台湾南部の都市、嘉義市において、12/14-18の日程で、アジアサクソフォンコングレス(2016 Asian Saxophone Congress)が開催されている。Rong-Yi Liu氏が総合責任者、Shyen Lee氏(タイ、バンコクのマヒドン大サクソフォン科教授で、ロンデックスコンクールのコーディネーター)が芸術監督を務める催しで、今回が第1回の開催となる。内容としては、3年に1度開催されている世界サクソフォンコングレスと同様のもので、会期中に亘ってサクソフォン奏者やサクソフォンを学ぶ学生による様々な演奏会、レクチャー、マスタークラス、コンクールが開かれている。とても充実した催しのようだ。
独奏コンクールは、ユース、シニア、ジャズと部門が分かれており、クラシックサクソフォンのメイン部門であるシニア部門では、見事、中島諒君が優勝したそうだ。渡仏後、CRR Versaillesで研鑽を積んでいるが、相変わらずの活躍っぷり、素晴らしいことだと思う。ちなみに、本選の課題曲はChihchun Chi-sun Lee「Concerto」と、Roger Boutry「Trois regards sur Taiwan(楽譜抜粋はこちら)」という曲。特にブートリーの作品はどのようなものなのか、気になるな。ちなみに、審査員の中にWilliam Chien氏の名前があって驚いた。2012年、スコットランドで開かれたコングレスで、熱心にいろいろな所を見て回っており、何かの拍子に少しお話もして名刺もいただいた記憶がある。若い方だなあと思っていたのだが、実は年上だったのだった(笑)。
今回のコングレス、日本からも、ゲストとして平野公崇氏や相愛大学サクソフォンアンサンブルなどが参加、さらに松下洋氏を始めとする若手奏者も多く参加しているようだ。同イベントのFacebookページでは、会期中の様子が写真とともにアップされており、盛り上がりが伝わってくる。台湾ということで、日本からも近く、移動しやすさや時差ほぼ無しという意味でもかなり魅力的だ。私は夏頃にこのコングレスの存在を知ったのだが、諸事情あって参加・見学等は叶わなかった。もし次回開催が決まれば、ぜひ詳細を注視し、できることなら見学・参加などしてみたいものだ。
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