2017/05/26

演奏会ご案内:Ensemble_TSUKUBA #3

出演する予定の吹奏楽の演奏会@つくば市のことをご案内。

【ensemble_TSUKUBA(アンサンブル_ツクバ)コンサート#3】
日時:2017年5月27日(土)16:00開場16:30開演
会場:つくばカピオ・ホール
料金:入場無料
プログラム:
フェリックス・メンデルスゾーン「管楽のための序曲」
木下正道「森の情景 三連画」(委嘱作品・初演)
木下正道「アインシュテュルツェンデ・ゴルトベルク」(委嘱作品・初演)
http://www.en29.org/

私の4つ~5つ上の大学の先輩方が中心となって結成されたensemble_TSUKUBAが、14年ぶりに復活、メンバーも新たに、明日コンサートを行う。委嘱作品を2つ取り上げるという、かなりボリューム感のある内容。久々ということで音楽作りも、宣伝もなかなかに苦労しているのだが、ぜひ聴きに来ていただければ幸い。

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多分にもれず、中学高校大学と、吹奏楽に関わってきた身としては、いわゆる一般的な「吹奏楽」が持つ楽しさや充足感に入り浸っていた一方、ある程度の本番をくぐり抜けると、テナーサクソフォンやバリトンサクソフォンで「吹奏楽」に参加することの虚無感を味わうことは多かった。特にクラシック作品においてこれらの楽器に割り当てられる音符たちは、どうも意味を感じるものが僅少であり(もちろん充実した音符を与えられることもあるのだが)、吹いていてそれらを無難に吹いていくことがほとんどだった。その後はまったのがサクソフォン四重奏だったのだが、ここでは吹奏楽では決して与えられることのない役割を楽しんでいたのだと思う。

今回(きっかけは別だが、結果的に)この団体が持つコンセプトに惹かれ、参加することとなった。古典作品を、現代の作曲家に依頼して再構成する、というプロセスを経て、果たしてテナーサクソフォンがどのような位置を占めるのか、その役割が気になったのだ。出来上がった楽譜を見て戦慄し、余裕がなくぎりぎりの箇所で吹いているのだが…。担当するテナーサクソフォンのみならず、全体の響きも、"創作"編曲そのものも、とても面白く楽しいものになっており、実際の音楽ができ上がってくるにつれてワクワク感が増している次第。

最後に、「アインシュテュルツェンデ・ゴルトベルク」について、簡単に…。バッハの名曲「ゴルトベルク変奏曲」を基にした、創作編曲である。アインシュテュルツェンデ、とは、ドイツのノイズ音楽バンドの名前だが、その印象を引っ張って?「崩れ落ちるゴルトベルク」という邦題が付く。原曲から、アリアといくつかの変奏がピックアップされている。最初、バス主題とアリアが原曲に忠実な形で管楽アンサンブルによって演奏されたかと思うと、変奏が進むに従って少しずつ別の要素が加えられていく、というもの。楽章が進むと"創作"感がさらに増し、ほぼ別の作品のような構成・和声・旋律となる。最終楽章は、打楽器も活躍する驚きの疾走感(演奏者は相当苦労するが…)で、爆発と収束を繰り返しながら最後のクォドリベットと最終アリアを導き出す…というもの。面白そうでしょう。

2017/05/25

The SAX Vol.83に寄稿

5/25発売のThe SAX Vol.83に、The Rev Saxophone Quartetの演奏会(ミューザ川崎 ランチタイムコンサートとミューザ川崎 Night Concert 60)のレビューを1200字で程度で寄稿した。昨年の引っ越しのせいか、まだ献本が到着せず中身は未確認だが(笑)。

1200字にどう収めるかということに苦労し、巡り巡って回りくどい表現を多用してしまったのだが、一言で表すのは難しいほど、素晴らしい演奏だった、ということで…(言い訳)。

本号に関する内容の概要は、以下のリンクより参照できる。
http://www.alsoj.net/store/view/S83.html

Amazonからの購入リンクはこちら:
http://amzn.to/2qfKQwE

2017/05/22

第8回サクソフォン交流会 in 長野

先週土曜は、長野市芸術館で開かれた第8回サクソフォン交流会に、事務局メンバーとして、また、シェラトン・カルテットのメンバーとして参加した。リハーサルから本番、打ち上げと、大きなトラブルもなく、無事に全日程が終了。

遠隔地での開催は、とにかく現地協力団体の方々の働きに依るところが大きい。そのような意味では、第4回のまいまいさん率いるカキツバタさん、第6回のきんじさん率いるダッパーさん、そして今回のUさん率いるMiSTさん、それぞれ、10をお願いして20くらい返ってくる、くらいの働きをしてくださるのだ。タスク量が増え、メールとファイルが飛び交う中、今回もまた、成功へと導いていただいた。本当に感謝、感謝だ。また、関東側の事務局メンバーも、このメンバーで失敗するはずがない、という各自最もノウハウを持つ箇所を担当するような布陣で固めたことも、良かったと思う。

原先生に加え、川島さん、村田さん、という、素晴らしい奏者・作編曲家に参画いただいたことも、大変ありがたかった。プーランクの鮮烈そのもの、という演奏は、それまでの空気を一変させるほどのもの。これは生で、そしてあのホールで聴けて良かった!ガーシュウィンのメドレー「ガーシュウィン・リズミクス」は、バックバンドもかなりの難曲に仕上がったのだが、ソロのお2人の素晴らしさ、村田さんの粘り強い指導と、個人参加者の集中力の高さのおかげで、なんとか演奏まで持っていけたこと、嬉しく思う。また、「信濃の国」のアレンジ、というアイディアも(どこから湧いて出たのか忘れたが)、結果的に村田さんの筆致や原先生の指導で演奏までこぎつけ、打ち上げでメロディを全員が合唱できる程度には印象に残った…という、なんだか可笑しくも面白いことになったのだった。

各アンサンブル団体のレベルの高さ(全員、ココ一番、という気合いの入った曲を持ってくる)も、例年のごとくで、長丁場だったが、飽きることは全くなく、楽しく聴くことができた。個人的な一番のヒットはラフォーレSEだなあ。まさかのラゴ「Ciudades」を、特殊奏法含め鮮やかに聴かせる手腕には恐れ入った。シェラトンは、演奏しながらの高揚感が凄かった(最後は超走った笑)が、ピアノとのアンサンブルでの、内声の音程のとり方はもう少し研究の余地あり(四重奏吹いている感覚ではだめだ…)。とはいえ、楽しく演奏できたのは、編曲の素晴らしさ、ピアノの素晴らしさ、気遣いなく付き合えるメンバーのおかげだ。

単身の長野旅行、ということで、子どもをほったらかし(妻とともに妻方のご実家にあずけるという…)家族には迷惑をかけまくってしまった。そんなことを許して送り出してくれる家族に感謝。家庭あっての趣味だからなあ。

さて、次は第9回。事務局メンバー絶賛募集中(←重要)。

【第8回サクソフォン交流会 in 長野】
日時:2017年5月20日(土) 12:45開場 13:00開演
会場:長野市芸術館・リサイタルホール(→長野市芸術館サイト 長野県長野市長野駅付近)
アドバイザー・指揮:原博巳
ゲスト:川島亜子、村田淳一
内容:
1)アンサンブルステージ
全国から集まったサクソフォンアンサンブルがそれぞれ演奏を披露するステージです。
参加団体:
サクソフォーンアンサンブルの会(東京都)
ザッツ・サクソフォン・フィルハーモニー(埼玉県)
シェラトン・カルテット(東京都)
ダッパーサクセーバーズ(香川県)
浜松サクソフォンクラブ(静岡県)
ちあきひと(東京都)
ラフォーレサクソフォンアンサンブル(東京都)
Business Class Saxophone Ensemble(東京都)
lalala 雷鳥カルテット(長野県)
MiST Saxophone Ensemble(長野県)
Saxofono Rosso(東京都)
Saxophone Laboratory ~さきそーら~ meets mcken(東京都)
2)企画ステージ
長野の愛好家と全国の個人参加者による演奏~原博巳先生とゲスト奏者を迎えて~
独奏:原博巳、川島亜子
F.プーランク - 2本のクラリネットのためのソナタ
G.ガーシュウィン/村田淳一 - ガーシュウィン・リズミクス(指揮:村田淳一)
3)全員合奏ステージ(指揮:原博巳)
和泉宏隆 - オーメンズ・オブ・ラブ
北村季晴/村田淳一 - 長野県歌「信濃の国」


2017/05/21

第9回大阪国際室内楽コンクール第二部門、本選結果

大阪国際室内楽コンクール第二部門、本選の審査結果が発表された。

第2部門(木管五重奏、サクソフォン四重奏、金管五重奏)
1.ザイーハ四重奏(フランス)
2.ニオベ・サクソフォン四重奏団(フランス)
3.パリ・ローカル金管五重奏団(フランス)
3.クンスト・クィンテット(ドイツ)

2017/05/16

第9回大阪国際室内楽コンクール第二部門、二次予選結果

大阪国際室内楽コンクール第二部門、二次予選の審査結果が発表され、6団体中、以下の4団体が本選へと進むことになった。

審査結果発表の模様はこちらから。
https://www.youtube.com/watch?v=1p7Q6V3Rc-s

クンスト・クインテット(ドイツ/木管五重奏)
ザイーハ四重奏団(フランス/サクソフォン四重奏)
ニオベ・サクソフォン四重奏団(フランス/サクソフォン四重奏)
パリ・ローカル金管五重奏団(フランス/金管五重奏)

ニオベQには、本堂誠さんがバリトン奏者として参加している。日本人サクソフォン奏者が、本コンクールの本選に進むのは、もしかしたら初めてではないだろうか。

そういえば、二次予選では、サクソフォン四重奏の団体向け課題曲としてまさかのマイケル・トーク「July」が含まれていた。ちょっと驚き。まだ二次予選の様子は観ていないが、きっと名演が生まれたことだろう。

2017/05/14

第9回大阪国際室内楽コンクール第二部門、一次予選結果

大阪国際室内楽コンクール第二部門、一次予選の審査結果が発表され、9団体中、以下の6団体が二次予選へと進むことになった。

審査結果発表の模様はこちらから。
https://www.youtube.com/watch?v=GGxAkcW0LIA

クンスト・クインテット(ドイツ/木管五重奏)
ザイーハ四重奏団(フランス/サクソフォン四重奏)
ニオベ・サクソフォン四重奏団(フランス/サクソフォン四重奏)
アデマス・サクソフォン四重奏団(オランダ/サクソフォン四重奏)
クインタバイル(イギリス/金管五重奏)
パリ・ローカル金管五重奏団(フランス/金管五重奏)

2017/05/13

第9回大阪国際室内楽コンクール、ライヴ中継

かつて、ハバネラ四重奏団や、モーフィン四重奏団といった団体を輩出した大阪国際室内楽コンクール、今年は9回目の開催となる。今年のコンクールの第2部門は、金管五重奏、サクソフォン四重奏、木管五重奏の異種混合。サクソフォン四重奏として以下の団体が録音による予選を通過し、明日の第一次予選に臨む。このほか、金管五重奏と木管五重奏も合わせて、計9団体が優勝をかけて競い合う。

アデマス・サクソフォン四重奏団(オランダ)
アーバン・サクソフォンカルテット(日本)
ザイーハ四重奏団(フランス)
ニオベ・サクソフォン四重奏団(フランス)

コンクールの模様は、YouTubeのストリーミング機能を使ってライヴ中継される。(→こちらの公式チャンネル

第二部門のスケジュールは以下の通り。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか(私も、時間があれば観みようと考えている)。サクソフォン四重奏が、ぜひ本選に残ってほしい!

一次予選:5/14(日) 11:00-19:30
二次予選:5/16(火) 11:00-18:30
本選:5/20(土):11:00-19:30
披露演奏会:5/22(月) 14:00-16:30(第二位、第三位)、19:00-21:00(第一位)
※本選ならびに披露演奏会は、第一部門(弦楽四重奏)と同一時間帯

詳細は、特設サイトよりどうぞ。
http://www.jcmf.or.jp/compefesta2017/

2017/05/12

演奏会情報:須々木由子氏リサイタル/東響バートウィッスル

明日は面白い演奏会が2つも。2週間後に迫った自身の練習、その他諸事情により、いずれにも伺うことはできないのだが、ぜひご紹介しておきたい。2つの演奏会は、時間帯がかぶっていないため、"はしご"もできるのではないだろうか。

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1つ目は、須々木由子さんのリサイタル。須々木さんは、岡山大学教育学部を経て、洗足学園音楽大学大学院を卒業された奏者。現在は関東圏と岡山を行き来しながら活動しているが、今回は須々木さんにとって、関東圏での初めてのリサイタルなのだという。実は須々木さんの実演に接したことはただ1回…(その時はコンクール向けのおさらい会であった)。しかし、その時以上に印象に残っているのは、須々木さんが送ってくださった、グランプリ演奏会の録音である。聴き慣れたデニゾフの作品が、違った実像をもって迫ってくることに、驚き、興奮させられたものだ(ここに、当時聴いた感想が書いてある)。演奏技術、音楽性のみならず、大学院の卒業の折の研究テーマがデニゾフで、作品に深い理解があった、ということも、その理由のひとつだろう。修士論文は、日本サクソフォーン協会の協会誌にも掲載された。

関東圏でのリサイタル開催の折には、ぜひ伺いと思っていたのだが、残念…!得意のデニゾフを含むプログラミング。ぜひ多くの方に聴いていただきたいと思う。デニゾフのみならず、旭井翔一氏の新作(またまたとても難しい作品になったらしい笑)、そしてアイシェンヌのヴァイオリンとの共演作品にも注目。

【須々木由子サクソフォンリサイタル in Tokyo】
出演:須々木由子(sax)、成田良子(pf)、原田百恵実(vn)、旭井翔一(comp)
日時:2017年5月13日 18:30開演
会場:MUSICASA
料金:全席自由 一般3000円、学生2000円
プログラム:
P.ヴェローヌ - ラプソディ
M.アイシェンヌ - カンティレーヌとダンス
旭井翔一 - 競争的譚詩曲(委嘱新作)
L.バーンスタイン - クラリネット・ソナタ
M.シュルード - リニューイング・ザ・ミス
E.デニゾフ - 2つの小品
E.デニゾフ - ソナタ



















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2つ目は、東京交響楽団の演奏会。波多江史朗さんが出演し、ジョナサン・ノット指揮の下、ハリソン・バートウィッスルの挑戦的作品、サクソフォン、ドラムセット、オーケストラのための「パニック」が演奏される。かつて、生前のゲルト・アルブレヒトが指揮した読売日本交響楽団×平野公崇氏、という組み合わせで日本初演しているが、日本で再演の機会が巡ってくるとは思わなかった。Argoレーベルからジョン・ハール(sax)、ポール・クラヴィス(dr)、アンドリュー・ディヴィス(cond)、BBC交響楽団という組み合わせによる録音もリリースされている。1996年のリリースだから、もう20年以上前なのか…。

作品は、聴いた感じはかなりフリージャズ風味、というか、サクソフォンパート、オーケストラともに、突き抜けた音響効果や走句が多用されるいわゆる「現代音楽」なのだが、そもそもこの凄まじい音響が楽譜に書き付けられている、という事実に驚かされる。はたしてバートウィッスルの頭の中はどんなことになっているのか…と、録音を聴くたびに感じ入るのだ。

この作品が、波多江さん&ジョナサン・ノット、というキャラクターにより演奏されたとき、果たしてどのようなサウンドになるのか、というのはとても気になるところ。

【東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ 第97回】
出演:ジョナサン・ノット(cond)、波多江史朗(sax)、萱谷亮一(dr)、東京交響楽団
日時:2017年5月13日 14:00開演
会場:東京オペラシティコンサートホール
料金:S8000円、A6000円、B4000円、C3000円
プログラム:
ハーマン - タクシードライバー
バートウィッスル - パニック
ベートーヴェン - 交響曲第8番

2017/05/09

演奏会ご案内:第8回サクソフォン交流会 in 長野

いつの間にか8回目を迎えるサクソフォン交流会、今年は長野での開催。アンサンブル団体は、合計12団体が参加(私はシェラトン・カルテットに参加)。

原博巳さん、川島亜子さん、村田淳一さんという、豪華3名のゲストを迎えての企画ステージと全員合奏ステージは、いつにも増して気合いが入った内容。長野で活動されている村田淳一さんに編曲依頼した「ガーシュウィン・リズミクス(ガーシュウィン作品のメドレー)」は、原さん・川島さんのダブル・コンチェルトである。また、村田さんには「信濃の国」の編曲もお願いしており、こちらも面白い作品となった。

シェラトン・カルテットは、ピアノに大嶋千暁さんを迎えて、宮川彬良氏の名編曲「私が愛したロイド・ウェバー」を演奏する。メロディアスな部分が目立つが、細かい仕掛けをきっちり決められるように、あともう少しがんばっていきたい。

運営側は少しずつ定型化し、昔と比べればかなり安定しているが、やはりやることは多い。今年は、ご多忙の中、長野のMiST Saxophone Ensembleさんに多大なご協力をいただいている。事務作業は最終段階に差し掛かってきたところ。

お近くの方も、そうでない方も、ぜひお越しください。

【第8回サクソフォン交流会 in 長野】
 日時:2017年5月20日(土) 12:45開場 13:00開演
 会場:長野市芸術館・リサイタルホール
 アドバイザー・指揮:原博巳
 ゲスト:川島亜子、村田淳一
 内容:
 1)アンサンブルステージ
  全国から集まったサクソフォンアンサンブルがそれぞれ演奏を披露するステージです。
  参加団体:
  サクソフォーンアンサンブルの会(東京都)
  ザッツ・サクソフォン・フィルハーモニー(埼玉県)
  シェラトン・カルテット(東京都)
  ダッパーサクセーバーズ(香川県)
  浜松サクソフォンクラブ(静岡県)
  よこみんず(東京都)
  ラフォーレサクソフォンアンサンブル(東京都)
  Business Class Saxophone Ensemble(東京都)
  lalala 雷鳥カルテット(長野県)
  MiST Saxophone Ensemble(長野県)
  Saxofono Rosso(東京都)
  Saxophone Laboratory ~さきそーら~ meets mcken(東京都)
 2)企画ステージ
  長野の愛好家と全国の個人参加者による演奏~原博巳先生とゲスト奏者を迎えて~
  独奏:原博巳、川島亜子
  F.プーランク - 2本のクラリネットのためのソナタ
  G.ガーシュウィン/村田淳一 - ガーシュウィン・リズミクス(指揮:村田淳一)
 3)全員合奏ステージ(指揮:原博巳)
  和泉宏隆 - オーメンズ・オブ・ラブ
  北村季晴/村田淳一 - 長野県歌「信濃の国」

チラシ(クリックして拡大)

2017/05/03

Jess Fillam plays Woods on YouTube

Jess Fillamという奏者が、フィル・ウッズの「ソナタ」を、ピアノ、ベースとともに演奏している映像。

イギリスBBC4の、「BBC Young Musician 2016」というコンクールでの、木管部門の予選リハーサル映像とのこと。ジャズの素養があるのか、センスなのかわからないが、本作品に対してクラシックの方面からアプローチした際に、ジャズの奏法を模倣する中で感じてしまう"痛さ"をほとんど感じないことに驚いた。適度なスピード感と、比較的正確な音程感覚が好感度高し。

ところで、アドリブ・パートに入った瞬間に、ピアノとベースが若干リズムを変える(ちょっとクラーベ風味?)のが面白い。ちなみに、ピアノを弾いているのがSteve Loddr氏!イギリスの著名なキーボード奏者の一人だ。このリズム・チェンジは氏のアイディアかなあ。サクソフォン・パートは、ジョン・ハール氏のアドリブをほぼなぞる形。



この後、本選ではBBC交響楽団とともに、マイケル・ナイマン「蜜蜂が踊る場所」を演奏したそうだ。BBC4のページに演奏映像紹介のページが存在するが、なぜか私の環境では再生できなかった。

2017/05/02

第6回秋吉台音楽コンクール・サクソフォン部門結果

第6回目となる秋吉台音楽コンクール、今回はサクソフォン部門が4/30~5/2の日程で開催されていたのだが、本選結果が本日出たようだ。公式ページの発表によれば、以下の通り、とのこと。

第1位:住谷美帆
第2位:都築惇
第3位:山本航司

入選:
井出崎優
井上ハルカ
高橋龍之介
藤木秋奈

秋吉台音楽コンクールとして初のサクソフォン部門開催。本年開催される第34回管打楽器コンクールの課題曲(イベール)を含み、かつ、審査員がかなり豪華布陣(須川展也、江川良子、大石将紀、金木博幸、田中靖人、栃尾克樹、彦坂眞一郎各氏)ということもあって、注目していたのだが、途中経過が殆ど分からずもどかしかった。一次、二次の終了後には、各ステージの通過人数のみが公表され、奏者名の発表はなかった。

2017/05/01

ファジル・サイ「Preludes」映像 on YouTube

先日紹介した、サクソフォン四重奏、弦楽オーケストラ、打楽器のためのファジル・サイ「Preludes」のドイツ初演だが、そのライヴ映像がYouTubeにアップされていた。フランクフルト放送交響楽団(hr交響楽団)の公式アカウントによるアップロード。

F.Say - Preludes
W.A.Mozart - Piano Concerto C-Dur KV467
A.Dvorak - Symphony No.7

「Preludes」のサクソフォン四重奏は、ラッシャー・サクソフォン四重奏団が担当。モーツァルトは、なんとファジル・サイ氏が独奏を担当している。