2010/01/31

5周年記念プレゼント企画!

1/21に、ウェブサイトkuri_saxoが5周年を迎えました。これもひとえに、読んでくださっている皆様のおかげです。この場を借りて、あらためて御礼申し上げます。

さて、日頃からkuri_saxoやdiary.kuri_saxoを読んでくださっている方々に感謝の意味を込めて、プレゼント企画やります!(※終了しました)賞品は何にしようかなあと考えたのですが、これにします。

…。

……。

………じゃん!

現代最高のクラリネット奏者の一人、アレッサンドロ・カルボナーレのアルバム「No Man's Land」!「サックスの事を書いているブログなのに、なぜクラリネットのアルバムなんだー!」と思う向きもいらっしゃるかもしれませんが、これがまた面白いアルバムなのです。

なんと……吉松隆「ファジイバード・ソナタ」やフィル・ウッズの「アルトサクソフォン・ソナタ」を、Bbクラリネットで演奏しちゃったという、前代未聞のCD!私も、初めて聴いたときは仰天しましたが、これは実にエキサイティングなCDです。コンセプトに引きずられず、技術的な制約と音楽性を軽々とクリアして、ひとつの素晴らしいエンターテイメント作品として実を結んでいます。

以前、ブログ上でレビュー記事を書いたこともあります。

収録曲は、以下。良く好んで聴くのは、ザッパ、ウッズ、フィトキン、吉松隆あたりですね。

F.ザッパ - FZ for Alex
P.ウッズ - ソナタ
G.フィトキン - GATE
E.ピエラヌンツィ - Elisions du Jour
P.ドリヴェラ - 小組曲
吉松隆 - ファジイバード・ソナタ
C.ボッカドーロ - エレジー マイルス・ディヴィスの思い出に
F.ダンロレア - トレント

素晴らしいCDにも関わらず、なぜか国内では入手する方法がありません。オンラインショップでも、これまで扱っているところを見かけたことがありません。今回の企画に際して探しまくった結果、ようやく入手することができました。このなけなしの(?)1枚を、抽選で1名様にプレゼントいたします!

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!応募方法!(※終了しました)
・メールアドレスkuri_saxo@yahoo.co.jp宛に、ニックネーム(本名可)と「5周年プレゼント希望」と書いたメールを送って下さい。ブログの感想を書いていただけると、とても嬉しいです。
・どなたでもご応募できます(お知り合いの方も、そうでない方も)。
・締切は、2010/1/31 23:59です(日本時間)。
・日本国外からの応募も可能です。

・抽選は、Excelの乱数生成機能を使って無作為に行い、当選された方にはメールをお送りします。また、ブログ上でニックネームを発表させていただきます。その後、メールにて住所・本名を教えていただいて、こちらからCDを発送します。もちろん、送料等は頂きませんのでご安心下さい(送料いただいたらプレゼントじゃないですよね…)。

一件もメールが来なかったら寂しいので(;_;)CDに興味がなくても、ブログの感想メールも受け付けています!笑。それでは、よろしくお願いします。

2010/01/30

武藤賢一郎サロンコンサート@ドルチェ楽器

ウェブページ「kuri_saxo」5周年記念プレゼント応募受付中です!くわしくは、こちら。

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【Ken-ichiro Muto Salon Concert】
出演:武藤賢一郎(sax)、野原みどり(pf)
日時:2010年1月30日(土曜)19:00開演
会場:アーティストサロン"ドルチェ"(ドルチェ楽器管楽器アヴェニュー東京)
プログラム:
~第1部~
André Caplet - Légénde
Bernard Heinden - Sonata
Ferenc Farkas - Bihari roman tancok
~第2部~
Lucie Robert - Cadenza
Jérôme Naulais - Frissons
Carl Hohne - Slavische Fantasie
~アンコール~
Alexandre Glazounov - Chant du menestrel
Pedro Itturralde - Suite hellenique
Astor Piazzolla - Oblivion

「サロンコンサート」という名前はタイトルだけで、出演者もプログラムも豪華そのもの。東京文化会館の小ホールか浜離宮朝日ホールあたりで催されたとしても、まったくおかしくない内容だ。

私は、武藤賢一郎氏の演奏を生で聴くのは初めてだった。日本人として初めて、パリ国立高等音楽院を1977年に卒業、次の年のギャップ国際サクソフォンコンクールで、第5位入賞。帰国後は、独奏者としてリサイタルやオーケストラとの共演で活躍しつつ、昭和音楽大学や桐朋音楽大学などで教鞭を執り、後進の育成にも力を注いでいる。

プレイヤーとしてのキャリアで有名なのは、1980年頃のベルリンフィル来日時に、「展覧会の絵」のソリストに指名されたという経歴や、ラーションの「サクソフォン協奏曲」をスウェーデンのオーケストラとともに日本初演した、という事実だろう。ラーションについては、フラジオ奏法や、ダブルタンギングの奏法を、国内で初めて本格的に導入した、ということで、お得意のレパートリーであっただろうことが想像できる。

私が知る限りでは、武藤氏のひとつ前の本格的なリサイタルは、2003年の1月だったと記憶する。ノナカ・サクソフォン・フレンズ等でも大々的に宣伝されていたが、当時私は長野県の高校生。聴きに行くことを考えもしなかった。茨城県の某大学に進学したのちにも「武藤氏が演奏する」という情報を聞くことすらなかったのだが、まさか2010年になって、こういう機会が巡ってくるなど、想像もしなかった。

前置きが長くなったが、大変素晴らしいリサイタルだった。一週間前に聴いたばかりのミーハ・ロギーナ氏&李早恵さんのリサイタルを思い起こし、音を自在に操る草書体の演奏だと表現するなら、本日の武藤氏の演奏は、揺るぎないスタイルを構築しようとする楷書体の演奏だったと思う。

一曲目のカプレから、ピアノと会場の空気を、サックスのベルから呑み込んでしまうような堂々とした音色と音楽。"室内楽"ではなく、完全に"独奏サクソフォン"の世界だ。武藤氏のこれまでのプレイヤーとしての経歴が、そうさせているのだろう。"室内オーケストラの一員としてのサクソフォン"という観点からすれば、さすがにややアンバランスな印象も受けたが、サクソフォンが大活躍する二曲目以降は圧巻だった。

頭から最後まで緊張感の途切れないハイデンのソナタに、珍しいレパートリーだがルーマニア民謡をベースにして構築されたファルカシュの珍しいレパートリー。どちらもテクニック的にレベルが高い曲だが、その辺のサックス吹きを鼻の先で吹き飛ばすような、そんな演奏だった。野原みどりさんをも巻き込み、重戦車のようなオーラを放ちながら吹き進め、気付いたそのきには、荘厳な大伽藍が目の前にそびえ立つ。

休憩後も、すごかった。あれ?そういえば、ロギーナ氏のリサイタルも休憩後がロベールだったぞ。確かに、休憩でゆるんだ空気を一気に引き締めるにはもってこいなのかもしれないな。武藤氏が「フリッソン」を吹くというのも、不思議な感じがしつつ大変な演奏だったし、最後の「スラヴ幻想曲」は、ダブルタンギングをふんだんに散りばめた、チャルダーシュ風ヴィルトゥオジックな難曲で(もとはコルネット曲?)、場内が大いに沸いた。

アンコールは、最後の最後に演奏された「オブリヴィオン」が印象深い。ピアノの序奏に導かれて演奏されたGの音が、どこまでもどこまでも続きそうで、ちょっとホロリときてしまった。

いやはや、どれもすごい演奏だったなあ。また聴きたい!

初めての平日練習

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社会人になってから初めて、平日に、というか会社終業後にサクソフォニーの練習に参加した。朝、テナーサックスを抱えて部署で一番早く出社して早々にデスクの下に放り込み(なんだか周りの人に見られるのが恥ずかしかったので汗)、終業後に会社から直接練習場所へ伺った。

ミューザ川崎の練習場所は初めて伺ったが、あんなに奥まったところにあんなに大きな場所があるのだな。平日にも関わらず15人が集合し()、「スカイブルー・ファンファーレ」と「オペラ座の怪人」を2、3時間ほどがっつりと。平日に練習するなんて疲れてしまうかなあと思ったけれど、思いのほか集中できた。

練習後は、軽く飲みに行った。こちらも楽しかったなあ。結局終電で帰宅してしまった(^^;

2010/01/28

礼状

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先日伺った絵画のグループ展から、礼状のはがきが届いた。あ、そういえば行ったなあと思い返すと同時に、はがき裏面に描かれていた3人それぞれの絵画の一部の写真を見て、それぞれの絵画の印象を思い出した。

ギャラリーで催されるような展覧会だと、こういった礼状って定着している気がするが、音楽の演奏会だとどうなのだろうか?けっこう珍しいのではないのかな?音楽の演奏会だと、来てもらって、それでおしまいだからなあ。やっぱり、訪れる人数とかそういったことの制約からなのだろうか。

そういえば、前に伺った大石将紀さんの演奏会については、後日礼状が届いたっけなあ。演奏者側は大変だろうが、出向く方としては、けっこう嬉しかったりする。そもそも、お礼の手紙やはがきをもらって嬉しくないはずがないのだ。

ということで、もし次に自分が演奏者側になる機会があったら、礼状を送ってみようかな、と思った次第。

2010/01/26

アレクサンドル・スーヤ氏のウェブサイト

パリ市立13区音楽院を経て、パリ国立高等音楽院を卒業したサクソフォン奏者、アレクサンドル・スーヤ Alexandre Souillart氏のウェブサイトを見つけた。昨年末、サクソフォーン・フェスティバルに合わせて初来日し、Frédéric Durieux「Ubersicht Ib」とヒンデミットのアルトホルン・ソナタを演奏した。私は2日目に行けなかったため、聴くことができなかったのが残念だ。次の来日の機会には、ぜひ聴きたいなあ。

http://alexandresouillart.com/

Flashを使い、リッチコンテンツをふんだんに散りばめたサイト。演奏を試聴することもできるのだが、目が醒めるようなデニゾフの溌剌とした演奏は、一聴の価値あり。ほかの演奏も、大変レベルが高い。

…そういえば、普通に日本語で書かれたページがあることにも驚いた。

2010/01/25

Lament on the Death of Music

さて、どこから紹介したものか。Amherst Saxophone Quartetという名前は日本ではほとんど知られていないし、この刺激的なアルバムタイトルが気になる方もいるだろうし、あの「チェンバー・シンフォニー」を切り口にしてもいいし…。そもそも、買ったきっかけすらも、とっくに忘れてしまった。きっかけは「チェンバー・シンフォニー」かなあと思ったのだが、たぶん日本で同曲が流行るよりも前に買っていると思う。

Amherst Saxophone Quartetは、ニューヨーク大学州立大学バッファロー校のメンバーによって1978年に結成されたサクソフォン四重奏団。ニューヨーク州立大学というと、サクソフォンの世界ではバッファロー校よりもラッシャー派の本拠地とも言うべきフレドニア校のほうが有名だ。だが、この四重奏の構成メンバーは、経歴を見てもラッシャー派とは縁がなさそう。と思いきや、このCDの録音時点(1998年)では、アルトのメンバーのみを入れ替えて活動しているようで、そのRuss Carereというメンバーは、フレドニア校の出身なのだそうで。だが、やはりラッシャー派のプレイヤーに師事したという経歴は見つけられなかった。

Salvatore Andolina, soprano saxophone
Russ Carere, alto saxophone
Stephen Rosenthal, tenor saxophone
Harry Fackelman, baritone saxophone

そのアムハーストQが、同時代の作曲家の作品に取り組んだCD「Lament on the Death of Music(Innova 516)」。この不可思議なアルバムタイトルは、1曲目の作品名をそのまま持ってきたものである。

Leila Lustig - Lament on the Death of Music
Chan Ka Nin - Saxophone Quartet
Anita D. Perry - Quartet for Saxophones
Andrew Stiller - Chamber Symphony

この作品リストを見ると、ちょっとサクソフォンをかじったことのある方ならば、「あ!」と思うだろう。そう、なんと、アンドリュー・スティラーの「チェンバー・シンフォニー」が収録されているのだ。国内では、雲井雅人サックス四重奏団の演奏とCDによって一躍有名になった作品。第2楽章の旋律に心奪われた方も多いのではないだろうか。雲QのCDが発売されたのは2004年か2005年頃だから、それよりも6年ほど前に、すでに同曲を取り上げたCDがあったということになる。

一曲目は、なんとソプラノ(声楽)とサクソフォン四重奏のための作品。怪しさ満点の作品だが、一線超えたものを表現しようとする雰囲気が伝わってくる。美しく、艶やかで、そしてちょっと恐ろしい曲。最初のネリフが、「Music died yesterday.」ってねえ…。二曲目は、たくさんのリズムやハーモニーが織り込まれた作品。一曲目も二曲目も聴きやすく、また、自分たちで吹いたとしても、アピール度は高いのではないかな。

三曲目と四曲目は、巷の"新"古典主義作品がしっぽを巻いて逃げ出すほどの、"新しい"作品だ。外見上はアレグロ~アンダンテ~スケルツォ~フィナーレという、ハイドンあたりとまったく違わぬ構成を持ちながら、飛び出してくる音楽は実験的、かつ刺激的。ただし、ゲンダイオンガクにありがちな不協和音や歪んだリズムのようなものは出てこなくて、あくまで古典的な和声の上で構築されたものだ。どちらも、非常に聴く価値のある音楽だと思う。

私は「チェンバー・シンフォニー」はこのCDで慣れ親しんでいたため、個人的にはこの演奏がスタンダードだ。演奏のレベルは大変高く、技術的な不安を感じるどころか、柔軟な音色と良く練り上げられたアンサンブルで、作品の魅力を軽々と引き出すまでに至っている。惜しむらくは、やや録音が悪いことか。InnovaらしいといえばInnovaらしい、ちょっとこもったあの感じそのまま。

探してみたところ、Amazonで買えるようだ(→Lament on the Death of Music)。

2010/01/24

この週末

四重奏関連の雑務と個人練習ののち、午後から会社の友達と遊びに出かけた。いろいろと遊び回り、夕方から映画「アバター」を観たのだが、話題になっているだけあってなかなか良かったなあ。

今日は、四重奏の練習。これまでは4月の本番向けにリゲティの「ムジカ・リチェルカータ」を合わせていたのだが、こちらはしばらくお預けとなった。かわりに、3月上旬に予定されている某マスタークラス(後日告知します)向けに「レシテーション・ブック」を4時間ほど合わせた。全体的な流れは、各個人の頭の中に残っているようだ。あまり残された時間もないのだが、技術的な衰えが激しいところを中心にさらっていけば、なんとかなりそうだ。

やはり、一度吹いたことのある曲だと、気分的にも余裕があるな。吹いている最中はそんなことはないが(^^;何はともあれ、がんばろう。