サクソフォン交流会絡みで、「デビルズ・ラグ」「小さなチャルダッシュ」等で有名なJean Matitiaの日本語表記について調べる必要があった。ファミリーネームを、「マティシア」「マティティア」のいずれで表記するのが適切か、わからなかったのだ。調べてもイマイチ決め手に欠けたので、本人(クリスチャン・ロバ)に訊いてみることにした。すると、一瞬で返信があり…
My name is pronounced : MATHISIA !
とのことです。ということで皆さん、日本語では「ジャン・マティシア」と呼び/書きましょう。
ジャン・マティシアがクリスチャン・ロバ Christian Lauba氏のペンネームであることは、以前にもブログ記事で取り上げた。
2016/04/22
2016/04/21
真島俊夫氏逝去
突然の真島俊夫氏の訃報。驚いた。
直接お会いしたりお話したり、ということはなかったが、吹奏楽をやっている以上、避けては通れない作曲家/編曲家だった。演奏したことのある作品をつらつらと思い出してみると…「吹奏楽のための交響詩"波の見える風景"」「コーラル・ブルー〜沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象〜」「五月の風」「ベイ・ブリーズ」「三日月に架かるヤコブのはしご」あたりか。演奏したことはないが、最近のサクソフォン界では、「サクソフォン協奏曲"バーズ"」も有名だろう。
また、編曲物でも「宝島」「オーメンズ・オブ・ラブ」、そしてサクソフォン四重奏のために、というかトルヴェール・クヮルテットのために編曲された「マイ・フェイヴァリット・シングス」も印象深い。
あまりに沢山の作品に触れすぎて、名前も有名すぎて、吹奏楽の世界にいるのが当たり前のような作曲家だった。しかし、こうして突然の訃報に触れると、やはり寂しいものだ。ご冥福をお祈りします。
直接お会いしたりお話したり、ということはなかったが、吹奏楽をやっている以上、避けては通れない作曲家/編曲家だった。演奏したことのある作品をつらつらと思い出してみると…「吹奏楽のための交響詩"波の見える風景"」「コーラル・ブルー〜沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象〜」「五月の風」「ベイ・ブリーズ」「三日月に架かるヤコブのはしご」あたりか。演奏したことはないが、最近のサクソフォン界では、「サクソフォン協奏曲"バーズ"」も有名だろう。
また、編曲物でも「宝島」「オーメンズ・オブ・ラブ」、そしてサクソフォン四重奏のために、というかトルヴェール・クヮルテットのために編曲された「マイ・フェイヴァリット・シングス」も印象深い。
あまりに沢山の作品に触れすぎて、名前も有名すぎて、吹奏楽の世界にいるのが当たり前のような作曲家だった。しかし、こうして突然の訃報に触れると、やはり寂しいものだ。ご冥福をお祈りします。
ラベル:
作曲家
2016/04/20
2016/04/11
マスターズ・ブラス・ナゴヤ第1回定期演奏会
指揮の鈴木先生にご案内いただき、演奏会を聴きに伺った。吹奏楽の演奏会をじっくりと聴くのは久々だったが、素晴らしい内容であった。
【マスターズ・ブラス・ナゴヤ第1回定期演奏会】
出演:鈴木竜哉(指揮)、安東京平(ユーフォニアム)、愛工大名電高(トランペット・バンダ)
日時:2016年4月10日(日曜)14:00開演
会場:愛知県芸術劇場・コンサートホール
プログラム:
R.シュトラウス/鈴木英史 - 祝典前奏曲
三枝成彰/長生淳 - トランペット協奏曲(ユーフォニアム・バージョン、独奏:安東京平)
J.バーンズ - 交響曲第5番「フェニックス」
名古屋はここ数年来る機会が増えているが、愛知県芸術劇場に入るのは初めて。名古屋駅到着後、きしめんを頬張り、熱田神宮に寄り道してから、名城線で栄駅まで移動した。会場は、約1800人を収容できる巨大なホール。パイプオルガンを始め、充実かつ豪勢な内装が目を引いた。客入りは上々で、見た目9割5分といったところか。この人数を集めるのは大変だったと思うが、どのようなチケットの売り方をしたのだろうか。演奏団体の"マスターズ・ブラス・ナゴヤ"は、東海地区のプロフェッショナルの管打楽器奏者によって構成された団体。運営母体等は良く分からないのだが、創設にあたっては指揮の鈴木先生がいろいろと奔走したようである。
さて、プログラムを見てまず驚いた。まるでオーケストラの演奏会のような、シンプル、だがしかし、挑戦的な、メインに交響曲を含む3曲構成。このプログラムを見て、会場に来た吹奏楽ファンは何を思っただろうか。
編曲委嘱初演となった「祝典前奏曲」の(巨大なオルガンやバンダを含む)豪華絢爛なサウンドは、身体の奥底が震えるかのようだった。厚みを持って書かれた元スコアは、鈴木英史氏の手により見事に吹奏楽版へと生まれ変わり、独特のサウンドが立ち上がった。コーダ?部は圧巻。バンダ(名電はさすがだ…)の冷静な仕事も素晴らしく、オルガン、吹奏楽の響きとともに、会場中を満たしていた。圧倒的なサウンドの塊だ。
三枝成彰の「トランペット協奏曲」についてはそれほど知られていないと思うのだが、作曲者の言葉によれば「(ドイツの)ノルトハウゼン歌劇場管弦楽団の定期演奏会のために作曲したもので、…トランペット奏者には大変難しく、そして過酷な曲だと思います。そのため初演当時オーケストラで、はじめ予定していたゲストのトランペット奏者に出来上がった楽譜を見てから"難しすぎる"と断られてしまい、代わりに同管弦楽団の主席トランペット奏者が初演することになりました」という、難曲とのこと。聴いていた位置のせいか、ソリストの細かい音符までは聴き取れなかったのだが、独奏・伴奏ともに、難曲を集中力を保ったまま吹き続け、「寄せ集め」らしからぬ演奏を展開した。鈴木先生の手腕、独奏の手腕、各演奏家の手腕、それぞれの相乗効果だろう。
バーンズは、有無を言わせないような感動がある。日本の戦後復興をテーマにした4楽章構成の作品で、幾度もの場面転換を経ながら終結部へと向かう。最終部直前には「君が代」の主題を下敷きにした引用も聴かれた。45分という長い時間ではあったが、様々な箇所でフレーズを持続させる力を感じ、それがそのまま客席の集中力につながっていったと思う。名電のバンダ部隊も、一つ一つの音の存在らこそ高校生らしさを感じたが、トータルでプロフェッショナルに肉薄しようとする演奏で、驚かされた。大きな拍手とブラヴォー、アンコールで幕。充実した時間だった。
ちなみに、本日のサクソフォンセクションは、小森伸二氏、水野雄太氏、國領さおり氏、佐野功枝氏、遠藤宏幸氏という布陣。時おり現れるソロ、対旋律、セクションワークでは、非常に良い仕事を聴くことができ、楽しく/嬉しくなってしまった。
【マスターズ・ブラス・ナゴヤ第1回定期演奏会】
出演:鈴木竜哉(指揮)、安東京平(ユーフォニアム)、愛工大名電高(トランペット・バンダ)
日時:2016年4月10日(日曜)14:00開演
会場:愛知県芸術劇場・コンサートホール
プログラム:
R.シュトラウス/鈴木英史 - 祝典前奏曲
三枝成彰/長生淳 - トランペット協奏曲(ユーフォニアム・バージョン、独奏:安東京平)
J.バーンズ - 交響曲第5番「フェニックス」
名古屋はここ数年来る機会が増えているが、愛知県芸術劇場に入るのは初めて。名古屋駅到着後、きしめんを頬張り、熱田神宮に寄り道してから、名城線で栄駅まで移動した。会場は、約1800人を収容できる巨大なホール。パイプオルガンを始め、充実かつ豪勢な内装が目を引いた。客入りは上々で、見た目9割5分といったところか。この人数を集めるのは大変だったと思うが、どのようなチケットの売り方をしたのだろうか。演奏団体の"マスターズ・ブラス・ナゴヤ"は、東海地区のプロフェッショナルの管打楽器奏者によって構成された団体。運営母体等は良く分からないのだが、創設にあたっては指揮の鈴木先生がいろいろと奔走したようである。
さて、プログラムを見てまず驚いた。まるでオーケストラの演奏会のような、シンプル、だがしかし、挑戦的な、メインに交響曲を含む3曲構成。このプログラムを見て、会場に来た吹奏楽ファンは何を思っただろうか。
編曲委嘱初演となった「祝典前奏曲」の(巨大なオルガンやバンダを含む)豪華絢爛なサウンドは、身体の奥底が震えるかのようだった。厚みを持って書かれた元スコアは、鈴木英史氏の手により見事に吹奏楽版へと生まれ変わり、独特のサウンドが立ち上がった。コーダ?部は圧巻。バンダ(名電はさすがだ…)の冷静な仕事も素晴らしく、オルガン、吹奏楽の響きとともに、会場中を満たしていた。圧倒的なサウンドの塊だ。
三枝成彰の「トランペット協奏曲」についてはそれほど知られていないと思うのだが、作曲者の言葉によれば「(ドイツの)ノルトハウゼン歌劇場管弦楽団の定期演奏会のために作曲したもので、…トランペット奏者には大変難しく、そして過酷な曲だと思います。そのため初演当時オーケストラで、はじめ予定していたゲストのトランペット奏者に出来上がった楽譜を見てから"難しすぎる"と断られてしまい、代わりに同管弦楽団の主席トランペット奏者が初演することになりました」という、難曲とのこと。聴いていた位置のせいか、ソリストの細かい音符までは聴き取れなかったのだが、独奏・伴奏ともに、難曲を集中力を保ったまま吹き続け、「寄せ集め」らしからぬ演奏を展開した。鈴木先生の手腕、独奏の手腕、各演奏家の手腕、それぞれの相乗効果だろう。
バーンズは、有無を言わせないような感動がある。日本の戦後復興をテーマにした4楽章構成の作品で、幾度もの場面転換を経ながら終結部へと向かう。最終部直前には「君が代」の主題を下敷きにした引用も聴かれた。45分という長い時間ではあったが、様々な箇所でフレーズを持続させる力を感じ、それがそのまま客席の集中力につながっていったと思う。名電のバンダ部隊も、一つ一つの音の存在らこそ高校生らしさを感じたが、トータルでプロフェッショナルに肉薄しようとする演奏で、驚かされた。大きな拍手とブラヴォー、アンコールで幕。充実した時間だった。
ちなみに、本日のサクソフォンセクションは、小森伸二氏、水野雄太氏、國領さおり氏、佐野功枝氏、遠藤宏幸氏という布陣。時おり現れるソロ、対旋律、セクションワークでは、非常に良い仕事を聴くことができ、楽しく/嬉しくなってしまった。
2016/04/04
テアトルサックス第3回公演"エジソン☆レボリューション"
聴けたのは休憩の後からだったが、とても楽しい演奏会だった。
テアトルサックスは、東京ミュージック&メディアアーツ尚美の卒業生により結成された団体。これまでのコンサートでは、テーマを設定し、演奏のみならず朗読や照明を交えながら、サクソフォン発明者の生涯を描いた「アドルフ・サックス物語」、松尾芭蕉の旅を描いた「てあとる版おくのほそ道」といった内容を上演している。準備段階にはきっとかなりの苦労があるだろうな、でもきっと面白い内容なんだろうな…ということで、今回初めて伺うことができた。
【テアトルサックス第3回公演"エジソン☆レボリューション"】
出演:テアトルサックス
日時:2016年4月2日(土曜)18:00開演
会場:台東区ミレニアムホール
プログラム:
S.フォスター/鈴木英史 - フォスター・ラプソディ
A.ドヴォルザーク - 弦楽四重奏曲"アメリカ"より第1楽章
J.ブラームス/松岡一樹 - ハンガリー舞曲第1番、第6番
M.トーク - July
JacobTV - Pitch Black
JacobTV - Grab It! x12
前半の3曲は、エジソンが活躍したアメリカ繋がり…と思いきや、「ハンガリー舞曲」は、何だろう。エジソンの蓄音機でジプシー音楽が録音されたことからの選曲かな?
後半は、"フェイズ"シリーズのスティーヴ・ライヒ繋がりでミニマル・ミュージックの「July」、さらに、録音再生技術と演奏の融合という意味での「Pitch Black」「Grab It! x12」が演奏された。「July」は私も実際に演奏したことがあるのだが、これ、超難しい、というかとにかく大変ですよね。そんなことを微塵も感じさせない、スタイリッシュな演奏だった。「Pitch Black」は、もっと積極的な(時にクラシックの奏法を崩すようなまでの)表現を聴きたかったが、高レベルであることは間違いない。「Grab It! x12」の日本初演は、素晴らしい内容で、この多人数が見事にサウンドトラックとともにグルーヴしており、感動的だった。
アンコールは、なんと「千本桜」。確かに、音声技術の進歩の歴史でいえば、"初音ミク"はここ最近、商用的に最もヒットしたソフトウェアの一つであろう。しかもミレニアムホールホールは上野から至近、ちょうど桜の満開の季節。これ以上ない、ベストな選曲で、唸らされてしまった。演奏は暗譜、ピンクの法被を着て、舞台上を所狭しと動きまわる、見た目にも楽しい内容で幕となった。
テアトルサックスは、東京ミュージック&メディアアーツ尚美の卒業生により結成された団体。これまでのコンサートでは、テーマを設定し、演奏のみならず朗読や照明を交えながら、サクソフォン発明者の生涯を描いた「アドルフ・サックス物語」、松尾芭蕉の旅を描いた「てあとる版おくのほそ道」といった内容を上演している。準備段階にはきっとかなりの苦労があるだろうな、でもきっと面白い内容なんだろうな…ということで、今回初めて伺うことができた。
【テアトルサックス第3回公演"エジソン☆レボリューション"】
出演:テアトルサックス
日時:2016年4月2日(土曜)18:00開演
会場:台東区ミレニアムホール
プログラム:
S.フォスター/鈴木英史 - フォスター・ラプソディ
A.ドヴォルザーク - 弦楽四重奏曲"アメリカ"より第1楽章
J.ブラームス/松岡一樹 - ハンガリー舞曲第1番、第6番
M.トーク - July
JacobTV - Pitch Black
JacobTV - Grab It! x12
前半の3曲は、エジソンが活躍したアメリカ繋がり…と思いきや、「ハンガリー舞曲」は、何だろう。エジソンの蓄音機でジプシー音楽が録音されたことからの選曲かな?
後半は、"フェイズ"シリーズのスティーヴ・ライヒ繋がりでミニマル・ミュージックの「July」、さらに、録音再生技術と演奏の融合という意味での「Pitch Black」「Grab It! x12」が演奏された。「July」は私も実際に演奏したことがあるのだが、これ、超難しい、というかとにかく大変ですよね。そんなことを微塵も感じさせない、スタイリッシュな演奏だった。「Pitch Black」は、もっと積極的な(時にクラシックの奏法を崩すようなまでの)表現を聴きたかったが、高レベルであることは間違いない。「Grab It! x12」の日本初演は、素晴らしい内容で、この多人数が見事にサウンドトラックとともにグルーヴしており、感動的だった。
アンコールは、なんと「千本桜」。確かに、音声技術の進歩の歴史でいえば、"初音ミク"はここ最近、商用的に最もヒットしたソフトウェアの一つであろう。しかもミレニアムホールホールは上野から至近、ちょうど桜の満開の季節。これ以上ない、ベストな選曲で、唸らされてしまった。演奏は暗譜、ピンクの法被を着て、舞台上を所狭しと動きまわる、見た目にも楽しい内容で幕となった。
2016/03/31
ポラン氏記事書き開始
ようやくアンリ=ルネ・ポラン氏のインタビュー記事執筆に着手。
昨年7月にフランス・ルーアンのポラン氏宅にて敢行したインタビュー、その最中はとにかく喋りまくられ、メモが雑多な状態のままなので、順に並べて整理している。記事は、ポラン氏からお借りした貴重な写真の数々とともに、次号のサクソフォーン協会誌に掲載予定。
例えばこの資料…ポラン氏が1961年にギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の一員として来日時、帰国直前の送別パーティのために作られて団員に配布された招待状である。
昨年7月にフランス・ルーアンのポラン氏宅にて敢行したインタビュー、その最中はとにかく喋りまくられ、メモが雑多な状態のままなので、順に並べて整理している。記事は、ポラン氏からお借りした貴重な写真の数々とともに、次号のサクソフォーン協会誌に掲載予定。
例えばこの資料…ポラン氏が1961年にギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の一員として来日時、帰国直前の送別パーティのために作られて団員に配布された招待状である。
ラベル:
演奏家
Trio KlezeleのライヴCD入手先
先日、ジュリアン・プティ氏が来日したが、その演奏会で売られていたTrio KlezeleのCD、まだ塙美里さんの手元に少し残っているそうだ。
このCDの凄さは一朝一夕には語りきれないものだが、サクソフォンのライヴ録音として、史上最高のものの一つだと言えるだろう(以前書いたレビュー記事はこちら)。自信を持ってオススメする。気になる方は塙さんにコンタクトを。
http://misatosax.wix.com/misatosax-
演奏会の感想も、近いうちに書く予定。
このCDの凄さは一朝一夕には語りきれないものだが、サクソフォンのライヴ録音として、史上最高のものの一つだと言えるだろう(以前書いたレビュー記事はこちら)。自信を持ってオススメする。気になる方は塙さんにコンタクトを。
http://misatosax.wix.com/misatosax-
演奏会の感想も、近いうちに書く予定。
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