2011/05/24

TsukubaSQ Vol.4総括

先週末の5/22(日)に無事演奏会を終えることができた。

【Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.4】
日時:2011年5月22日 開場13:00 開演13:30
会場:大田区民プラザ・小ホール
プログラム:
J.ウィラン/B.メニュ - トリップ・トゥ・スカイ
伝承曲/B.メニュ - アン・オーウェン(日本初演)
K.エマーソン/P.フォード - タルカス
上野耕路 - "N.R.の肖像"より第1,2,4楽章
J.S.バッハ/伊藤康英 - 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番より"シャコンヌ"
吉松隆 - Atom Hearts Club Quartet(アンコール)
岡野貞一/くぼたまり - ふるさと(アンコール)

まずはお客さまに感謝、そして、応援してくれた家族、友人、もちろん演奏メンバーにも。

ひとつの演奏会で四重奏を5曲、というのは初めてだった。これまでのTsukubaSQの自主公演は、前半にソロやデュオ→後半に四重奏やラージ、という流れだったので、四重奏の合わせに費やす時間が100%というのは初めての経験。しかも、どれも手抜きできないほどに難しく、大変だった。

プログラム的にはどれも思い入れがあって、それについてはなかなか語り尽くせないのだが、やはり一番はバッハかなあ。確か2005年にサクソフォン四重奏版の初演を津田ホールで聴いて(雲井雅人サックス四重奏団)、もの凄く感動して、伊藤康英先生経由でイトー・ミュージックにお願いしてすぐ出版してもらったのだ。まだ大学3年生だった。あまりの難しさゆえずっと演奏できないでいたのだが、6年目にしてようやく取り上げることができたということで、感慨深い。

11月頃におぼろげながらプログラムが確定し、いくつかの本番をターゲットにしながら「Atom Hearts Club Quartet(UTSBアンサンブルコンサート)」「シャコンヌ(サクソフォーン協会のコンクール)」「タルカス(サクソフォン交流会)」の順番に作っていったが、地震の影響で練習が止まり、また協会コンクールも中止になったのは痛かった。また、「N.R.の肖像」の楽譜到着が4月中旬と、当初の予想より大幅に遅れ、各曲とも練習は綱渡り的。それに輪をかけて「タルカス」は凶悪だった。長調・短調のスケールから外れまくっているせいで、いくらさらっても吹けるようにならないもどかしさ。リズムも正確に吹けないし…。演奏会当日に余裕があったのは、「シャコンヌ」と「Atom Hearts Club Quartet」くらいだっただろうか(苦笑)。

本番の演奏については、前半はたぶんほぼ全員オーバーヒート気味(ステージ上の暑さのせい)で、後半のほうが演奏の完成度は高くなったと思う(まー、それにしても、自分のテナーサックスのダイナミクスレンジの狭さはなんとかならんかね)。録音を聴いてもそれは感じる。「N.R.の肖像」の第4楽章が、それなりに聴ける(?)演奏になっているのは面白いなあ。曲のパワーのせいもあるだろう。「シャコンヌ」、そしてアンコールの「Atom Hearts Club Quartet」は、そこそこに良い演奏ができたと思う。「シャコンヌ」は、聴いている方からすれば退屈なのかなあとも思っていたのだが、アンケートを参照すると意外と好評で驚き。

N.R.とシャコンヌとAHCQは、YouTubeのTsukubaSQページにアップロードした。ここに貼り付けたのは「シャコンヌ」の演奏映像。感想などいただけたら幸いです。


写真は、少しずつ整理してFacebookのTsukuba Saxophone Quartetページで公開し始めている。

そして、次のことも考え始めている。いろいろとクリアしなければならない問題は多いのだが、とりあえず自分ができること(プログラム構成検討)から始めよう。何が良いかなー。

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