2012/02/07

アンコンのことなど

博士学位審査会は行けず…仕事してました。。。

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ふと高校時代のアンサンブル・コンテストのことなど思い出した。長野県は、藤森章先生のおかげもあって中高の吹奏楽やアンサンブルが盛んな地域である。周囲を山に囲まれた地域で、特に南信地域などプロフェッショナルの奏者の演奏会も殆ど無いなかで、あれだけ多くの中高に吹奏楽部が存在し活動を続けていること、今思い出しても驚くべきことだ。

ただ、やはりアンコンを考えると、レパートリーは限定的。サクソフォンを見れば最高難易度がデザンクロの第3楽章、ほか、サンジュレ、ショルティーノ、リヴィエ、ジャンジャンといったところで、デザンクロでもやろうものなら話題になる、という状況であった。たぶん今でも「最高難易度作品がデザンクロの第3楽章」という状況はあまり変わっていないのではないだろうか。長生淳の「トルヴェールの彗星」あたりが増えたくらいかな?

こういった状況のなかで、レパートリーのブレイクスルーはどうしたら発生するのだろう、ということを考えていた。例えば、すでに全国的にはおなじみになっているマスランカ氏の「レシテーション・ブック」を皆がこぞって取り上げるようになるには、何が起これば良いのか?結局、やはりその曲で支部大会に進む団体が増えてこなければだめなのかなあ。

2012/02/06

Prof. Delangle & Villafruela on YouTube

明日は佐藤淳一さんの学位審査会!詳細はこちらから。仕事が詰まっており、伺うのはかなり厳しそうだが…。

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YouTubeにクロード・ドゥラングル教授関連の動画がいろいろと上がっているのは有名だが、またまた新しい動画が上がっていた。驚いたことに、ミゲル・ヴィジャフルエラ Miguel Villafruela氏との共演である。ヴィジャフルエラ氏といえば、南米を代表するサクソフォン奏者のひとり。キューバ出身で、留学してダニエル・デファイエ氏に師事し、以降はチリに定住してサクソフォン発展に努めている重鎮的存在だ。

そのヴィジャフルエラ氏とドゥラングル教授が共演しているとは?どうやら、昨年メキシコで開かれた"X International Meeting of Saxophone 2011"なる催しに、ドゥラングル教授が招聘されたようで、その時に共演したようだ。このあたりの詳細は、こちらのサイトに詳しく書いてあった。確かに、チラシにドゥラングル教授の名前がいくつか見られる。

ヴィジャフルエラ氏とともに共演しているJavier Valerio氏も、コスタリカ出身でインディアナ大学でユージン・ルソーに師事した、こちらもやはり南米を代表するプレイヤーのようである。公式サイトの情報によると、ジャズも吹きこなしてしまうようだ。

2012/02/05

HARMONIE-TV

Tsukuba Saxophone Quartet、本年の演奏予定が次々に決まっており嬉しい。先日のWSC参加決定に引き続き、9/29にはアンサンブルサクゴレンさんと保谷こもれびホールにおいてジョイントコンサートを開催することが決定した。いやー、楽しみだなー!

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「アルモニーTV」とでも読めば良いのかな。尚美ミュージックカレッジの学生を中心とした演奏のの以前もこのブログで紹介した気がするが、久々に覗いてみたらますますコンテンツが充実していた。

http://www.harmonie-tv.jp/

吹奏楽、室内楽、ポップスと、様々なジャンルに渡って興味深い動画が並ぶ。これだけ高画質かつ高品質の動画を、著作権をもちろんクリアした上で配信するサイトなど、ちょっと他には見当たらない。そういえば、洗足学園音楽大学もYouTubeに専用チャンネルを持っており、このHARMONIE-TVと同じような位置づけにあるが、提供する側は学校の良さをアピールできるし、観る方にとっても楽曲をフルバージョンで無料視聴できるしで、上手くwin-winの関係が成り立っているのが良いところ。

サクソフォン的にも興味深い演奏がたくさんある。中村均一氏独奏のシューマン「アダージォとアレグロ」とか、中村均一氏、波多江史朗氏、有村純親氏、原博巳氏のカルテットとか、学生の演奏で長生淳「八重奏曲」とか。ぜひいろいろ探して聴いていただきたい。

2012/02/04

NHK-FMにブルーオーロラSQが登場

本日719:20より、NHK-FMの番組「名曲リサイタル」にブルーオーロラ・サクソフォン・カルテットが出演している。と書いているうちに、ああ、もうバッハが始まってしまった…

PCやスマートフォンからはらじるで高音質の演奏を聴くことができる。

曲目等詳細はこちらのページから。
http://www3.nhk.or.jp/netradio/hensei/detail.html?fm.04027.2012-02-04

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聴いた。凄く良かった。ライヴで聴いたときに、これをそのまま録音で聴いたらちょっと違う印象を受けるかなあ(ライヴで聞いたときに気にならないバランスや細かいアンサンブルの解釈の違いなどが気になるのかなあ)…などと思っていたのだが、後編集ほとんどナシの名曲リサイタルでも、まさかブルーオーロラSQの演奏がこれほど魅力的に聴こえるとは思わなかった。

グラズノフの最中にPCがトラブって、音が出なくなってしまったのが残念(>_<)何が原因だったのだろう。エアチェック(死語)も失敗。。。

Donald Sinta plays Dahl's Concerto

SaxofanのKさんから、ドナルド・シンタ氏が演奏するインゴルフ・ダール「サクソフォン協奏曲」の演奏を聴かせていただいた。mckenさんのページに書かれていた文言を読んで以来、数年に渡ってずっと気になっていた録音だった。

シンタ氏といえば、アメリカのクラシック・サクソフォン界を、黎明期より支えてきた重要な人物だ。世界サクソフォンコングレスの創始者のひとりでもある。LP時代を含めてもそれほど録音は多くなくて、現在シンタ氏の演奏を楽しもうと思ったら、Mark Recordsから出版されている「American Music」くらいである。これも素晴らしいのだが、やはり「ダールの協奏曲の録音がある!」などと知ってしまえば、やはり気になるものだ。

ダールの録音は、もちろん管楽アンサンブルバックによるもので、ロバート・レイノルズ Robert Reynolds指揮、ミシガン州立大学ウィンドアンサンブルとの共演によるものである。この録音を聴いてまず感じるのは、そこらへんのダールの録音が聴けなくなってしまうほどの、ありえないほどの緻密なウィンドアンサンブルの演奏である(あまりに緻密すぎて、気持ち悪いくらい)。第3楽章の独奏パートとバンドの細かい音符のリレーなど、実に見事だ。どれだけリハーサルを重ねてこの境地へと達したのだろうか。逆に、プロフェッショナルの吹奏楽団よりも、大学バンドのほうが、一曲にかけられる時間が長い、ということはあるかもしれないが…。

そして、そのウィンドアンサンブルを見事に乗りこなすシンタ氏のサクソフォンである。大見得を切る冒頭の輝かしいフレーズは、ヘムケ氏のあの録音をなぜか思い出した。第2楽章の広大なフレーズも、実に見事なのである。この録音が一般的に知られていないのは、実にもったいないことだ、と思った。

2012/02/02

デニゾフ「ソナタ」のジャズアレンジ

TsukubaSQとしてエントリーしていたWSCの参加申し込みが受理されたので、今年の7月はスコットランドへ。

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平野公崇氏が演奏したデニゾフ「ソナタ」第3楽章を聴いている。サックス+ピアノトリオ用に編曲されていて、初めて聴いたときは大きな衝撃を受けた。長らく廃盤となっていたせいか、意外と若い世代には知られていなようだ。平野公崇(sax.)、クリヤマコト(pf.)、納浩一(bs.)、松山修(dr.)というジャズ・カルテットによるデニゾフ「ソナタ」の第3楽章。アルバム「ジュラシック」に収録されている。

冒頭から、イメージ通り。最初の6/4のバス・オスティナートはベース、その上で鳴るブロックコード、即興的フレーズは、ジャズピアノそのものだ。デニゾフは、ロシア近現代音楽界の中で、西洋音楽の技法を最も積極的に取り入れた作曲家の一人である。そして、西洋のジャズが大好きだったのだそうだ(カプースチンのように、あからさまにジャズの語法を取り入れた作品ばかりを作っていたというわけではないが)。J.M.ロンデックスからサクソフォン作品を委嘱されたとき、サックス=ジャズというリンクが、デニゾフの頭の中で繋がったことは、想像に難くない。

ご存じないかたはぜひ聴いてみることをオススメ。デニゾフのソナタに対する印象が変わること請け合いだ→ジュラシック

2012/02/01

芸大関連の演奏会案内

まずは、佐藤淳一さんの博士後期課程学位審査会(公開)のご案内。ついに佐藤淳一さんも博士課程を修了するのか…と考えると、なんだかとても感慨深いものがある。

佐藤淳一 博士後期課程学位審査会「ルチアーノ・ベリオの肖像 III」
2012年2月7日 19時開演(予定) 入場無料
於:東京藝術大学 奏楽堂
・《シュマンIV》
Chemins IV per sassofono soprano e 11archi
・《コントラプントゥクスXIX(フーガの技法)》
Contrapuncutus XIX (Die Kunst der Fuge) for 23players
・《カンティクム・ノヴィッシミ・テスタメンティ》(日本初演)
Cunticum Novissimi Testamenti per quattro clarinetti, quartetto di saxofoni e otto voci (Japan premie)
・《レシ(シュマンVII)》
R?cit(Chemins VII) per sassofono alto e orchestra
・独奏:佐藤淳一
・指揮 : 安良岡章夫
・声楽アンサンブル:東京混声合唱団
・博士学位審査会特別編成オーケストラ
・サクソフォン・アンサンブル:加藤里志、田中麻樹子、大石将紀
・クラリネット・アンサンブル: 前田優紀、 中舘壮志、須東裕基、 福島広之

詳細な解説は佐藤さんのメールに譲るが、個人的な興味は、秘曲「カンティクム・ノヴィッシミ・テスタメンティ」の日本初演である。テキスト&クラリネット四重奏&サクソフォン四重奏の曲で、これまでロンデックスの目録で名前を見たことがある程度だった。まさかそれを日本で聴ける機会が巡ってくるとは思わなかった。

今回は東京藝術大学大学院の博士後期課程の学位審査会のご案内をさせて頂きました。今まで5年間東京藝術大学でルチアーノ・ベリオの演奏と研究してきたことの集大成を発表します。
当日は東京混声合唱団と演奏する日本初演の作品やオーケストラとのコンチェルトなど多彩なプログラムを演奏します。
 一曲目は昨年のリサイタルの最後にも演奏しました弦楽11人とソプラノ・サクソフォンのための《シュマンIV》です。《セクエンツァVIIb》をもとに弦楽アンサンブルの伴奏を足した緊迫感溢れる曲になっています。
 二曲目は23人のプレイヤーのための《コントラプントゥクスXIX》です。ベリオは「編曲」を新たな作曲として生み出す手法をよく用いており、この曲もその内の一曲です。この曲はバッハの《フーガの技法》を23人のプレイヤーのために編曲しており、ベリオらしい仕上がりになっています。
 三曲目は声楽アンサンブルとサクソフォン・カルテット、クラリネット・カルテットのための《カンティクム・ノヴィッシミ・テスタメンティ》(日本初演)です。似た響きをもつ共鳴帯である声楽とサクソフォン、クラリネットが使われているこの曲はサンギネッティの詩とベリオの作る音響が素晴らしく調和しています。声楽アンサンブルは東京混声合唱団にご依頼し、サクソフォン・カルテットは加藤里志くん、田中麻樹子さん、大石将紀さんと共演いたします。
 4曲目はアルト・サクソフォンとオーケストラのための《レシ(シュマンVII)》です。この曲のオーケストラはこの日のために編成した特別オーケストラです。最近《レシ(シュマンVII)》のサクソフォンアンサンブルによる伴奏版を日本でも聴く機会が増えてきましたが、こちらがオリジナルになり、オーケストラが演奏する多種多様な色彩感は、この曲のまた違った一面を聴かせてくれると思います。
 素晴らしい共演者に恵まれてとても素敵なプログラムを組むことが出来ました。皆様ご来場の上、僕がの演奏が博士に相応しいかどうかご拝聴頂けると嬉しいです。

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もう一つは、毎年恒例、芸大サックス科の演奏会。今年も東京文化だ。ずっと川口リリアで演奏していたはずだが、昨年あたりから継続的に東京文化会館の小ホールになった、ということなのだろうか?こちらは、単純にプログラムだけ見れば、クセナキスとブーレーズに注目だろう。さりげに含まれている本堂さんの自作も気になる…。

第19回 東京藝術大学 サクソフォーン専攻生による演奏会
2012年2月13日(月) 18:30開場 19:00開演
於:東京文化会館小ホール
前売り1200円 当日1500円 全席自由
J.リュエフ/演奏会のための四重奏曲
J.フランセ/オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲
I.クセナキス/XAS
本堂誠/サクソフォン六重奏のための冬物語り
P.ブーレーズ/二重の影の対話
A.ヴィヴァルディ/「調和の霊感」 作品3 第11番
E.H.グリーグ/ペールギュント第一組曲 作品46