海老原さんと田代あかりさんのコンサート@カーサクラシカへ。カーサクラシカでは時々サックス関連の催しも開かれているのだが、なかなか伺う機会がなく、2012年1月にTSQで演奏して以来の久々の訪問となった。40席ほどの狭いスペースに、グランドピアノが鎮座し、演奏スペースはごくわずか。かなり前の方に席を構えると、サクソフォンの音をダイレクトに浴びることとなる。たっぷりのトークを交えつつ、演奏会は和やかに進行した。プログラム冊子には、演奏者から直筆のメッセージが!これ、いいなあ。こんど真似してみよう。
【Kyohei Ebihara Saxophone Live】
出演:海老原恭平(sax)、田代あかり(pf)
日時:2013年9月29日(日曜)19:00開演
会場:カーサ・クラシカ
料金:2000円(ミュージックチャージ)
プログラム:
B.コッククロフト「青と黒」
R.シューマン「アダージョとアレグロ」
武満徹「めぐり逢い」
旭井翔一「ジャズソナタ(新作初演)」
G.フィトキン「ゲート」
M.ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
A.ピアソラ「悪魔シリーズより」
F.クライスラー「愛の挨拶」(アンコール)
プログラムが個人的に非常に面白かった。コッククロフトの無伴奏作品は初めて聴いたし、旭井翔一さんの新作はやはりとても面白かったし、フィトキンは言わずとしれた名曲であるし、最後のピアソラの演奏者に対する共感度は高いし…という感じ。
ホールで聴くと、海老原さんの特に華のあるプレイにはついつい耳が行ってしまうが、今日聴いていて特に「おおっ」と思ったのは、曲の冒頭でシンプルな一音を伸ばした時の美しさだった。シューマン:ソプラノで演奏の冒頭然り、ラヴェル:アルトで演奏の冒頭然り、である。もちろん、フィトキンやピアソラのような、際立って派手な作品でのハマり具合も。田代あかりさんの演奏もさすがだった。なんだか大嶋千暁さんと同じ大学の同じ専攻の同じ学年に在籍しているのがちょっと信じられない(名手がなんで二人もいるの、っていうか…)くらいだが、今回も期待通り。アグレッシブな音楽づくりは、ソリストの音楽性にもマッチしている。
旭井さんの隣で一緒に聴いていたので、いろいろお話できたのも良かった。「ジャズソナタ」のスコアも見せてもらった。ご本人いわく、楽章の追加や改訂を行って、再演の予定もあるとのこと。
終演後のひとこま。
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