ヘムケ氏のCDが、公式サイトからPayPalを利用して購入可能になった。
フレデリック・ヘムケ Frederick Hemke氏のCDは、これまで氏の公式サイトから購入しようと思ったら、EnF RecordsにBank Checkを送るしかなく、購入が難しかった。しかし、この度PayPalに対応したことで、クレジットカードさえあればとても簡単に購入できるようになった。歓迎すべき変化である。
現在のラインナップは、「Fascinating Rhythm」「Simple Gifts」「The American Saxophonist」の3つ。ガーシュウィンの作品集で新譜の「Fascinating Rhythm」や、オルガンとの共演盤となる「Simple Gifts」も良いのだが、何と言ってもこれまで手に入れづらかった「The American Saxophonist」をオススメする。このCDは、ヘムケ氏がBrewster Recordsに吹き込んだ名盤との呼び声高き2枚のLP「The American Saxophone」「Music for Tenor Saxophone」の復刻盤なのだ!その内容は、(4年前にヘムケ氏にメール送って確認したのだが)以下のようなもの。
Frederick Hemke, Saxophone
Milton Granger, Piano
Ingolf Dahl: Concerto for Alto Saxophone 18:19
Warren Benson: Aeolian Song 4:50
M. William Karlins: Music for Tenor Saxophone and Piano 10:59
Walter Hartley: Poem for Tenor Saxophone and Piano 3:44
Karel Husa: Concerto for Alto Saxophone 16:30
William Duckworth: A Ballad in Time and Space 3:30
James DiPasquale: Sonata for Tenor Saxophone and Piano 8:43
Warren Benson: Farewell 1:46
私はLPで2枚とも所有しているのだが、まあとにかく強烈な演奏である。この輝かしい音色をいつも安易に「セルマー・サウンド」と形容してしまうのだが、この表現が便利なのだから仕方がない。雲井さんが米国留学を決めたダールの「協奏曲」の見事な録音や、"耽美"という言葉がこれほど似合うものはないであろうベンソンの「エオリアン・ソング」、そしてDiPasqualeを始めとしたネオ・ロマンティック風のテナーサクソフォン作品など、聴きどころを挙げていけばキリがない。3枚ともオススメだが、まずは「The American Saxophonist」以外に考えられないだろう。
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