第39回ジャパンサクソフォーンフェスティバルにおいて、「現代に至る日本のサクソフォーン界の系譜と、日本に影響を与えた世界の奏者たち」と題して、常設ポスター展示(できれば映像展示も‥)を実施予定。鋭意制作中(果たして間に合うのか)。
2023/02/12
2023/02/06
野平一郎サクソフォン作品個展(ドゥラングル氏来日)
2023/02/05
ミュール氏から阪口新氏への手紙(1988年)
マルセル・ミュール氏から、阪口新氏に宛てた直筆の手紙。1988年の第9回サクソフォン・コングレス(神奈川県川崎市開催)への招待に対する返信である。冨岡和男氏にお借りした資料に含まれていた。
招待への謝意とともに、当時すでにかなりの高齢であったミュール氏が、長旅が難しく残念ながら参加を断念せざるをえないことが書かれており、併せて、1984年の訪日(第1回日本管打楽器コンクールの特別審査員として招聘)への礼が述べられている。
2023/02/04
デファイエ氏演奏のグラズノフ「協奏曲」
おなじみニコラ・プロスト氏のアップロードによるもので、ダニエル・デファイエ演奏のグラズノフ「サクソフォン協奏曲」。Serge Baudo指揮ニース放送管弦楽団との共演。この音運びは、様々な録音で聴いたデファイエ氏の音色、音楽、そのもの、であり、夢にみたグラズノフのこの曲の演奏を聴くことができて、感激だ。
プロスト氏は、近年フランス周辺の歴史的録音を数多く発掘しており、一部はCDとして復刻しているが、ぜひ今後も続けていただきたいと思う。
最終部が突然にカットされていることに驚かされたが、プロスト氏によれば、おそらく放送前の「編集によるミス」ではないか、とのこと。また、三國氏によれば、ミュール氏がそのようにカットしており、それに倣ったためではないか、とのこと(確かに、ミュール氏自身の演奏も同様に最終部をカットしている)。
2023/01/29
エストニア国立交響楽団演奏の"City Noir"
ジョン・アダムス「シティ・ノワール」は、すでに世界中のオーケストラによって(チャレンジングな)レパートリーとして広く認知されているようだ。
アメリカにおける初演:グスターヴォ・ドゥダメル指揮ロサンゼルス交響楽団…以降、イギリス、フランス、オランダ、カナダ、ポルトガル、スペイン、オーストラリア、オーストリア、ドイツ、ベルギー、チェコ、エストニア、フィンランド、スイス、日本他で演奏され、版元であるBoosey&Hawkesのページからたどる限り、その演奏回数は86回を数える。
演奏が極めて困難、という部分はもちろんあるものの、人気が出ることは自然だろう。スピード感ある導入部から、ジャズの影響を受けたハイブリッドな作風は、多くの聴き手に衝撃を与える。
映像ではないのだが、Olari Elts指揮エストニア国立交響楽団の演奏が、YouTubeにアップロードされていた。オーケストラの演奏としてはなかなか健闘しているが、サクソフォンは誰が吹いているのだろう?クラシック・サクソフォンとして良い音ではあるが、初演者であるマカリスター氏の強烈なソロを聴いてしまうと、役不足感は否めないところ(楽譜として吹ききれず落ちている所も…)。
2023/01/22
デザンクロの"Noël des Flandres"
アルフレッド・デザンクロが書いた、4声部の合唱のための「Noël des Flandres」を初めて聴いた。
「レクイエム」や「サルヴェ・レジーナ」を始めとする美しい合唱作品の数々は、Les elementsのデザンクロ作品集のアルバムで愛聴している。凝縮された宝石のような輝きを放つ作品の数々は、事あるごとに聴きたくなる内容だが、そのアルバムには収録されていなかった作品。
「フランダース地方のクリスマス」とでも訳せば良いのか、4分程度の小品で、Commotio Choralという団体の演奏。デザンクロの合唱作品の中でも、群を抜いてエキセントリックな音運びと和声で、一度聴いたら忘れない強烈な印象を残す(難易度は高そうだ)。そして、最終部の、静謐さを湛えて、音楽波が収まっていくような美しさといったら!
2023/01/21
Harvey Pittel plays Dahl's Concerto in 1971
アメリカのサクソフォン奏者、ハーヴェイ・ピッテル Harvey Pittel氏の独奏によるインゴルフ・ダール「サクソフォン協奏曲」の演奏。指揮は、ダールに南カリフォルニア大学で学んだ、マイケル・ティルソン・トーマスで、オーケストラはボストン交響楽団。
ボストン交響楽団のアーカイヴをたどると、1971年(ダール死去の翌年である)にこの布陣で6回演奏しており、この演奏はこのリストなかのいずれかのライヴ録音と思われる。
極めてアグレッシヴに音楽を運んでおり、聴きごたえがある。マイケル・ティルソン・トーマスは、90年代にザ・ニュー・ワールド・シンフォニーと同曲を録音しており(独奏はジョン・ハール氏)、そちらも評価が高いことで有名だが、その片鱗という一言では片づけられない、若き時代の迸るような、湧き出るような、演奏だ。
ちなみに、原典版ではなく改訂版であり、独奏パートはossiaを多用。さすがにラッシャー派の、フラジオ音域を含む音運びにトライするような時代ではなかった…ということだろう。


