2015/12/05

Paul RombyのソロSP録音

ポール・ロンビー Paul Romby氏は、かつてギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団に在籍したフランスのサクソフォン奏者。1934-36年の間には、ギャルド・レピュブリケーヌ・サクソフォン四重奏団にも参加、サクソフォン四重奏黎明期の一翼を担った。

マルセル・ミュール氏が、ロンビー氏についてほんのすこしだけ語ったインタビュー記事がある。

...Two other elements joined us: one, named Lhomme, was from the Garde. The other was Paul Romby. Romby started at the Garde in 1934 but it did not really suit him. He had a rather bizarre job. He worked very well in the quartet. We were limited in our touring because we belonged to the Garde. In 1936, when for multiple reasons I left the Garde, Romby followed me, Chauvet left because he had reached retirement age and we replaced Lhomme with Charron. We called ourselves the Quatuor de Saxophones de Paris”

…その後、2名が参加しました。1名は、ギャルドに在籍していたロンムという奏者でした。もう1名は、ポール・ロンビーという奏者でした。彼は1934年からギャルドに入隊しましたが、あまり彼にはその職は合っていなかったようです。彼は、いくぶん普通でない仕事をしていました。しかし、四重奏メンバーとしては非常に精力的に活動しました。我々はギャルドの仕事があったため、演奏旅行はかなり制限されていました。1936年、いくつかの理由により私はギャルドを去りました。ロンビーもそれに続きました。ショーヴェは、定年のため退役しました。ロンムはギャルドに残ったため、ロンムの代わりにシャロンが四重奏団に加わり、パリ・サクソフォン四重奏団と改名しました。

"Interview with the Legendary Marcel Mule on the History of Saxophone Vibrato"より

ギャルド・レピュブリケーヌ・サクソフォン四重奏団の、1934年から1936年までの活動メンバーは、次の通りである。

Marcel Mule, Soprano Saxophone
Paul Romby, Alto Saxophone
Fernand L'homme, Tenor Saxophone
Georges Chauvet, Baritone Saxophone

1936年以降の、パリ・サクソフォン四重奏団としての活動メンバーは、上記ミュールのインタビューによれば、次のようなメンバーだったということになる。このメンバーで1945年まで活動した。

Marcel Mule, Soprano Saxophone
Paul Romby, Alto Saxophone
George Charron, Tenor Saxophone
Georges Chauvet, Baritone Saxophone

そのロンビー氏だが、四重奏としての録音はいくつか聴いたことがあるが、ソロの録音があるとは知らなかった。SPのトランス録音がYouTubeにアップされていた。時代は感じるが、ヴィブラートやふくよかな音色など、当時のトレンドをよく表している記録だ。ミュール、というよりも、曲(ライト・ミュージック、という感じ)のせいかヴィードーフに近いような印象も受ける。

Farniente


Saxo-Folie

0 件のコメント: