2014/10/28

6th Dinant Competition (2014): プログラム冊子PDFの在り処

第6回アドルフ・サックス国際コンクール(ディナン) The 6th Adolphe Sax International Competition 2014の、プログラム冊子PDF版の在り処を書いておく。

http://adolphesax.com/


まずは上記ページに飛んで、この画像をクリック。

右下にあるこの画像をクリック。

このように、ブラウザ上で閲覧可能なページに飛ぶ。これでも見られるが、オフラインでゆっくり見たい場合は、「Download」ボタンをクリック。

このようなWordドキュメント形式のファイルが開くので、中に書かれたリンクをクリックすると、PDFファイルがダウンロードできる。およそ100Mbytesと重いので、スマホ等でダウンロードの際は注意されたし。

6th Dinant Competition (2014): コンクールのライヴストリーミング中継

第6回アドルフ・サックス国際コンクール(ディナン) The 6th Adolphe Sax International Competition (2014)が始まった。10/28から、11/8まで、アドルフ・サックス生誕の地、ベルギー・ディナン市にて開かれる、世界最高峰(と言ってしまって良いと思う)のサクソフォンの国際コンクールである。果たして今回は誰が優勝するのか、どんな名演奏が生まれるのか、今から楽しみで仕方がない。

現地時刻の9:00、日本時間の17:00より一次予選が開始。その様子は、現地入りしているAdolphesax.comチームによって、中継されている。

http://adolphesax.com/

上記リンク先のページから、この画像をクリックすると、ライヴストリーミングページに入っていくことができる。チャットも盛んなので、ぜひ参加して盛り上げましょう。日本語の話し相手がほしい。

それにしても、毎度のことながらAdolphesax.comチームの仕事には驚嘆するばかりだ。彼らのおかげで我々は9000km以上も離れた日本から、ディナンでのサクソフォン奏者の戦いをリアルタイムに観ることができるのだ。嬉しいことだ。

Thank you very much for your hard working in broadcasting, Adolphesax.com team!!

TSQ@アーニーズスタジオ終演

アーニーズスタジオさんでのコンサートが無事終演。スタジオのヌシの写真家・井村さんとはかれこれ知り合ってから2年以上の付き合いになるが、井村さんご自身がサクソフォンを演奏するということもあってか、いつもTsukubaSQのことを気にかけてくださり、大変嬉しいことだ。

スタジオは、とても素敵な雰囲気。記事最後に張り付けた写真をご覧いただきたい。音響的にもちょうど良い感じがする。本番は、並べた座席の数ほぼぴったりのお客様がいらっしゃるというミラクル!良い雰囲気の中で演奏できた。

自分の演奏については…「Grab It!」は慣れたもので、上手くいった。「Interference」(日本初演だった)も、きちんと演奏できたと思う。それぞれの作品がどう受け止められたかは良くわからず。ちなみに連続2曲はプログラミング的に問題あり、かつ「Interference」は曲が長くいまいちと言われたので、そういうところまでの考えが及ばなかったのは反省点。

「ハデヴィッヒII」は、リハーサルの段階ではけっこう上手くいっていたのだが、本番は個人的にかなりどたばたしてしまった(最初1分間ほどリードが死んでタンギングがまともにできなかった)。全体的には、なんとか一度本番にかけることができたのは幸いだったので、録音を聴いて、音の生成から曲の構成まで見直して、12/21にさらに良い演奏ができるようにしたい。録音を聴き返すと、意外と普通の響きに聴こえ、やっぱりきちんとGrowlやAlternative Fingeringを研究したほうが良さそうだ。

ということで(個人的に)けっこういっぱいっぱいの演奏会だったのだが、他の演奏が素敵だったこともあり、無事終演して良かった。打ち上げのビールの実に美味しかったこと。

お越しいただいたお客様、共演者、会場を提供してくださった井村さんほか、関係者の皆様にこの場を借りて改めて御礼申し上げる次第。

【Tsukuba Saxophone Quartet Concert Vol. 5.5 at Ernie's Studio】
出演:Tsukuba Saxophone Quartet
日時:2014年10月26日 14:00開演
会場:アーニーズ・スタジオ
料金:入場無料
プログラム:
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ(S.Sax & B.Sax版初演)
JacobTV - Grab It!
W.グレゴリー - Interference
加藤昌則 - オリエンタル
伊藤康英 - 木星のファンタジー
R.ピーターソン - トリオより第3楽章
木山光 - ハデヴィッヒII
伝承曲/織田英子 - グリーンスリーヴス

リハーサルの様子。素敵な会場でしょ!

2014/10/25

ご案内:明日10/26のTsukubaSQコンサート@アーニーズ・スタジオ

いよいよ明日はTsukuba Saxophone Quartetのコンサート@アーニーズ・スタジオ。以前Tsukuba Saxophone Quartetのプロフィール写真(→これ)をスタジオのヌシの井村さん(写真家)に撮影していただいた関係で、今回の演奏会の運びとなった。井村さんにはいろいろとお世話になっており、改めて御礼申し上げる次第。

今回は四重奏以外のソロやデュオを中心としたコンサートで、それぞれのグループ内で練習が進行しているため、私自身も当日どのような演奏が聴けるか楽しみだ。

今日も都内某所で四重奏練習だった。「ハデヴィッヒII」は、最初は登攀不可能な作品にも思えたが、意外と練習すればできるようになるもんだ。そのほか、私はソロで「Grab It!」と「Interference」を演奏する。

みなさまぜひ!チケット等は不要なので、会場にそのままお越しいただければ。

【Tsukuba Saxophone Quartet Concert Vol. 5.5 at Ernie's Studio】
出演:Tsukuba Saxophone Quartet
日時:2014年10月26日 14:00開演
会場:アーニーズ・スタジオ
料金:入場無料
プログラム:
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ(S.Sax & B.Sax版初演)
JacobTV - Grab It!
W.グレゴリー - 干渉
加藤昌則 - オリエンタル
伊藤康英 - 木星のファンタジー
R.ピーターソン - トリオより第3楽章
木山光 - ハデヴィッヒII

12/21 18:00@ルーテル市ヶ谷の演奏会もぜひ!そちらも気合いが入りすぎてもはやプログラムが良くわからないことになっている。詳細は下記ページから。

http://www.tsukubasq.com/

10/26演奏会の演奏曲紹介(ハデヴィッヒII)

作曲の木山光氏は、東京音楽大学、ブリュッセル王立音楽院を経て、アントワープ王立音楽院のディプロムを修了し、現在はヨーロッパで活躍する作曲家。作風としては、楽器の限界レベルでの極端な大音量、走句、同音連打、ノイズ、特殊奏法などが多用されている。私自身は、その中でも緻密な音の選び方がされているところに、木山氏のアイデンティティがあると考えている。最近発表された「?????」という作品は、トーンクラスター的ノイズ風の部分と、調整のある部分の混在を、面白く聴いた。

「ハデヴィッヒII」は、2012年、第1回洗足現代音楽作曲コンクール・サクソフォン作品部門に応募するために作曲された。同コンクールでは、聴衆賞を獲得している。

タイトルのハデヴィッヒ(ハデウェイヒ)とは、13世紀の女流詩人であり、神秘主義者である。ブリュノ・デュモン監督が、2009年にそのハデヴィッヒを題材に作り出した映画を観た作曲者が「その映画のBGMが気に入らなかったので作ってみた」という経緯があるとのこと。映画のストーリーとコンセプトは下記のようなものである。

修道院で生活するセリーヌは、13世紀フランドル地方のキリスト教神秘主義的詩人ハデウェイヒに傾倒し、激しく感化され、その盲目的な信仰心ゆえに修道院を追われる。パリの大邸宅に戻るが、裕福な家庭で、やり場のない気持ちをもてあました彼女は、イスラーム系のふたりの男性ヤシーヌとナシールと出会う。やがてセリーヌは神への情熱的で倒錯的な愛に駆られ、恩寵と狂気のはざまで、危険な道へと導かれてゆく。

監督の出身地方であるフランドルに実在した13世紀のキリスト教神秘主義的詩人ハデウェイヒの化身の如き少女、セリーヌ(ジュリー・ソコロフスキ)の盲目的な信仰心故のキリストへの一途な愛と、イスラム系青年との出会いを通じて、テロリズムの世界へと足を踏み入れて行く脆弱さ、宗教の現代性と普遍的な“愛”と“暴力”が同居してしまう人間存在のリアリティを、シンプルながら力強く、美しい映像で描いた。



最初この作品を取り上げようと思ったきっかけは、12/21のコンサートのコンセプト「聖と俗」の"俗"に沿った作品を探していたことがきっかけだった。メタルかファンクか、というような激しさに感銘を受け、第一部"俗"の最終曲としてこの作品を取り上げることになったのだが、まさかこのような(キリスト教的な要素を含む)経緯で作られているとは知らなかった、というか、むしろよりそのコンセプトに沿った作品であるという僥倖を感じた。すなわち、修道院を追われ、普通の世界へと足を踏み入れることは、聖と俗の境界を描き出しているということにほかならず、チラシにしたテッツィアーノ「聖なる愛と俗なる愛」)の聖と俗が混ざり合うその狭間に位置する作品だと言えるのだ。第一部"俗"の最後に演奏する曲として、これ以上良い作品はないだろう。

演奏技術的に最初全く追いつかず、個人ごとに鍛錬してようやく作品が最低限求めるところまでたどり着いた。たとえばタンギング…ある個所ではマシンガンのように四分音符=120で16分音符のタンギングが続く作品なのだが、実は2か月前まで、四分音符=112の速度で16分音符のタンギングができなかったところ、個人練習を繰り返していたらできるようになったのだった。必要はナントカの母とは良く言ったものだ。

【Tsukuba Saxophone Quartet Concert Vol. 5.5 at Ernie's Studio】
出演:Tsukuba Saxophone Quartet
日時:2014年10月26日 14:00開演
会場:アーニーズスタジオ
料金:入場無料
プログラム:
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ(S.Sax & B.Sax版初演)
JacobTV - Grab It!
W.グレゴリー - 干渉
加藤昌則 - オリエンタル
伊藤康英 - 木星のファンタジー
R.ピーターソン - トリオより第3楽章
木山光 - ハデヴィッヒII

(チラシ・クリックして拡大)

10/26演奏会の演奏曲紹介(Grab It!)

「Grab It!」については、かつて書いた曲目解説をそのまま載せておく。

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アヴァンギャルドでありつつも、聴き手がポップな感覚で楽しめる音楽を次々に生み出しているオランダの作曲家、ヤコブ=テル・フェルドハウス(1951 – )。ロック音楽界の出身であり、自らの作品を評して「砂糖でスパイス付けした音楽だ」などとのたまう、まさに現代音楽界の異端児。しかし近年、世界中の多くの演奏家たちが、この一風変わった作曲家の生み出す音楽に注目しているのです。

テナーサクソフォンとゲットブラスター(屋外用途向け大音量ラジカセ)のために書かれた「グラブ・イット!」は、1999年の所産。オランダを中心に多方面に活動を展開しているサクソフォン奏者、アルノ・ボーンカンプに捧げられています。テナーサクソフォンの独奏パートとともに、サンプリング&コラージュされた効果音がスピーカーから流され、両者のデュエットが繰り広げられます。

その一見華やかなサウンドの向こう側から聴こえてくるのは、アメリカで製作されたドキュメンタリー映画の中で発せられる、終身刑に処せられた受刑者たちの「声」。彼らが憎しみや絶望を込めて発する言葉の力強さに心を打たれたフェルドハウスは、サクソフォン・ファミリーの中でもひときわ強い個性を持つテナーサクソフォンと、その「声」を掛け合わせることを思いついたのだといいます。

初めは断片的だった彼らの叫びは、曲が進むにつれて徐々にその姿を現します。「あいつは鉄パイプの片側に縄を引っ掛け、首を吊ったんだ。緑色のビニールシートに包まれた亡骸は、つま先に番号札を付けられて、外の世界に運び出されていった…でも、死んじまったら何もかもおしまいなんだよ!」…刑務所という絶望的な状況の中では、自殺という行為すら日常的な出来事なのです。この曲のテーマは、死が身近にある状況の中で、生きることの価値を認識すること。メメント・モリ(生の中で死を想え)ならぬ、メメント・ヴィヴェレ(死の中で生を想え)のメッセージが、隅々に散りばめられているのです。

【Tsukuba Saxophone Quartet Concert Vol. 5.5 at Ernie's Studio】
出演:Tsukuba Saxophone Quartet
日時:2014年10月26日 14:00開演
会場:アーニーズスタジオ
料金:入場無料
プログラム:
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ(S.Sax & B.Sax版初演)
JacobTV - Grab It!
W.グレゴリー - 干渉
加藤昌則 - オリエンタル
伊藤康英 - 木星のファンタジー
R.ピーターソン - トリオより第3楽章
木山光 - ハデヴィッヒII

(チラシ・クリックして拡大)

2014/10/23

10/26演奏会の演奏曲紹介(インターフェアレンス)

仕事→グループ自主学習→録音をお願いしている方と打ち合わせ→スタジオで1時間半ほど個人練習。ここ最近、中一日以下で個人練習をしており、学生の頃以来のハイペース。これだけ吹くと、さすがに音もピタリと安定してきて、吹いていて楽しくなる。

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ウィル・グレゴリー Will Gregoryはイギリスのサクソフォン奏者、キーボード奏者、作曲家。一時期、かの有名なアポロ・サクソフォン四重奏団のバリトン奏者としても活動していた。「干渉」は、サクソフォン奏者のサイモン・ハラーム Simon Haram氏によって委嘱され、1994年に作曲、初演された。

前半は静謐なノイズの嵐といった不思議な雰囲気、後半はミニマルというかテクノというか、リズムが全面に押し出された感じ。面白い作品であることは間違いがない。

最初はWX-5あたりを使って演奏してみようかと思って、3週間ほどWX-5で練習していたのだが、ある時テナーで吹いたら意外にも普通に吹けてしまい、生楽器でいくことに決めたのだった。たぶん日本初演となる。さらっていると目と指がゲシュタルト崩壊を起こす。

双発50Wの中華アンプ"Muse"に、ソリッドアコースティックスの12面体スピーカーを2つ接続して鳴らすシステム。アンプのデジタルアンプ部は天下のTI様のチップなのだが、電源部が杜撰すぎて本番中に煙が出ないかがちょっと心配(いちおう2時間連続稼働のテストは実施済)。プレーヤー部は、昨日まで手持ちのAndroid端末を繋げようと考えていたのだが、音が時々止まることが判り、どうしようかと思案中。ふむ…。

【Tsukuba Saxophone Quartet Concert Vol. 5.5 at Ernie's Studio】
出演:Tsukuba Saxophone Quartet
日時:2014年10月26日 14:00開演
会場:アーニーズスタジオ
料金:入場無料(投げ銭制)
プログラム:
JacobTV - Grab It!
W.グレゴリー - 干渉
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ(S.Sax & B.Sax版初演)
加藤昌則 - オリエンタル
伊藤康英 - 木星のファンタジー
R.ピーターソン - トリオより第3楽章
木山光 - ハデヴィッヒII

(チラシ・クリックして拡大)