伝承歌(謡)のルーツをたどれば謡を作った本人が演奏し、それを聴いた子孫が伝えたわけで…つまりその頃の作曲と演奏は共存せねば存在できないものだったと。文字の文化を持っていなくても親から子、そして孫へと伝承されることにより生き残ってきたトラディショナルなメロディが世界各地に溢れている。
すると「作曲」と「演奏」が完全に分離したのはいつからだろう…という疑問がふと起こり、一晩考えてはみたものの中々思いつかず、朝から講義を聞きながら考え続けているうちに、ふと思いつく:楽譜(記号)の登場とその意味の固定によって初めて作品は作曲者の元を離れて一人歩きを始めたということか。ありきたりな結論に達するまでに異常なほどの時間を費やしてしまったことに悔やみつつも、まあ善しということにした。
が、その次の瞬間、作曲者と演奏者を結びつけるものは今や記号が書かれている紙切れのみということか…ということに考えが至り、我々演奏者がする行為のあまりの危険さに身が震えた。
余談ではあるが、現在参加しているサクソフォーン四重奏団(MSQ)は、作曲家のディヴィッド・マズランカ、小倉昌浩、伊藤康英各氏に(かなり直接的に)お世話になっている。辺鄙な田舎の一大学生の相手をしていただける先生方に絶大なる感謝を。あと、メールという文明の利器にもね。
2005/06/16
2005/06/14
ポップス四重奏曲集
直下の記事に書いてある雲井雅人四重奏団監修のサクソフォーン四重奏曲集(ヤマハ・ミュージックメディア出版)を買ってきて音出ししてみた。「New Sounds in "Ensemble"」と銘打つだけあり、「New Sounds in Brass」でもおなじみの編曲者(森田一浩、星出尚志、後藤洋)がそれぞれ「プレイ・バッハ」「ゴスペル・メドレー」「ニュー・シネマ・パラダイス」の編曲を担当しているという代物。この編曲譜に関する記述がなかなかインターネット上にないので、少し書いておこうと思う。
無伴奏チェロ組曲とフーガの技法にヒントを得たという「プレイ・バッハ」は難曲。初見はおろか、一週間本気でさらっても通すことすらままならないのでは、というくらい。かなり密度が濃い作品で、何かの機会に本気で取り組んでもいいかと思わせられる。
「ゴスペル」と「ニューシネマ」は難易度が低めに設定され、しかも吹いていて楽しい!(なんて言ったってニューサウンズ!)「ゴスペル」は「アメイジング・グレイス」で始まって「I will Follow Him」に繋がり、そのまま「天使にラブソングを」よろしく突然「ROCK Tempo=144」の指示。ロック調の部分はカッコイイようなダサイような妙な編曲だが、アルトが咆えるアドリブ風のファンキーなフレーズなどなかなか面白いです。オススメ。
「ニューシネマ」はかなり原曲に忠実に、ひたすら美しく美しく、という編曲作品。「愛のテーマ」でのテナーとバリトンのベタベタな二重奏や、ソプラノ、アルトパートに現れる甘ーい旋律など、まともに吹くのが恥ずかしいくらい。まあ、純粋にモリコーネの旋律美を堪能できるのでこれもなかなかオススメです。
次に依頼されている出演機会(インカレのレセプションパーティー)での演奏は、「ゴスペル」「ニューシネマ」「私のお気に入り」「木星」「タンゴの歴史」から数曲、といったところか。楽しみ。
無伴奏チェロ組曲とフーガの技法にヒントを得たという「プレイ・バッハ」は難曲。初見はおろか、一週間本気でさらっても通すことすらままならないのでは、というくらい。かなり密度が濃い作品で、何かの機会に本気で取り組んでもいいかと思わせられる。
「ゴスペル」と「ニューシネマ」は難易度が低めに設定され、しかも吹いていて楽しい!(なんて言ったってニューサウンズ!)「ゴスペル」は「アメイジング・グレイス」で始まって「I will Follow Him」に繋がり、そのまま「天使にラブソングを」よろしく突然「ROCK Tempo=144」の指示。ロック調の部分はカッコイイようなダサイような妙な編曲だが、アルトが咆えるアドリブ風のファンキーなフレーズなどなかなか面白いです。オススメ。
「ニューシネマ」はかなり原曲に忠実に、ひたすら美しく美しく、という編曲作品。「愛のテーマ」でのテナーとバリトンのベタベタな二重奏や、ソプラノ、アルトパートに現れる甘ーい旋律など、まともに吹くのが恥ずかしいくらい。まあ、純粋にモリコーネの旋律美を堪能できるのでこれもなかなかオススメです。
次に依頼されている出演機会(インカレのレセプションパーティー)での演奏は、「ゴスペル」「ニューシネマ」「私のお気に入り」「木星」「タンゴの歴史」から数曲、といったところか。楽しみ。
ラベル:
演奏
2005/06/12
これからの演奏話し合い
四重奏メンバで集まって東京駅土産とスナック菓子をつつき、梅酒と日本酒を飲みながら、会議。いっしょに練習してきた時間は異常なほど多い(はっきり言って吹奏楽いっしょにやっているよりよほど多い)のだが、集まって予定を決めるのは一年ぶり二回目なのだ。2006/04/30にアルスホールでコンサートやります、ということを決定!
あと、これからさらう曲か…雲井雅人サックス四重奏団監修の四重奏曲集(→http://www.ymm.co.jp/products2/detail.php?format=sales&code=GTW257900)と、ピアソラ「タンゴの歴史」とマズランカ「マウンテン・ロード」とメンデルスゾーン「プレリュードとフーガ」とサンジュレ「四重奏曲第一番」と宮川彬良編「私が愛したロイド・ウェーバー」…すごい。メンデルスゾーンでは、筑波大学吹奏楽団第54回定期演奏会幕前演奏のポジションを狙っていきます。
あと、これからさらう曲か…雲井雅人サックス四重奏団監修の四重奏曲集(→http://www.ymm.co.jp/products2/detail.php?format=sales&code=GTW257900)と、ピアソラ「タンゴの歴史」とマズランカ「マウンテン・ロード」とメンデルスゾーン「プレリュードとフーガ」とサンジュレ「四重奏曲第一番」と宮川彬良編「私が愛したロイド・ウェーバー」…すごい。メンデルスゾーンでは、筑波大学吹奏楽団第54回定期演奏会幕前演奏のポジションを狙っていきます。
ラベル:
演奏
2005/06/11
歌のコンサート
つくばのアートスペースはる工房で開かれた伊藤康英先生と見角悠代(みかどはるよ)さんの歌のコンサートに行ってきた。歌曲のコンサートに行くのは初めてだったのだが、終わってみれば大満足。小さなスタジオのようなスペースで、すぐそこにいる一流の音楽家の演奏を楽しむという贅沢な機会、なかなか得難いものです。
四重奏で吹いたこともあるドリーミング・ドールのピアノ版を聴くことができたり、ヴォカリーズ風「木星のファンタジー」を聴くことができたり、「ここんぷいぷい」新版を聴くことができたりと、個人的な楽しみもさることながら、ステキなトークを交えたコンサートの雰囲気にいつの間にかのめり込んでいき、ふと気付けば気持ちが充実しているのだった。いいですね、歌。人間が本来持っている楽器の一つで、もっとも表現力豊かなもの…何か美しいものが心にダイレクトに入ってくる感覚、歌(とミュールの演奏)でしか味わえないものですね。
康英先生のピアノの美しさは相変わらず。pやppにおけるタッチの美しさと言ったら!ぜひベーゼンドルファーで聴きたいものだ…(本日はYAMAHA)。見角さんの異常に広い音域を持つ(今日の最高音はDouble High-F!)ソプラノにもかなり惚れました。シュトゥットゥガルトの方に留学するそうで、日本の声楽界の、ものすごい逸材である感が拭えない。
四重奏で吹いたこともあるドリーミング・ドールのピアノ版を聴くことができたり、ヴォカリーズ風「木星のファンタジー」を聴くことができたり、「ここんぷいぷい」新版を聴くことができたりと、個人的な楽しみもさることながら、ステキなトークを交えたコンサートの雰囲気にいつの間にかのめり込んでいき、ふと気付けば気持ちが充実しているのだった。いいですね、歌。人間が本来持っている楽器の一つで、もっとも表現力豊かなもの…何か美しいものが心にダイレクトに入ってくる感覚、歌(とミュールの演奏)でしか味わえないものですね。
康英先生のピアノの美しさは相変わらず。pやppにおけるタッチの美しさと言ったら!ぜひベーゼンドルファーで聴きたいものだ…(本日はYAMAHA)。見角さんの異常に広い音域を持つ(今日の最高音はDouble High-F!)ソプラノにもかなり惚れました。シュトゥットゥガルトの方に留学するそうで、日本の声楽界の、ものすごい逸材である感が拭えない。
2005/06/09
ミュール「コンプリメンタリー」
グリーンドア音楽出版から出ているマルセル・ミュール「コンプリメンタリー」を購入。一曲目、ランティエ「シシリエンヌ」の最初の音が聴こえてくる瞬間から肉声のごとき豊かな音色にゾクゾクしてしまう。そうそう、この感じ!初めてミュールの録音を聴いたときの、サクソフォーンの音色が体の隅々に染み渡ってゆく感覚。確か初めて聴いたのはヴェローヌ「ラプソディ」(こちらは1930年頃の録音)だったが、ハープとチェレスタのやや硬質な音色に導かれてゆったり入ってくるサクソフォーンが鳴り始めた瞬間、いままでSPの奥で演奏していた三人のアンサンブルが突然身体に「入ってくる」という感覚を味わったのである。気付けば感動のあまり涙を流しながら聴いていたなあ…。
そんな感覚を、このCDでも味わうことができる。言葉では説明しきれない演奏がここにたったの\2520で…これは聴くしかないでしょう!あらゆる管楽器愛好家にお勧めしたい。呼吸という単純な行為がサクソフォーンという楽器を媒介にして音になるプロセスを極限まで高めた演奏なのだ。
ちなみに演奏のすばらしさもさることながら、選曲も資料的価値の高いものとなっている。トマジの「ジラシォン」は「協奏曲」の第二楽章だし、ミュール自身も気に入っていたというパスカルやチェレプニンの録音も貴重…チェレプニンは曲の持つ痛快さがたまらない。デュクリュックはドゥラングルや原博巳による録音と聴き比べてみると一興。松沢増保による解説も興味深い。
そんな感覚を、このCDでも味わうことができる。言葉では説明しきれない演奏がここにたったの\2520で…これは聴くしかないでしょう!あらゆる管楽器愛好家にお勧めしたい。呼吸という単純な行為がサクソフォーンという楽器を媒介にして音になるプロセスを極限まで高めた演奏なのだ。
ちなみに演奏のすばらしさもさることながら、選曲も資料的価値の高いものとなっている。トマジの「ジラシォン」は「協奏曲」の第二楽章だし、ミュール自身も気に入っていたというパスカルやチェレプニンの録音も貴重…チェレプニンは曲の持つ痛快さがたまらない。デュクリュックはドゥラングルや原博巳による録音と聴き比べてみると一興。松沢増保による解説も興味深い。
ラベル:
CD
2005/06/08
筑波大学吹奏楽団第53回定期演奏会
筑波大学吹奏楽団第53回定期演奏会に思うことは多すぎて書ききれません。あれだけ充実した奏後感を味わったステージは初めての経験なのでした。幕前、指揮、アナウンス、演奏、ソロ…どれもこれも、いやー楽しかったなあ。そういえば打ち上げではスタートダッシュしましたが、多量のウーロン茶のおかげで最後には介抱側に参加することができました。
もしかしたら近いうちにどこかにツラツラ書くかも。忘れないうちに記録しておきたいところです。あ…感謝したい人が、山ほどにいます。音楽やってて心から感謝できる人がこんなに多く存在するという類稀な幸せ哉。
もしかしたら近いうちにどこかにツラツラ書くかも。忘れないうちに記録しておきたいところです。あ…感謝したい人が、山ほどにいます。音楽やってて心から感謝できる人がこんなに多く存在するという類稀な幸せ哉。
2005/06/01
芸術劇場オープニング・テーマ
NHK芸術劇場のオープニングで使用されているサクソフォンアンサンブルの曲が気になって、NHKに問い合わせてしまった。丁寧なお返事を頂きました。さすがNHK。
小倉昌浩作曲「芸術劇場 オープニングテーマ」(委嘱作品のためタイトルは特にないそうだ)
演奏は田中靖人、彦坂眞一郎、新井靖志、大津立史の四人だそうです。…ん??トルヴェールのようでトルヴェールじゃない!
小倉昌浩作曲「芸術劇場 オープニングテーマ」(委嘱作品のためタイトルは特にないそうだ)
演奏は田中靖人、彦坂眞一郎、新井靖志、大津立史の四人だそうです。…ん??トルヴェールのようでトルヴェールじゃない!
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