エスポワールのアンサンブルコンサートは、別件の用事のため伺えませんでした。無念↓
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知人を通じて、日下部任良さんのリサイタル録音を聴かせていただいた。日下部さんは、マスランカ氏のマスタークラス&コンサートの際に初めてお会いしたサクソフォン奏者。愛知県立芸術大学を卒業したのち、関東へと進出し、ご活躍中である。その日下部さんが、京都でファースト・リサイタルを開いた時の録音だ。このリサイタルは、青山財団特別助成公演の一環として行われたそうだ。
【日下部任良サクソフォンリサイタル】
出演:日下部任良(sax)、常川沙希(pf)
日時:2009年12月10日 19:00開演
会場:青山音楽記念館・バロックザール
プログラム:
F.クープラン - 演奏会のための5つの小品
C.サン=サーンス - オーボエ・ソナタ
P.ヒンデミット - アルトホルン・ソナタ
常川沙希 - Fade blue
J.S.バッハ - 3つのコラール前奏曲
F.マルタン - バラード
ヒンデミット、バッハ、マルタンといったプログラミングは、師匠である雲井さんの影響を感じさせる。ほとんどが編曲ものだが、アルトサクソフォン一辺倒になりがちなサクソフォン関連の演奏会の中にあって、ソプラノからテナーまでが取り上げられていることも興味深い。
全般を通して、なにより音色の美しさには惚れ惚れとしてしまう。特に、アルトサクソフォンはコントロール含め、実にニュートラルな音が飛び出す。きっとライヴで聴いたらもっと美しいんだろうなあ。技術的な部分はほとんど完璧にクリアしており、世に出回っているCDなどと比べても遜色ない。今の方って、こんなに上手いのか。ヒンデミットの印象は、ピアノ共々強いなあ。
常川沙希氏の「Fade blue」は、委嘱作品だろうか。おそらく誰が聴いても自然と聴けてしまう、なかなか面白い作品。短い小品(4分ちょっと)であることが残念で、これが例えば9分とか10分とかの作品だったら、もっと受ける印象が違ったかもしれない。
うーん。今までは一緒にお酒を飲んだことしかなかったのでアレだったが、きちんと演奏を聴きたくなってきたぞ。東京でリサイタル開いてくれないかなー。
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