ティモシー・マカリスター特集第3弾。
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ティモシー・マカリスター氏は、現在プリズム・サクソフォン四重奏団 Prism Saxophone Quartet のソプラノサクソフォン奏者を務めている。そのプリズム四重奏団の演奏による、JacobTV(Jacob ter Veldhuis ヤコブ=テル・フェルドハウス)の作品集「Pitch Black(Innova 693)」をご紹介。
テナーサクソフォンとゲットブラスターのための「Grab It!」を知って以来、JacobTVの作品には注目してきた。個人的にも、四重奏で「Heartbreakers Part1」を、テナーソロで「Grab It!」を演奏してしまうくらい好きなのだが、このアルバムが発売されるまでは、サクソフォン作品のまとまった作品集があまりなかった。そんなわけで、このアルバムのリリース時にはたいそう嬉しかったものだ。
(すべてJacobTVの作品)
Pitch Black
Billie
Postnuclear Winterscenario No.10
Grab It!
The Garden of Love
Jesus is Coming
四重奏とゲットブラスターのための傑作「Pitch Black」「Jesus is Coming」は、とても音場が近く、"生々しく肉感的な"演奏だと感じた。もともと声をサンプリングした素材を使用したJacobTVの作品であるから、コンサートホールのような響きはむしろ適さず、やや録音にクセがある(InnovaのCDは、みんなこうだ)ことが、かえってプラスになっているのかな、とも感じる。
ティモシー・マカリスターは、「The Garden of Love」で独奏を務めているのだが、これがまた良い演奏なのだ!ティエス・メレマといい勝負なのではないかな?技術的な部分はとうにクリアしているのはもちろんこと、なんだかとても色気のある演奏だ。おそらく、ヴィブラートの使い方によるものなのだと思うが…。
JacobTVの入門編として、大いに薦めたいディスク。日本でも、もっと流通すればよいなあ。Amazonへのリンクは、こちら(→Jacob TV: Pitch Black)
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