マルセル・ミュール氏が、ロンビー氏についてほんのすこしだけ語ったインタビュー記事がある。
...Two other elements joined us: one, named Lhomme, was from the Garde. The other was Paul Romby. Romby started at the Garde in 1934 but it did not really suit him. He had a rather bizarre job. He worked very well in the quartet. We were limited in our touring because we belonged to the Garde. In 1936, when for multiple reasons I left the Garde, Romby followed me, Chauvet left because he had reached retirement age and we replaced Lhomme with Charron. We called ourselves the Quatuor de Saxophones de Paris”
…その後、2名が参加しました。1名は、ギャルドに在籍していたロンムという奏者でした。もう1名は、ポール・ロンビーという奏者でした。彼は1934年からギャルドに入隊しましたが、あまり彼にはその職は合っていなかったようです。彼は、いくぶん普通でない仕事をしていました。しかし、四重奏メンバーとしては非常に精力的に活動しました。我々はギャルドの仕事があったため、演奏旅行はかなり制限されていました。1936年、いくつかの理由により私はギャルドを去りました。ロンビーもそれに続きました。ショーヴェは、定年のため退役しました。ロンムはギャルドに残ったため、ロンムの代わりにシャロンが四重奏団に加わり、パリ・サクソフォン四重奏団と改名しました。
"Interview with the Legendary Marcel Mule on the History of Saxophone Vibrato"より
ギャルド・レピュブリケーヌ・サクソフォン四重奏団の、1934年から1936年までの活動メンバーは、次の通りである。
Marcel Mule, Soprano Saxophone
Paul Romby, Alto Saxophone
Fernand L'homme, Tenor Saxophone
Georges Chauvet, Baritone Saxophone
1936年以降の、パリ・サクソフォン四重奏団としての活動メンバーは、上記ミュールのインタビューによれば、次のようなメンバーだったということになる。このメンバーで1945年まで活動した。
Marcel Mule, Soprano Saxophone
Paul Romby, Alto Saxophone
George Charron, Tenor Saxophone
Georges Chauvet, Baritone Saxophone
そのロンビー氏だが、四重奏としての録音はいくつか聴いたことがあるが、ソロの録音があるとは知らなかった。SPのトランス録音がYouTubeにアップされていた。時代は感じるが、ヴィブラートやふくよかな音色など、当時のトレンドをよく表している記録だ。ミュール、というよりも、曲(ライト・ミュージック、という感じ)のせいかヴィードーフに近いような印象も受ける。
Farniente
Saxo-Folie
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