違うけれど、きっと一貫していることは作品に対する思い入れの強さだろう。作曲者や作品に関する情報は、二の次。面白い曲目解説というものは、面白さを他人に伝える作業であるのだから、まずは自分がその作品に没入する必要があるのだ。そこまで出来たら、次は面白いところを見つける作業…作業というか、没入すれば自然と面白さは発見できるものではないかな。
例えば、先の阿吽の演奏会の曲目解説だったら、サンジュレはちょっと上手く書けたかなと思っているのだ。ここでは、サンジュレがベルギー人だったことに注目した。アドルフ・サックスとサンジュレが、同じ出身地を持つことが、私にとっては驚きだったのだ。その情報を皮切りとして、サクソフォンの黎明期のエピソードから、サンジュレとサクソフォン界との関わりを中心に話を展開した、ということになる。
そして、人を惹きつけるる文体。面白いところを発見するだけではもちろんだめで、自分のなかでいったん咀嚼して、自分の文章力を使ってアウトプットするのだ。これに関しては、まだまだ修行が足りない。
私も日々精進しようと思う。よーし、曲目解説書いてほしい方がいらっしゃいましたら、メール下さい(笑)。頑張って「面白い曲目解説」を目指して書こうと思います。
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作品
2008/07/02
Kenneth Tse plays Smith's Fantasia on YouTube
最近導入したのだが、Subversion + TortoiseSVNのコンビは最強ですな。チームでプロジェクトを進める場合は、tracも楽しい。まあ、それは置いておいて。
香港出身のサクソフォン奏者で、現在はアイオワ大学のサクソフォン科教授を務める、ケネス・チェ Kenneth Tse氏の演奏動画がYouTubeに上がっていた。ジェリー・ジュンキン氏指揮香港ウィンドフィルハーモニアとの共演で、クロード・T・スミス Claude Thomas Smithの「ファンタジア Fantasia」だ。以前こちらで紹介したものと同じだが、YouTubeで観られるのは有り難い。しかも、リンク先に飛んで「高画質で表示する」をクリックすれば、かなり美しい映像が観られる。
サクソフォンと吹奏楽のための作品でちょっと聴きやすい曲と言ったら、この「ファンタジア」はかなり筆頭に挙がってくるものだ。フラジオ音域の連発や跳躍など、かなり難しい曲のはずであるが、ここまで涼しい顔をして吹いてしまうのですなあ。最終部も、あまりにあっさり過ぎて、逆に笑えてしまうというか。しかも暗譜ですよ、暗譜!
チェ氏と須川さんとのデュエットCD、早く発売されないかなあ。
香港出身のサクソフォン奏者で、現在はアイオワ大学のサクソフォン科教授を務める、ケネス・チェ Kenneth Tse氏の演奏動画がYouTubeに上がっていた。ジェリー・ジュンキン氏指揮香港ウィンドフィルハーモニアとの共演で、クロード・T・スミス Claude Thomas Smithの「ファンタジア Fantasia」だ。以前こちらで紹介したものと同じだが、YouTubeで観られるのは有り難い。しかも、リンク先に飛んで「高画質で表示する」をクリックすれば、かなり美しい映像が観られる。
サクソフォンと吹奏楽のための作品でちょっと聴きやすい曲と言ったら、この「ファンタジア」はかなり筆頭に挙がってくるものだ。フラジオ音域の連発や跳躍など、かなり難しい曲のはずであるが、ここまで涼しい顔をして吹いてしまうのですなあ。最終部も、あまりにあっさり過ぎて、逆に笑えてしまうというか。しかも暗譜ですよ、暗譜!
チェ氏と須川さんとのデュエットCD、早く発売されないかなあ。
2008/07/01
アドルフ・サックスの生徒たち
今日の飲み会が21:00からだと思って出かけたら、実は21:30からだった。むー。ちょっと時間ができたので、ブログを更新。
アドルフ・サックスの生徒たち…生徒たち、というよりは課題曲かな。SaxAmEを見ていたら、アドルフ・サックスが教鞭をとっていた時代の資料があったのだ。課題曲と、プリミエ・プリを獲った卒業生の一覧。リンク先を見れば判るので、転載はしません。
http://www.saxame.org/topics/history/conservatoryparis.html
1857年、パリ・コンセルヴァトワールにはサクソフォン・クラスが開設され、サクソフォンのアドルフ・サックス Antoine Joseph (Adolphe) Saxが教授に就任した。アドルフは、優れた楽器職人であっただけでなく、プロフェッショナルなクラリネット奏者としての経歴を有しており、演奏指導においても高いスキルを持っていたことが伺える。
サクソフォン・クラスが開設されたは良いものの、いざ卒業試験の季節が巡ってきたときに問題が生じる。当時、サクソフォンのためのオリジナル作品が皆無だったのだ。頭を悩ませたアドルフは、同郷の作曲家に作品を委嘱することとなった。1858年に最初の卒業生であるRaymond DAINを送り出したのち、コンセルヴァトワールの財政難によりサクソフォン・クラスが閉鎖される1870年までの間、数々の作品が生まれたのである。
ここで作曲されたのが、ほかならぬサンジュレ、ドゥメルスマン、サヴァリ、ジュナンらの作品。特に、アドルフと同郷のヴァイオリニストであったサンジュレは、実に多くの試験用作品のために筆を執っている。例えば、「Solo de concert(試験用独奏曲)」という名前の作品だけでも、なんと9つもあるのだ!(笑)
面白いのは、アルトだけでない、ソプラノ、テナー、バリトンといった楽器が同列に扱われていること。この辺り、マルセル・ミュールとアドルフの、楽器に対する考えがの違い浮き彫りになるようで面白い。アドルフは、まさに木管楽器と金管楽器の中間色としてサクソフォンを発明した。そして、各音程の楽器に対して生徒を育て、オーケストラや吹奏楽のなかで専属奏者となるようにしたのではないだろうか。「アルトを吹けば、どの楽器にも対応できる」として、音楽学校での指導をアルト・サクソフォンに絞ったのは、ほかならぬミュールなのである。ミュールは、サクソフォンを独奏楽器として捉えていたのだ。
アドルフ・サックスの生徒たち…生徒たち、というよりは課題曲かな。SaxAmEを見ていたら、アドルフ・サックスが教鞭をとっていた時代の資料があったのだ。課題曲と、プリミエ・プリを獲った卒業生の一覧。リンク先を見れば判るので、転載はしません。
http://www.saxame.org/topics/history/conservatoryparis.html
1857年、パリ・コンセルヴァトワールにはサクソフォン・クラスが開設され、サクソフォンのアドルフ・サックス Antoine Joseph (Adolphe) Saxが教授に就任した。アドルフは、優れた楽器職人であっただけでなく、プロフェッショナルなクラリネット奏者としての経歴を有しており、演奏指導においても高いスキルを持っていたことが伺える。
サクソフォン・クラスが開設されたは良いものの、いざ卒業試験の季節が巡ってきたときに問題が生じる。当時、サクソフォンのためのオリジナル作品が皆無だったのだ。頭を悩ませたアドルフは、同郷の作曲家に作品を委嘱することとなった。1858年に最初の卒業生であるRaymond DAINを送り出したのち、コンセルヴァトワールの財政難によりサクソフォン・クラスが閉鎖される1870年までの間、数々の作品が生まれたのである。
ここで作曲されたのが、ほかならぬサンジュレ、ドゥメルスマン、サヴァリ、ジュナンらの作品。特に、アドルフと同郷のヴァイオリニストであったサンジュレは、実に多くの試験用作品のために筆を執っている。例えば、「Solo de concert(試験用独奏曲)」という名前の作品だけでも、なんと9つもあるのだ!(笑)
面白いのは、アルトだけでない、ソプラノ、テナー、バリトンといった楽器が同列に扱われていること。この辺り、マルセル・ミュールとアドルフの、楽器に対する考えがの違い浮き彫りになるようで面白い。アドルフは、まさに木管楽器と金管楽器の中間色としてサクソフォンを発明した。そして、各音程の楽器に対して生徒を育て、オーケストラや吹奏楽のなかで専属奏者となるようにしたのではないだろうか。「アルトを吹けば、どの楽器にも対応できる」として、音楽学校での指導をアルト・サクソフォンに絞ったのは、ほかならぬミュールなのである。ミュールは、サクソフォンを独奏楽器として捉えていたのだ。
ラベル:
演奏家
Interference…あれ?
アポロ・サクソフォン四重奏団のウィル・グレゴリー Will Gregoryが作曲した、ソプラノサクソフォンとシンセサイザーのための「Interference」。全体は10分間ほどの曲であるのだが、ここで演奏されているのは後半部。演奏は、アウレリア四重奏団のソプラノ・サクソフォン奏者としても有名なヨハン・ヴァン・デル・リンデン Johan van der Linden。
なのだが、あれ?なんでアコースティックなんだろう。しかし、これはこれで面白いですな。…それ以前に、なんなんだこの演出(笑)。
演奏の様子を、遠くから捉えた動画もあった。ただし、別の機会での演奏のようだ。
なのだが、あれ?なんでアコースティックなんだろう。しかし、これはこれで面白いですな。…それ以前に、なんなんだこの演出(笑)。
演奏の様子を、遠くから捉えた動画もあった。ただし、別の機会での演奏のようだ。
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