いやー、オペラシティ文化財団はすごいね…。
サクソフォンを含む、もっとも変態的な編成の作品のひとつに、サルヴァトーレ・シャリーノの「海の音調への練習曲」という作品がある。カウンターテナー、サクソフォン四重奏、フルート四重奏、パーカッション…と、ここまではまあまあ普通なのだが、さらにサクソフォン100本+フルート100本が加わるという、お化け的編成なのだ。200人以上を巻き込んだ、壮大な音響実験的作品だとも言えるだろう。
StradivariusレーベルからCDが出版されていて(初演ライヴ)私もいちおう聴いたことがあるのだが、正直CDを聴いただけでは面白さがよく判らず、悶々としてしまうのだ。実演を聴く機会など、一生のうちにはないだろうな…と思っていたのだが、まさかこんなに早く聴ける機会が訪れるとは!100本のサクソフォンと100本のフルートを、どこから連れてくるのかなあと思ったら、洗足学園音楽大学が協力するそうで…なるほど、その手があったか。この作品の演奏に参加できる学生の皆さんが羨ましいぞー!
ちなみに、マリオ・カローリというフルーティストの演奏も楽しみだ。かつてレックスが招聘していたが、未だに実演を聞く機会には恵まれない。今回は、マリオ・カローリのために書かれたフルート協奏曲の日本初演ということで、カローリの演奏を存分に堪能できることだろう。
サクソフォンは、平野公崇氏、大石将紀氏、西本淳氏、田中拓也氏、という布陣。ま、この作品にあっては何をもってサクソフォンらしいと感じるかは難しいのだが、それにしても豪華なメンバーであることは間違いない。フルートも、東京シンフォニエッタの斎藤和志氏、アムステルダム音楽院出身の大久保彩子氏、アンサンブル・コンテンポラリーαの多久潤一朗氏、アンサンブルノマドの木ノ脇道元氏と、鉄壁のラインナップ。面白い機会になりそうだ。
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