以前ブログでご紹介したフェルナンド・ウーブラドゥ・コレクションは、実はダニエル・デファイエが参加したサクソフォンの部分について注目してみると完全盤ではなかったという。件のLPに収録されていたのは:
Yves Lagaziniere - Ronde
Rene Vuataz - Incantation
Ivan K.Semeno - Giz-Fizz
René Herbin - Danse
の4曲だったが、実際に録音されたのは、この4曲に加えてプラス1曲の5曲だったそうだ。その残りの1曲が、
Charles Cushing - Hommage a A.Roussel
である。サクソフォンの単独版としては、Pathéの45回転レコードとして存在しており、「45 G 1052」という型番が付与されている。オモテ面には、
Rene Vuataz - Incantation
Ivan K.Semeno - Giz-Fizz
の2曲が、ウラ面には、
Yves Lagaziniere - Ronde
Charles Cushing - Hommage a A.Roussel
René Herbin - Danse
の3曲が収録されている。演奏時間としては、全体を通しても、10分に届かないくらいだ。
ちょっとスキャナの調子が悪いため、デジカメでラベルを撮影してみた…。
サクソフォンはダニエル・デファイエ、ピアノはフランソワ・ゴベである。45という回転速度のせいだろうか、いくつかのデファイエの33回転盤よりも、ぐっと眼前に迫るようなリアルな感触だ。音のアタック、ヴィブラート一つ一つに意識が引き寄せられる。もちろんそれだけではなく、木下直人さん所蔵の狭量な復刻環境によるものもあると思うのだが…。ああ、またご自宅に伺って、あの再生環境での音に溺れたい!
そろそ、自分の部屋にもそこそこの再生環境を整えないとなー。上を目指せばキリがないのだが、20万円くらいで…となると、どのような組み合わせが良いのだろうか。もしくは、最初はスピーカー、次はアンプ、と順番に揃えていくのが良いのだろうか。
と、話が逸れたが、こんな素晴らしい演奏と復刻ならば、ぜひみなさんに聴いてもらわなければ。興味がある方は、kuri_saxo@yahoo.co.jpまでご連絡を。
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