おなじみPastdailyより、アルフレッド・デザンクロ「ピアノ五重奏曲」の録音。Marie-Thérése Ibosのアンサンブルで、1952年頃の録音とのこと。おそらく、Internet Archiveにアップされている録音と同じものであるが、こちらのほうが音質が良い。
かつて出版されていたが、絶版となり久しく、もはや演奏されることも無いが(下記は、ツイッターにアップされたスコアの最初のページの画像)、デザンクロの他の作品と同様、高い密度で書かれた佳曲である。
以下、Pastdailyのページの解説文を抜粋・翻訳したもの。
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1945年に作曲された「ピアノと弦楽のための五重奏曲」は、Marie-Thérése Ibosと彼女のアンサンブルによって初演された。今回の放送は、それから何年か(1952年と推測されるが、この手のフランス放送局のトランスクリプションの多くがそうであるように、日付がないので推測になる)経って、約27回の演奏の後、同アンサンブルがこの曲を演奏している。
デサンクロは自称「ロマン派」で、厳格な作曲技術に根ざした、表情豊かで雰囲気のある音楽が特徴である。大家族(10人兄弟の一人)を養うため、20歳までは音楽教養を身につけることを断念し、繊維工業におけるデザイナーとして働いていた。1929年にフランスのルーべ音楽院に入学し、ピアノを学ぶことになるが、それまではアマチュアとしてしか活動していなかった。1932年にパリ国立高等音楽院に入学し、フーガ、和声、作曲、伴奏で賞を獲得し、パリ9区のノートルダム・ド・ロレッテ教会でカペルマイスターの職に就いて、生計を立てた。
サン=サーンスに始まり、フォーレに受け継がれた聖楽の伝統を受け継いでいる。1942年、ローマ賞を受賞し、同年、映画「青いヴェール」の音楽をアンドレ・テュレと共同作曲している。
1943年から1950年まで母校ルーベ音楽院の院長を務め(教え子のひとりに映画監督クロード・シャブロルのお気に入りの作曲家ピエール・ジャンセンがいた)、1967年から59歳で亡くなるまでパリ音楽院で和声学を教えていた。
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