プログレッシブ・ロックについて、いくつか調べ物をしてみた。定義、歴史、代表的なバンド、アルバム、評価…。
つい最近、モルゴーア弦楽四重奏団の「Destruction(EMI TOCE-9650)」を聴く機会がありまして。収録曲がいわゆるプログレッシブ・ロックの代表的な作品群、またはそこから影響を受けたものだったので、これは原曲も聴いてみないとね、とあわててWikipediaなどを利用していろいろ調べてみたのだ。
「Destruction」、既に廃盤となって久しいが、一発目の「アトム・ハーツ・クラブ・クヮルテット」からエンジン全開で楽しい&カッコイイ。サックス四重奏版とはまた違ったクールさがあるな。東フィルの荒井さん始め、モルゴーアの方々はロック大好きなんだろうなあ(笑)。一回聴きとおして、速攻でお気に入りの一枚となった。
さて、プログレッシブ・ロック。歴史を浅くかじった上で、とりあえず、キング・クリムゾン「キング・クリムゾンの殿堂」、イエス「こわれもの」「危機」、エマーソン・レイク&パーマー(ELP)「タルカス」、ピンク・フロイド「原子心母(アトム・ハート・マザー)」をざっくりと聞き流す。ふむふむ。これが1970年代のイギリス文化…。
実は私、ALWAYS大音量とか、単調なリズムとか、AメロBメロサビみたいな単純構造、というやつがニガテでして。普通の、ロックやメタルとか、巷にあふれるJ-POP(日本の歌謡曲というやつ)がどうも好きになれないのは、そのへんに理由があるのだけれど。
プログレッシブ・ロックは面白いなー。曲中にしっかりとした起伏があるし、全体の構成が面白いし、なんかずいぶん変拍子だし(笑)。インストゥルメンタルの使い方も、サックス吹きとしてはツボかな。いや、サックスが入っていると言うわけではないのだが、弦楽器や管楽器、果ては合唱の生音までもが、効果的にサンプリングされて挿入されている。
ここからはこじつけた考えだが:今回聞き流したのは、ほとんどがイギリスのバンドのもの。プログレッシブ・ロックを支配する、独特のグルーヴ感やメロディ、リズムといったものは、イギリスから生まれたネオ・クラシックの楽曲と共通するものがあるかなあ。
イギリスで活躍中の作曲家は、皆幼いころにこういった音楽に触れて育ってきた人たちばかり。彼らの楽曲センスの形成の一要因として、プログレッシブ・ロックがエッセンスとして入っていることは、ほぼ間違いないのかもしれない。
すると、イギリスのネオ・クラシカルに惹かれる私が、その源流であるプログレを聴いて「いいなあ」と思うのも当然なわけか。実際どうなのかは定かではないが…?
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