2010/04/14

うーむ

うーむ、これを観ると、ジャズもクラシックも関係ないと思えてしまう。全ての曲において、音程も音色もフレージングも完璧(ボノーのカプリスとか吹いちゃってる…)!これが、坂田明氏が言うところの「北極星」なのだろう。

2010/04/13

平野公崇「七つの絵」

平野公崇氏が作曲し、山田武彦氏の手によってオーケストレーションされ、最終的にサクソフォンとピアノのためのダブル・コンチェルトとして実を結んだ作品。数年前の「深夜の音楽会」で流れていたライヴ映像を観て買ったCDなのだが、当時はまさかシングルカット(?)までされるとは思ってもいなかった。まあ、そのおかげで今でもこうして聴くことができるわけだ。

平野公崇「七つの絵~有元利夫に捧ぐ~(CHAK-00001)」
想い出を運ぶ人、東風、花降る日、春、飛ぶ人、7つの音、終曲
藤岡幸夫指揮 読売日本交響楽団
平野公崇(サクソフォン)
山田武彦(ピアノ)
大久保光哉(バリトン)

有元利夫という画家の絵にインスピレーションを受けた作品なのだそうだ。有元氏の名前を聞いたことはなかったのだが、どこかで見たことがある絵だと思った。小学校の時に授業で使っていた国語の教科書の表紙が、もしかしたら有元氏の絵だったかも…?ライナーノートには各楽章のなった絵がフルカラーで掲載されている。個人的には、「東風」という絵が好きですね。2人がステップを踏んでいる、とある瞬間が切り取られたような絵なのだが、面白いほどに"動き"を感じる。

7つの各楽章について、絵を眺めながら聴いていくと、有元氏と、平野氏と、自分の頭の中がリンクするような感覚に陥る。「想い出を運ぶ人」冒頭の壮大な響きは、絵の奥へと広がる山々、そして空にな流れゆく雲そのままですね。その壮大なイメージを、やはり絵の中の人物と同じように、絵(メディア)という形にしてCDに閉じ込めてしまったと…いろいろと想像を巡らせていけばキリがない。

平野氏のサクソフォンは、楽譜に沿って様々な音の形を創り出すほか、即興演奏も存分に披露している。第1楽章後半のカデンツァや、第2楽章のルンバ風(?)のリズムに乗って咆哮するソプラノ、第5楽章のテナーの地を這うような(楽章タイトルは「飛ぶ人」だが)サウンドなどは、これはライヴで聴いたらもっともっと凄かっただろうなあ。

2010/04/12

ドビュッシー「ラプソディ」(コンスタン指揮ORTF)

これも、さとうさんに送っていただいたCD-R。ロンデックスが独奏として参加した、ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団のEMI盤が、長らく愛聴盤となっていて、デファイエ氏が独奏として参加したErato盤を聴き始めたのは、比較的あとになってからである。

国内盤のLPを、ヤフオクで1000円くらいで落札したのだが、たしか「放蕩息子」等とカップリングされていたような。音はしっかりとデジタル化して持ってきているのだが、LPのモノ自体は実家に保管してあるため、詳しい情報を観ることができない。

この盤に関しては、すでにDonaxさんの素晴らしいレビューがこちらのページで見られるため、解説はそちらにおゆずりしたい(笑)。サクソフォンに関しては、間違いなく史上最高のものであると思うし、オケも快演!!(指揮は、作曲家としても高名なマリウス・コンスタンだ)かつてはCDでもリリースされたそうなのだが、現在は入手不可。まことに残念極まりない。

2010/04/11

展覧会の絵(ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管)

個人的なムソルグスキー「展覧会の絵(ラヴェル編)」の刷り込みは、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団の演奏である。今にして思えば、まあこの古い録音をずっと聴いていたものだと思うが、良い影響だったのかもしれない。

"さとう"さんから送っていただいたCD-Rの中に、アンドレ・ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管弦楽団の「展覧会の絵」の録音があった。「展覧会の絵」を全曲通して聴くのも久々となったが、これはなかなか痛快な演奏だ。冒頭の「プロムナード」、パリ音楽院管の特徴である、極めて明るい音のトランペットが、非常に強い推進力を保ちながら進んでいく。

この曲に抱いていたイメージは、美術館の中に掲げられた様々な絵に対して、カメラがゆっくりとパンしていくような(手塚治虫の「展覧会の絵」のような)情景だったのだが、この演奏は、なんというか美術館の中をのっしのっし歩いていくような、ちょっと面白い効果が想起させられた。バランスとかテンポ設定のせいだと思うのだが、なんだかそれが新鮮で、すごくビビビと来てしまった!その後の楽章も似たような感じで、どうやら全体的に管楽器のバランスを大きく取っているのかな、という印象。

「古城」のサクソフォンは誰だろうか。クリュイタンスが指揮を振る映像などには、デファイエが参加しているが、どうもデファイエではないような。音色の存在感も薄いし、フレージングも凡庸。

パリ音楽院管弦楽団特有の、随所に聴かれる見事な管楽器の音色、弦楽器のつややかさについては、ここで改めて言葉を並べる必要はあるまい。1961年録音ということだが、こんな音に満たされていた当時のフランス音楽界、羨ましいなあ。

2010/04/10

世界の創造(プレートル指揮パリ音楽院管)

ダリウス・ミヨー Darius Milhaud「世界の創造 La création du monde」と言えば、アルトサクソフォンがオーケストラの中に入っている例として最たるものの一つである。ダニエル・デファイエ氏が参加したバーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団の演奏が(サクソフォンを含めて)ほぼ決定盤と言って良いと思うのだが、同じくデファイエ氏が参加したという、ジョルジュ・プレートル指揮パリ音楽院管弦楽団の演奏は、聴いたことがなかった。この度、木下直人さんを通じてお知り合いとなった"さとう"さんに、そのLPの復刻音源をおわけいただいた。

バーンスタイン盤が刷り込まれているため、少しプレートル指揮の演奏は不自然に聴こえてしまうのだが、こちらも大変に良い演奏だと思った。なにせ、天下のパリ音楽院管弦楽団だものなあ(ちなみにジョルジュ・プレートルは、アンドレ・クリュイタンスの指揮法の弟子だそうだ)。少し耳にしただけで判る、特徴的な管楽器の音色は、やはりこういう小さな編成のアンサンブルでこそ映えるものだ。デファイエ氏のサクソフォンについては、Thunderさんのウェブページでも触れられている。個人的には、のちのバーンスタインとの共演盤と大きな差はなく感じたが、アーティキュレーションの処理は、こちらのほうがはっきりしているようにも思えた。

他にも貴重な音源をいくつか頂いたので(そのいくつかは、木下直人さんから送っていただいたものと重なっている)少しずつご紹介したい。

2010/04/09

Eric Marienthalのためのコンチェルト

サックスのマリエンサルと、ネバダ州立大学ラスベガス校ウィンドオーケストラの共演盤をご紹介する。

エリック・マリエンサル Eric Marienthalと言えば、アメリカを代表するフュージョン分野のサクソフォン奏者の一人。一世を風靡したチック・コリア・エレクトリックバンドのサクソフォン奏者として、素晴らしい演奏を披露している姿が印象深い。かたや、ネバダ州立大学ラスベガス校ウィンドオーケストラ(UNLVWO)といえば、トーマス・レスリー指揮のもの、吹奏楽界にスパイスの効いたレパートリーを提供してくれるバンドの一つである。エリック・ウィッテカーの「ゴースト・トレイン三部作」などは、ウィッテカーとUNLVWOのコラボレーションにより生まれた作品である。

どういうキッカケから始まったかは知らないが、マリエンサル氏とUNLVWOの両者は頻繁に共演しているようで、フュージョン・サクソフォンと吹奏楽のための作品が、数多く生まれている。

「Concert for Marienthal(kcd-11178)」。マイケル・ケイメン Michael Kamenの「サクソフォン協奏曲」の、サックスと吹奏楽のバージョン…ということは、あのディヴィッド・サンボーンのために書かれた「コンチェルト・フォー・サクソフォン」と同一曲、なのかな!?きちんと調べがついていないが…。内容としては、至極まっとうな"クラシックの協奏曲"で、アドリブっぽい箇所は、第3楽章のカデンツァを除いて皆無。第2楽章は、なんだかヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第5番」のアリアみたいだ。うーん、正直、わざわざマリエンサル氏を呼んだ意味が解らない…。

「3 Steps Forward(kcd-11146)」。ネイサン・タノウエ Nathan Tanouye「3 Steps Forward」収録。吹奏楽と、ソロ・ソプラノサクソフォン、キーボード、バス、ドラムスのための作品。「Light Years from Here」「Quite Stride」「Fate of the Gait」の3つの楽章に分かれている。

最初聴いていると、わりと普通のクラシックな感じだなあと思うのだが、第1楽章中間部で"豹変"。突如としてジャズ・カルテットが音楽の流れをリードし、吹奏楽はビッグバンド風にノリノリで絡む。中間部から始まる長大なソロは、これぞマリエンサル氏の独壇場!バックの吹奏楽も、負けないくらいにカッコいい。第2楽章は、なんか普通のフュージョンのバラード聴いているみたいだ(笑)。ベースのソロまであるし…(ジョン・パティトゥッチの演奏で聴いてみたかった)。第3楽章は、ミステリアスな雰囲気から始まり、徐々にフィナーレへと突き進む感動巨篇。キーボード(チック・コリアの演奏で聴いてみたかった)、ベース、サックス、ドラムス(ディヴ・ウェックルの演…以下略)に長大なソロが。というわけで、最終楽章に限って言えばあまり吹奏楽っぽくないです(^^;

「4 Flew Over the Hornet's Nest(kcd-11163)」。これも、「3 Steps~」と同じネイサン・タノウエ氏の作品。ジャズ・カルテットと、吹奏楽のクァッド・コンチェルト、というコンセプトからはもう少し離れ、個々の雰囲気が目立つような作り方になっている。最終部の炸裂っぷりはスゴイな。

2010/04/08

サクソフォン交流会

再度掲載。もう一週間ちょっと先まで近づいてきた(汗)というわけで、ぜひお越し下さい。

【第1回サクソフォン交流会】
日時:2010年4月17日 13:00開場 13:30開演
会場:中目黒GTプラザホール(東急東横線中目黒駅徒歩3分)
料金:入場無料

プログラム:
参加団体によるアンサンブルステージ
参加団体による合同ラージステージ(客演指揮:西尾貴浩)
グスターヴ・ホルスト「第1組曲」
ヨハン・シュトラウスI世「ラデツキー行進曲」

参加団体(50音順):
IBCサクソフォンアンサンブル(福島)
アマリリス合奏団(東京)
Espoir Saxophone Orchestra(東京)
カキツバタサクソフォンアンサンブル(名古屋)
Saxofono Rosso(東京)
サクソフォン・アンサンブルなめら~か(神奈川)
That's Saxophone Philharmony(東京)
ダッパー・サクセーバーズ(香川)
Tsukuba Saxophone Quartet(茨城)
Duo Green Green(東京)
ラファンドゥモンド(東京)


詳細:
http://enjoysax.web.fc2.com/