2024/03/25

パドワのコンチェルティーノ

ウラジミール・パドワ Vladimir Padwaは、1900年ロシア帝国に生まれ、エストニアとドイツで学んだ後、アメリカで活躍した作曲家。エストニアで音楽キャリアをスタートさせ、ベルリンでは、フェルッチョ・ブゾーニの最後の弟子として学び、1932年頃からアメリカで活動し始めた。1948年には永住権を獲得し、同年ニューヨーク音楽大学の教授に就任している。1981年没。

この「サクソフォン、ピアノ、ギターのためのコンチェルティーノ」の録音では、パドワがピアノを弾き、ヴィンセント・アバトがサクソフォンを担当している。パドワとアバトの繋がりを示す直接的な情報は見つけられなかったが、パドワがニューヨークを活動の中心地に据えていた、ということで、ヴィンセント・アバトと交流があったことに違和感はない。

下記からその録音を聴くことができる。アバト氏のアメリカン・スタイルの力みの無い音色は魅力的だ。ギターはピアノの補助的に使われており、あまり目立つ箇所が無い。

https://archive.org/details/cd_thomson-schmidt-desenclos-tansman-lees-pad_virgil-thomson-gustavo-becerra-schmidt-al/disc1/

写真は、パドワの近影。


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