2006/04/21

2006/04/20

メトード・ソルフェージュ

音楽之友社の四月の新刊で伊藤康英先生が書いた「メトード・ソルフェージュ」という教本が4/11に発売された。予てより先生から案内を頂いていて、思い立って買ってみたところ充実した内容に驚いた!

言ってしまえばただのソルフェージュの教本なのだが、とにかく薄い。四六版で80ページしかない。この80ページに文字通り”ぎっっしり”理論から実践まで詰め込まれている。大きく三部(読譜・リズム・視唱)に分かれていて、どの章からはじめてもすぐ実際の現場で活用できそう。

例えば吹奏楽をやる上で初見能力(読譜)の強さや、リズムの正しさは重要なポイントの一つであると考えるが、まさにそういった「楽譜を正確に音にする」という作業を手助けしてくれる本だといえよう。分類としては声楽用だということだが、これを声楽だけとはもったいない!楽器の初見能力を伸ばしたいというような単純な動機(私はそうです)でも、手元に置く価値のある本だと思う。ハ音記号がすばやく読めないトロンボニストの方とか、一冊いかがですか?税込1,260円。

 詳細はこちら(音楽之友社内のページから→http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog_nomenu/detail.php?Code=502250)。

大学図書館のCDコーナー

ハバネラ四重奏団の大阪国際室内楽コンクールライヴ盤があるという情報を教えていただいた。少数限定盤だそうで、残り数枚のところに滑り込んだようだ。あぶないあぶない。到着が楽しみ。

大学の図書館のCD架には、それこそ様々なジャンルのクラシックCDがある。フルトヴェングラーの「第九」から、なんとマルセル・ミュールの「コンプリメンタリー」までと網羅するジャンルは管弦楽、協奏曲、室内楽曲、歌曲、器楽曲と幅広い。そんなCDたちはいまでも増え続けているのだが、新入架CDの選考基準がナゾだった。それなりに良い演奏のCDが並んでいるし、月に一回は入架するし…今日眺めに行ったところまた何枚か入架していたので、どうしても気になって職員の方に尋ねてみたところ…「どういうふうに選んでいると思いますか?」と逆にクイズを出されてしまったのだった。

答えを聞いてみると「なるほど!」という感じ。「レコード芸術の推薦盤を収集している」とのお答えだった。たしかにこれならば幅広いジャンルの、よい演奏のCDが無駄なく収集できるというものだ。まあ玄人向けディスクを嗜好する私としては、少々物足りないという気もするが(笑)、音楽学部がない大学の図書館にしては良質なほうだと思っている。有名曲を聴きたいときは迷わずまず図書館を探すしなあ。

…今日はNaxosの日本人作曲家選集から「黛敏郎作品集」&ギィデ交響吹奏楽団演奏のベルリオーズ作品集を借りてみた。

2006/04/14

メリロ「Aurora」

スティーヴン・メリロの吹奏楽曲で「Aurora」という作品がある。クリコフスキー監督の映画「Aurora」に寄せられたサウンドトラックから三曲を抜粋し、演奏会用に組みなおしたもの。図書館でなにわオーケストラルウィンズ2005のCDを見つけ、久々に聴くことができた。ちなみにこのCD、ライブならではの傷が多い(アンコールなどは大笑い)ものの、すばらしく純度の高いサウンドが聴ける甲種オススメ吹奏楽盤。

さて話を戻して、この「Aurora」の第三楽章「Of Valour in the Void」が個人的にすごく好きな吹奏楽曲なのだ。たぶん主題が好きとか雰囲気が好きとかなのだろうが、私的にツボにハマリまくっていて、初めて聴いたときからずっと好きな曲なのである。

例えば最初にホルンが吹くHeroic, from a Distanceのソロは「栄光の主題」(と勝手に命名)と言ったような誇り高さがあふれるメロディだし、オーボエがSuddenly Gentle...から奏でるのは「未来への不安」と言ったところ。直後にアルトサックスが受け持つメロディも「憧れと悲しみ」を連想させる響きで…例えて言えば卒業式の日に感じる複雑な心境にぴったりではないか!?

曲全体を支配する妙に荘厳な雰囲気といい、まるで卒業生退場のときに流れるバック・ミュージックのよう…そうだ、そうに違いない!これは卒業式のテーマだ!…と決め付けて以来、聴くたびにホロリとしてしまう(とは大げさか)素敵な曲です。メリロの作品の中で唯一好きなんだよなあ。ほかの作品はそれほど聴かないのになあ…不思議。スコアがStormworksのページからフルバージョンで参照できる(PDFファイル。印刷不可→http://www.stormworld.com/music/catalog/pdfmusic/aurora.pdf)。

2006/04/09

ひさびさ

ずいぶん久しぶりに楽器を吹いた。意外と吹けて一安心。しばらく予定はないが、ちょこちょことさらっていくつもり。面白そうな楽譜もあることだし。

あれ、二食コンパでの演奏って(私信)?

2006/04/07

Saxcherzetコンサート情報

今年も洗足学園音楽大学サックス科教授陣による「Saxcherzet(サクツェルツェット)」の演奏会が開催されるようだ。冨岡和男氏、服部吉之氏はじめとする日本サックス界の重鎮から、原博巳氏など比較的若い世代の奏者までが組む、超豪華サックスラージアンサンブル。去年聴いて相当たまげた記憶があるから、今年も行こうかと思っている。学生1000円(!)とお値段も破格。プログラムもミヨー「フランス組曲」(!)やラヴェル「ボレロ」など。詳細を以下に転載。

・Senzoku マスターズコンサート
スプリングコンサート 管楽器の名手達 「Saxcherzet」
出演:冨岡和男、服部吉之、池上政人、宗貞啓二、岩本伸一、大城正司、大和田雅洋、二宮和弘、原博巳
4/26(水)18:00開場18:30開演
洗足学園前田ホール
一般前売り2,500円 当日3,000円 学生1,000円
プーランク「『仮面舞踏会』によるカプリッチョ」、ミヨー「フランス組曲」、ラヴェル「ボレロ」他
http://www.senzoku.ac.jp/info/cst_info/060426.html

神奈川県にある洗足学園、つくばからは少々遠いのが難点。

雲井雅人サックス四重奏団のプログラムもちょうど今日公開されたようで…ピエルネ「民謡風ロンドの主題による序奏と変奏」を含む、「民謡」をテーマにしたと思われる意欲的な選曲。

そろそろ詳細が出揃ってきたが、今年はいくつのコンサートが聴けるだろうか。

2006/03/31

サックスを含む室内楽

意外と荷物が多く大変だったが、なんとか引っ越し完了。手伝っていただいた方に感謝!

新宿のタワレコでカイル・ホーチ氏の「Chambersax(Clarinet Classics CC0029)」を発見、購入。Clarinet ClassicsのCDは割高で、手を出しづらいがまあしょうがない。最近、イギリスものは有無を言わさず買うようにしているのだ。

20世紀前半の、サクソフォーンを含む室内楽作品を集めた珍しいCD。なかなか演奏機会が少ない作品群だけに、貴重なアルバムだろう。例えば有名なウェーベルンの「四重奏曲」はテナーサックスにヴァイオリン+クラリネット+ピアノという異色の編成。作曲家の12音技法が駆使された、短時間ながら密度の濃い作品。演奏できたら楽しいだろうなあ…ドゥラングルの録音にも興味がわいてしまった。ヒンデミットも初めて聴いたが、こちらもテナーサックスでなかなか楽しい。

技術的には完成された、隙のない演奏に間違いないのだが、演奏者は比較的リラックスしているよう(ジャケットにはKyle Horch and "Friends" の文字が)。そのうち「イギリスのサクソフォーン」に追加しなければ。

ヴィラ=ロボスの「四重奏曲」なんて、同じくヴィラ=ロボス「神秘的六重奏曲」と似た響きがしてびっくり。どこかで聴いたことあるぞと思ったら、スティーヴン・コットレル氏のCD付き論文「The History of the Saxophone(Clarinet Classics CC0040)」で音源が引用されていて、再度びっくり。ケックラン「ジーン・ハーロウの墓標」やニン「ヴェイエールの歌」なんかは、ロンデックスの演奏の方が個人的には好み。