実家にある自分のものを整理していたら、ビデオカセットが二本出てきた。…一本はマルセル・ミュールのインタビュービデオ、もう一本は平野公崇さんが読売日本交響楽団と演奏した模様を録画したものだった!そういえば、高校のときに「深夜の音楽会」に平野さんが出ると知って、夜遅くまで起きていながら頑張って録画したような覚えが…。嬉しくなって早速観てしまった。
バッハ「ゴルトベルク変奏曲より『アリア』」、グラズノフ「協奏曲」、平野公崇「インパルス・オブ・リードフェイズ」、デニゾフ「ソナタより第三楽章ジャズアレンジ」。ちょうど平野さんのセカンドアルバム「ジュラシック」が発売されたころの番組で、選曲なんかまさに「ジュラシックの美味しいトコロ持ってきましたー」という感じだ。
平野さんの生の演奏は一、二回程度しか接した事が無いのだけれど、この人は本当に演奏する姿がすごい。鬼気迫る、というのはちょっと違うのか、ライヴならではの緊張感と言うか覇気と言うか、視覚的な情報が付くとまさにその「覇気」がダイレクトに伝わってくる。なんかまたライヴで聴きたくなったな…。
グラズノフの曲への没入度にはビックリするが、しかし音色や発音はあくまでしなやか。その辺は本場コンセルヴァトワールで学んだバックボーンなのか。なかなかどうしてフレーズの持続間は聴きもので、良く見れば循環呼吸まで使っているじゃないか!なるほど。オーケストラの指揮が井崎正浩氏で、そういえば2月に雲カル×尚美学園オケのグラスの協奏曲振っていたのってこの人だったっけー、と思い出した。
「インパルス・オブ・リードフェイズ」はアルバム「ジュラシック」のなかでも結構好きな曲なのだけれど、ここでは雪の上の足跡→ホルン、リードフェイズ→木管、ベース→コントラバスに置き換えての異色の編成による再演。あんまりオーケストレーションが成功しているようには見えなかったが(^^;しかしまあ豪華な演奏である事には間違いないな。サックスパートはCDで聴ける音とかなり違っていて、「おお、即興だ」と妙に納得してしまった。続いてデニゾフのジャズアレンジを聴けるのは良かった。CDよりもさらにアップテンポの強烈なフリージャズ、クリヤ氏も音変えすぎ(笑)。
うむむ、平野さんのリサイタルが聴きたくなったぞー。近いうちにエマニュエル・バッハの作品を集めたCDが出るらしいので、とりあえずはそっち狙いかな。
久々に聴いてちょっとテンションが上がってしまったのだけれど、こうして聴くとやはりVHSってかなり音が悪い…と痛感してしまった。録画した当時ではまだどうしようもないが、最近出回ってきた地デジ×フルHDレコーダーだとやはり音も綺麗なんだろうな。普通の番組を観ている分には構わないけれど、こういった音楽系の映像にはけっこう威力を発揮するのかもしれない、とも思った。
2006/08/22
2006/08/21
ミシャ氏のCD
つくばから実家に戻るときに立ち寄った楽器屋さんで、ジャン=ドゥニ・ミシャ氏演奏のCDを見つけたので買ってきた。「Bach, Mozart, Schubert(JDM 002)」というアレンジものを集めたアルバム。
あんまり日本では知られていない奏者かもしれないので、簡単に経歴を説明すると:パリ国立高等音楽院をサックス、作曲、アナリーゼ、音楽史で一等賞を得て卒業。卒業後ドゥラングル教授のサックス科アシスタントを務め、さらに国立リヨン音楽院の教授に就任。使用楽器はなんとヤナギサワ。演奏だけでなく、作曲活動にも余念が無く自作が幅広く演奏されている…という音楽家。(公式ページ→http://jdmichat.brulin.chez.tiscali.fr/)
まあそんな経歴は何となく知っていたけれど、実は実際の音はほとんど聴いたことが無く、たまたま見つけた勢いでつい購入。バッハ「パルティータBMV1013」、エマニュエル・バッハ「ソナタBMV1020」、モーツァルト「弦楽四重奏曲ニ短調K421」、シューベルト「アルペジョーネ・ソナタ」。一曲目は言わずと知れた無伴奏フルートのための作品だし、エマニュエルの作品は松雪先生のアルバムにも入っていたなあ。アルペジョーネは今でこそ広く演奏されているけれど、サックスで一番最初に取り組んだのはもしかしてミシャ氏なのかも?
とにかく隅から隅まで隙無く演奏されている事がわかる。作曲もするミシャ氏のこと、細かなアゴーギクの変化は必然的なのだろう。フレーズは思い入れ先行の歌い上げ、というよりも、これは細かなアナリーゼを施した上でのフレージングなのだろう。音色の変化は意外と少ない(トレンドですからね)が、美しくコントロールされている。
一番楽しみだった「アルペジョーネ・ソナタ」は雲井さんや栃尾さんの演奏と聴き比べてみると全然違う曲に聞こえる(笑)。サックスが本来持つ「雄弁さ」を幾らか意図して抑えた演奏で、そう言えばオリジナルは古弦楽器だったっけ、ということを思い出させる。サックスは抑え気味なので聴き流そうとすればさらっと聴いてしまえる演奏なのだけれど、よく聴くと細かいフレーズが超速で吹かれていたりして驚異的。かっこいいな。
そんなわけで随分と素敵なCDなのだが、自主制作版ゆえ普通のCDショップにはまず置いていないと思う。プリマ楽器の某氏が日本に200枚だけ持ってきたとかで、ごく一部の楽器屋さんでのみ入手可能なようだ。もう一枚、メンデルスゾーンとグリーグの小品が入ったアルバム(JDM 001)はまだ幾らか残っているらしいけれど、こちらのCDは残り少ないらしいのでサックスの方は見つけたら即ゲットしましょう(笑)。というか、この演奏なら他の管楽器の方にも十分薦められるなあ。楽器店の方も「サックス吹き以外にも推薦できる数少ないCDのうちのひとつだよ」みたいなこと言っていたっけ。
あんまり日本では知られていない奏者かもしれないので、簡単に経歴を説明すると:パリ国立高等音楽院をサックス、作曲、アナリーゼ、音楽史で一等賞を得て卒業。卒業後ドゥラングル教授のサックス科アシスタントを務め、さらに国立リヨン音楽院の教授に就任。使用楽器はなんとヤナギサワ。演奏だけでなく、作曲活動にも余念が無く自作が幅広く演奏されている…という音楽家。(公式ページ→http://jdmichat.brulin.chez.tiscali.fr/)
まあそんな経歴は何となく知っていたけれど、実は実際の音はほとんど聴いたことが無く、たまたま見つけた勢いでつい購入。バッハ「パルティータBMV1013」、エマニュエル・バッハ「ソナタBMV1020」、モーツァルト「弦楽四重奏曲ニ短調K421」、シューベルト「アルペジョーネ・ソナタ」。一曲目は言わずと知れた無伴奏フルートのための作品だし、エマニュエルの作品は松雪先生のアルバムにも入っていたなあ。アルペジョーネは今でこそ広く演奏されているけれど、サックスで一番最初に取り組んだのはもしかしてミシャ氏なのかも?
とにかく隅から隅まで隙無く演奏されている事がわかる。作曲もするミシャ氏のこと、細かなアゴーギクの変化は必然的なのだろう。フレーズは思い入れ先行の歌い上げ、というよりも、これは細かなアナリーゼを施した上でのフレージングなのだろう。音色の変化は意外と少ない(トレンドですからね)が、美しくコントロールされている。
一番楽しみだった「アルペジョーネ・ソナタ」は雲井さんや栃尾さんの演奏と聴き比べてみると全然違う曲に聞こえる(笑)。サックスが本来持つ「雄弁さ」を幾らか意図して抑えた演奏で、そう言えばオリジナルは古弦楽器だったっけ、ということを思い出させる。サックスは抑え気味なので聴き流そうとすればさらっと聴いてしまえる演奏なのだけれど、よく聴くと細かいフレーズが超速で吹かれていたりして驚異的。かっこいいな。
そんなわけで随分と素敵なCDなのだが、自主制作版ゆえ普通のCDショップにはまず置いていないと思う。プリマ楽器の某氏が日本に200枚だけ持ってきたとかで、ごく一部の楽器屋さんでのみ入手可能なようだ。もう一枚、メンデルスゾーンとグリーグの小品が入ったアルバム(JDM 001)はまだ幾らか残っているらしいけれど、こちらのCDは残り少ないらしいのでサックスの方は見つけたら即ゲットしましょう(笑)。というか、この演奏なら他の管楽器の方にも十分薦められるなあ。楽器店の方も「サックス吹き以外にも推薦できる数少ないCDのうちのひとつだよ」みたいなこと言っていたっけ。
ラベル:
CD
2006/08/20
遥かなる風景
ジェローム・ララン氏のCDがインターン中に実家に届いていたようで、ちょうど実家に戻ったこの機会に早速聴き始めている。
アルバムタイトルは「Paysages lointains(CREC-audio 05/048)」。フランスのメイヤー財団の助成を受けて、パリ国立高等音楽院が作成したディスク。ジャケットには「のだめ」でもおなじみのコンセルヴァトワールの新棟が描かれている。この新棟、湾曲した屋根が随分と斬新な印象を残すけれど、デザイン性ばっかりで機能性はさっぱり…という話を聞いた事があるなあ。
ゆめりあホールで演奏されたジョドロフスキ「Mixtion」や夏田昌和「西、あるいは夕べの秋の歌」、さらにマントヴァーニ「Troisieme Round」、ピアソラ「天使のミロンガ」、エスケッシュ「ショーロス」が収録され、各トラック間をララン氏の完全即興が繋いでいく。アルバムを最初から最後まで通して聴く事を前提にしている、ということか。
各曲について少し書いていくと…「Troisieme Round」は弦楽器や管楽器の中規模のアンサンブル+四種のサクソフォーン持ち替えソロという20分に及ぶ大曲。ララン氏のこのソロ以外にヴァンサン・ダヴィッドによる録音もある/「Mixtion」はパリ国立高等音楽院の卒業試験の課題曲としてかかれたサクソフォーンソロ+ライヴエレクトロニクスの曲。ジャンヴィエ・アルヴァレの「On Going On」みたい。関西で活躍するサクソフォーン奏者井上麻子さんが卒業試験で演奏した…というような話を聞いたことがある/「西、あるいは夕べの秋の歌」はドゥラングル氏がレコーディングしたので有名だろう。尺八のような不安定な音程感をソプラノサックスでコントロールし、東洋的なイメージが付きまとう/「天使のミロンガ」は言わずと知れたピアソラの名曲。ここではサクソフォーンのソロに、ピアノ+チェロ+コントラバスという編成で演奏されている/「ショーロス」はサクソフォーンソロ+ピアノ+弦楽四重奏という編成。現代的な響きと古典的な響きがうまく折り重なって興味深い。
…ふう、疲れた(笑)。「Mixtion」を手元に置けるのは嬉しいなあ。
ララン氏、どの曲も大好きでしょうがない!という気持ちがにじみ出ている。なんと言ったらよいだろうか、どの曲に対しても本当に真摯に向き合って、自らの持てる音楽を凝縮させた結晶のような録音だと思う。しかも気持ちだけではなく、きちんとテクニックが追従しているあたりはさすが。
アルバムをプレーヤーにセットして最初から聴いていけば、編成も様式もコロコロ変わってずいぶん楽しくて、次はどんな響きが飛び出すのだろう?とワクワクさせられるけれど、実は一番楽しんでいるのは、演奏しているララン氏本人なのかも。
トラック間をつなぐ完全即興もある種聴きモノだけれど、その即興トラックに参加しているピアニストがアレクサンドロス・マルケアス氏でびっくり。最近発売されたハバネラ四重奏団のアルバム「L'engrenage」で作曲家としてのクレジットを見たばかりだ。
アルバムタイトルは「Paysages lointains(CREC-audio 05/048)」。フランスのメイヤー財団の助成を受けて、パリ国立高等音楽院が作成したディスク。ジャケットには「のだめ」でもおなじみのコンセルヴァトワールの新棟が描かれている。この新棟、湾曲した屋根が随分と斬新な印象を残すけれど、デザイン性ばっかりで機能性はさっぱり…という話を聞いた事があるなあ。
ゆめりあホールで演奏されたジョドロフスキ「Mixtion」や夏田昌和「西、あるいは夕べの秋の歌」、さらにマントヴァーニ「Troisieme Round」、ピアソラ「天使のミロンガ」、エスケッシュ「ショーロス」が収録され、各トラック間をララン氏の完全即興が繋いでいく。アルバムを最初から最後まで通して聴く事を前提にしている、ということか。
各曲について少し書いていくと…「Troisieme Round」は弦楽器や管楽器の中規模のアンサンブル+四種のサクソフォーン持ち替えソロという20分に及ぶ大曲。ララン氏のこのソロ以外にヴァンサン・ダヴィッドによる録音もある/「Mixtion」はパリ国立高等音楽院の卒業試験の課題曲としてかかれたサクソフォーンソロ+ライヴエレクトロニクスの曲。ジャンヴィエ・アルヴァレの「On Going On」みたい。関西で活躍するサクソフォーン奏者井上麻子さんが卒業試験で演奏した…というような話を聞いたことがある/「西、あるいは夕べの秋の歌」はドゥラングル氏がレコーディングしたので有名だろう。尺八のような不安定な音程感をソプラノサックスでコントロールし、東洋的なイメージが付きまとう/「天使のミロンガ」は言わずと知れたピアソラの名曲。ここではサクソフォーンのソロに、ピアノ+チェロ+コントラバスという編成で演奏されている/「ショーロス」はサクソフォーンソロ+ピアノ+弦楽四重奏という編成。現代的な響きと古典的な響きがうまく折り重なって興味深い。
…ふう、疲れた(笑)。「Mixtion」を手元に置けるのは嬉しいなあ。
ララン氏、どの曲も大好きでしょうがない!という気持ちがにじみ出ている。なんと言ったらよいだろうか、どの曲に対しても本当に真摯に向き合って、自らの持てる音楽を凝縮させた結晶のような録音だと思う。しかも気持ちだけではなく、きちんとテクニックが追従しているあたりはさすが。
アルバムをプレーヤーにセットして最初から聴いていけば、編成も様式もコロコロ変わってずいぶん楽しくて、次はどんな響きが飛び出すのだろう?とワクワクさせられるけれど、実は一番楽しんでいるのは、演奏しているララン氏本人なのかも。
トラック間をつなぐ完全即興もある種聴きモノだけれど、その即興トラックに参加しているピアニストがアレクサンドロス・マルケアス氏でびっくり。最近発売されたハバネラ四重奏団のアルバム「L'engrenage」で作曲家としてのクレジットを見たばかりだ。
ラベル:
CD
やり直し
「やり直し」ネタ二題。どちらも最近、人づてで聞いた話ですが。
・須川展也さんの高校時代、アンコンにボザ「アンダンテとスケルツォ」でソプラノで出演した時の事。東海支部大会の本番、「アンダンテ」冒頭、テナーが民謡風のメロディを奏で、いざソプラノが絡み始めたまさにそのとき。なんとソプラノのG#のタンポがくっついてメロディが台無しに!…すぐに異変に気付いた須川青年、すかさず演奏をやめ、タンポを剥がして改めて最初から演奏しなおしたそうな。当時の音源も、聴かせてもらったことがある(本当にやり直している)。
ちなみにこの演奏は東海大会で金賞を受け、見事代表の座を勝ち取るのであった。続く全国の演奏でも金賞を獲得。うーん、さすが。
・ジャン=マリー・ロンデックス国際サクソフォーン・コンクールに出場した平野公崇氏、本選まで勝ち進み最後はなんとボルドー・アキテーヌ管弦楽団との協奏曲の演奏。本選は自由曲のほかに当然のことながら課題曲の演奏が課せられる。バックで演奏するオーケストラは何回も同じ課題曲のオケパートを弾かされてだんだんとテキトーな演奏になっていくのであった。そして平野さんの出番。オーケストラが気の抜けた前奏を弾き始めると、オケのやる気なさに気付き、平野さんすかさず伴奏を制止!!指揮者もびっくり、演奏者もびっくり、審査員も観客もびっくりしたことでしょう。そして演奏者の方に向かって「君たち、同じ曲ばかりで気が抜けているんじゃないか(想像)」というような事を言い最初からやり直させたんだそうな。
そして平野公崇氏はなんとこのコンクールで優勝!日本人としては初めて国際コンクールの覇者となり、サクソフォーン界にその名を刻み付けたのでありました。うーん、さすが。
…お二人とも、このエピソードから想像すればなかなかすごい度胸を持っていると推測できるが、まあしかし大物らしい堂々たる(?)エピソードではある。
・須川展也さんの高校時代、アンコンにボザ「アンダンテとスケルツォ」でソプラノで出演した時の事。東海支部大会の本番、「アンダンテ」冒頭、テナーが民謡風のメロディを奏で、いざソプラノが絡み始めたまさにそのとき。なんとソプラノのG#のタンポがくっついてメロディが台無しに!…すぐに異変に気付いた須川青年、すかさず演奏をやめ、タンポを剥がして改めて最初から演奏しなおしたそうな。当時の音源も、聴かせてもらったことがある(本当にやり直している)。
ちなみにこの演奏は東海大会で金賞を受け、見事代表の座を勝ち取るのであった。続く全国の演奏でも金賞を獲得。うーん、さすが。
・ジャン=マリー・ロンデックス国際サクソフォーン・コンクールに出場した平野公崇氏、本選まで勝ち進み最後はなんとボルドー・アキテーヌ管弦楽団との協奏曲の演奏。本選は自由曲のほかに当然のことながら課題曲の演奏が課せられる。バックで演奏するオーケストラは何回も同じ課題曲のオケパートを弾かされてだんだんとテキトーな演奏になっていくのであった。そして平野さんの出番。オーケストラが気の抜けた前奏を弾き始めると、オケのやる気なさに気付き、平野さんすかさず伴奏を制止!!指揮者もびっくり、演奏者もびっくり、審査員も観客もびっくりしたことでしょう。そして演奏者の方に向かって「君たち、同じ曲ばかりで気が抜けているんじゃないか(想像)」というような事を言い最初からやり直させたんだそうな。
そして平野公崇氏はなんとこのコンクールで優勝!日本人としては初めて国際コンクールの覇者となり、サクソフォーン界にその名を刻み付けたのでありました。うーん、さすが。
…お二人とも、このエピソードから想像すればなかなかすごい度胸を持っていると推測できるが、まあしかし大物らしい堂々たる(?)エピソードではある。
ラベル:
音楽雑感
2006/08/13
バリトン専門プレイヤー
バリトンサックスで思い出した。
クラシックサックスの世界というと大抵の奏者がアルトを専門としているのが常なのだけれど、オランダのヘンク・ファン・トゥイラールトという奏者は、なんとバリトンサックスを専門にしているのですよ。公式ページ(→http://www.saxunlimited.com/)を覗いてみるとわかるが、彼の活動は多岐におよび、世界でもっともパワフルなバリトンサックス奏者の一人だと言っても良いのではないだろうか。
四重奏団でのバリトン担当ならまだ話はわかるが、ソロ演奏もバリトンのみ、しかも弦楽器や声楽、ダンスとのコラボレーション、バリトンサックスのための新作委嘱、CDもバリトンのみ合計8枚!、カルテット参加も6枚!…とまあ、そのバリトンサックスへの偏愛っぷりは見ていて嬉しくなってしまうほど。
あいにく生の音を聴いたことはないものの、多岐にわたるジャンルの曲をレコーディングしているため、CDでその実力を確認することができる。…で、そのCDがものすごいのだ!本当に。
特にピアソラを取り上げた「Tango(Movieplay Classics)」は、巷に溢れているサックスによるのピアソラ演奏のなかで、ベストと言えるだろう。オーレリア四重奏団や、須川さんもピアスラ・トリビュートのアルバムを作成しているが、技術・テンション・選曲・アレンジ等々どれをとっても文句のつけようがないのが、このアルバムだ。
ソロヴァイオリン+バリトンサックス×弦楽五重奏団という編成の中で、バリトンサックスはめまぐるしく役割を変えながらエキサイティングなアンサンブルを繰り広げ、最初から最後まで一貫した完成度の高い演奏を聴かせてくれる。クラシックのバリトンサックスでベスト・アルバムを選べといったら、栃尾氏のアルバム「アルペジョーネ・ソナタ(Meister Music)」と並んで、これを選ぶだろう!バリトン奏者垂涎の的であることに間違いはない。
…が、トゥイラールト氏のアルバムは日本ではほとんど流通していないのですね。入手は至難。かく言う自分も件の「Tango」と、その他「Classical Tour」「Confesso」はかろうじて持っているものの、ヴィラ=ロボスやデューク・エリントンへのトリビュート・アルバム、バッハの無伴奏チェロ組曲を全曲演奏したアルバムなどなど…は未だ探索中。
クラシックサックスの世界というと大抵の奏者がアルトを専門としているのが常なのだけれど、オランダのヘンク・ファン・トゥイラールトという奏者は、なんとバリトンサックスを専門にしているのですよ。公式ページ(→http://www.saxunlimited.com/)を覗いてみるとわかるが、彼の活動は多岐におよび、世界でもっともパワフルなバリトンサックス奏者の一人だと言っても良いのではないだろうか。
四重奏団でのバリトン担当ならまだ話はわかるが、ソロ演奏もバリトンのみ、しかも弦楽器や声楽、ダンスとのコラボレーション、バリトンサックスのための新作委嘱、CDもバリトンのみ合計8枚!、カルテット参加も6枚!…とまあ、そのバリトンサックスへの偏愛っぷりは見ていて嬉しくなってしまうほど。
あいにく生の音を聴いたことはないものの、多岐にわたるジャンルの曲をレコーディングしているため、CDでその実力を確認することができる。…で、そのCDがものすごいのだ!本当に。
特にピアソラを取り上げた「Tango(Movieplay Classics)」は、巷に溢れているサックスによるのピアソラ演奏のなかで、ベストと言えるだろう。オーレリア四重奏団や、須川さんもピアスラ・トリビュートのアルバムを作成しているが、技術・テンション・選曲・アレンジ等々どれをとっても文句のつけようがないのが、このアルバムだ。
ソロヴァイオリン+バリトンサックス×弦楽五重奏団という編成の中で、バリトンサックスはめまぐるしく役割を変えながらエキサイティングなアンサンブルを繰り広げ、最初から最後まで一貫した完成度の高い演奏を聴かせてくれる。クラシックのバリトンサックスでベスト・アルバムを選べといったら、栃尾氏のアルバム「アルペジョーネ・ソナタ(Meister Music)」と並んで、これを選ぶだろう!バリトン奏者垂涎の的であることに間違いはない。
…が、トゥイラールト氏のアルバムは日本ではほとんど流通していないのですね。入手は至難。かく言う自分も件の「Tango」と、その他「Classical Tour」「Confesso」はかろうじて持っているものの、ヴィラ=ロボスやデューク・エリントンへのトリビュート・アルバム、バッハの無伴奏チェロ組曲を全曲演奏したアルバムなどなど…は未だ探索中。
ラベル:
CD
2006/08/12
栃尾氏リサイタル情報
おーっと、栃尾克樹さんのバリトンサクソフォンでのリサイタルが開かれるようだ。ドルチェ楽器のミュージックマガジンを読んでいて発見したコンサート情報。ん?…ピアノはなんと高橋悠治氏!これはさらに注目度大ですな。
今でさえ私はテナーサクソフォンをメインで吹いている(?)けれど、昔はバリトン吹きだったのですね。そんな意味でけっこうバリトンサックスには思い入れがあって、2003年に東京文化会館で行われた栃尾氏×野平氏のコンサートもきちんと聴いたのだけど、まさかまたこのようなコンサートが聴けることになろうとは。前のコンサートがすばらしかっただけに、なおさら楽しみです。
早速プログラムも出ていた…おお、シューマン楽しみ。
・栃尾克樹 バリトン・サクソフォンリサイタル
出演:栃尾克樹(b.sax)、高橋悠治(pf.)
2006/10/16(月)19:00開演 浜離宮朝日ホール
入場料4,000円
バッハ「無伴奏チェロ組曲第一番」、フォーレ「エレジー」、シューマン「アダージョとアレグロ」、高橋悠治「影の庭(委嘱初演)」、ヌッシオ「ペルゴレージのアリエッタによる変奏曲」
お問い合わせ:ミリオンコンサート協会(03-3501-5638)
チケット取り扱い:ドルチェ楽器 管楽器アヴェニュー東京(03-5909-1771)
今でさえ私はテナーサクソフォンをメインで吹いている(?)けれど、昔はバリトン吹きだったのですね。そんな意味でけっこうバリトンサックスには思い入れがあって、2003年に東京文化会館で行われた栃尾氏×野平氏のコンサートもきちんと聴いたのだけど、まさかまたこのようなコンサートが聴けることになろうとは。前のコンサートがすばらしかっただけに、なおさら楽しみです。
早速プログラムも出ていた…おお、シューマン楽しみ。
・栃尾克樹 バリトン・サクソフォンリサイタル
出演:栃尾克樹(b.sax)、高橋悠治(pf.)
2006/10/16(月)19:00開演 浜離宮朝日ホール
入場料4,000円
バッハ「無伴奏チェロ組曲第一番」、フォーレ「エレジー」、シューマン「アダージョとアレグロ」、高橋悠治「影の庭(委嘱初演)」、ヌッシオ「ペルゴレージのアリエッタによる変奏曲」
お問い合わせ:ミリオンコンサート協会(03-3501-5638)
チケット取り扱い:ドルチェ楽器 管楽器アヴェニュー東京(03-5909-1771)
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