2011/09/27

第9回世界サクソフォン・コングレス@川崎のプログラム冊子

紹介すべきものが、どんどんとたまっている(^^;
Tさんから送っていただいた昔のバンドジャーナル、木下直人さんから送っていただいたダニエル・デファイエの超レアミニアルバム(たぶん知っている人はほとんどいないだろう)等々。順にご紹介していくので、お楽しみに。

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著名なアマチュアサクソフォン奏者のひとり、京青さん(Nさん)から、1988年に日本で行われた第9回サクソフォン・コングレスのプログラム冊子のコピーを送っていただいた。貴重な資料をお送りいただき、この場を借りて改めて御礼申し上げる。

1988年か…たぶん保育園にも入っていなかった時期で、思い返すどころの時代ではない。そんな頃に、川崎でとんでもないイベントが開かれていたんだなあと、まあこれは想像というか夢というか、私にとってはそんな域を出ないのだ。だが、確かに、デファイえ四重奏団やロンデックスが協奏曲を吹き、クリスチャン・ロバが来日し、須川展也氏やアルモSQが全世界の賞賛を受けた、そんなイベントがあったことが、しっかりと記録されている。

一枚一枚ページを捲るたびに、新鮮な驚きが。さすがに全てを挙げていくわけにはいかないが、例えばロンデックスが指揮を振ったEnsemble international de Bordeauxのメンバー。あの驚異的なソプラニーノは、若き日のフェデリコ・モンデルチだったのか!とか、佐々木雄二氏以下、国内の主要なロンデックスの弟子たちが参加しているぞ、とか。実は、NewYork Saxophone Quartetが来日していたんだ!とか。フルモー四重奏団が、ベルノーの全曲を吹いていたんだ、とか。

当時、まだまだセkしレベルには達していなかった日本のサクソフォン界が、フランスに追いつこうと躍起になっている時代の空気を感じた。プログラムに直接書かれた、著名奏者のサインが妙にリアルである。当時このコングレスに参加していた奏者たちが予期した未来と、現代の日本のサクソフォン界は、どのような違いがあるのだろうか。コングレスの開催を待たずして白血病で亡くなった大室勇一氏は、現代の日本のサクソフォン界を見て何というだろうか。ふと、そんなことを考えてしまった(そんなことを考えさせてしまうだけの力が、この資料にはあるということだ)。

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