エルピーダの一件にも驚いたが…。
----------
週末も終わりかけの真夜中に飛び込んできたのは、トランペット奏者、モーリス・アンドレ氏逝去のニュースであった。
高校の頃には、CDでモーリス・アンドレの演奏に触れていた。部室の棚に「ジョリベ、トマジ&アルチュニアン~アンドレ、20世紀を吹きまくる!」という協奏曲集が収められており、そのポップなジャケットに惹かれてなんとなく聴き始めたのだ。"なかりゃこふ"くらいしか知らなかった私にとっては、衝撃的な演奏であった。
さらに輪をかけて、収録されていたアンドレ・ジョリヴェ「トランペット協奏曲第2番」の作品としての面白さが、どツボにはまった。なんとなくサックスっぽい音もするし(実はダニエル・デファイエとジャック・テリーが参加していたと知るのはずっとあとこと)、曲自体もジャズふうでカッコイイしで、何度も聴いた。というわけで、私にとってはモーリス・アンドレ⇔アンドレ・ジョリヴェという直接のリンクがあるのだが、他のプレイヤーのジョリヴェ「協奏曲第2番」を耳にして、まるで別の曲のように感じることに驚いた。この曲は、アンドレしか吹くことができなかった、とさえ思えてしまった。
いくら現役の第一線を退いていたとはいえ、やはり残念なものは残念。管楽器の未来に、希望と不安を半分ずつ感じながら、合掌…。
0 件のコメント:
コメントを投稿