2016/01/14

演奏会情報:ヴァンサン・ダヴィッド@ユリホール

kuri出演情報:2016/2/14開催予定のコンサート、The Portrait of JacobTVの詳細は以下のリンクから。
http://kurisaxo.blogspot.jp/2016/01/the-portrait-of-jacobtv.html

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フランスのサクソフォン奏者、ヴァンサン・ダヴィッド Vincent David氏が来日中。世界最高クラスのサクソフォンの技術力と音楽性を持つ、類稀な奏者である。この機を逃さず、ぜひユリホールへ!

【ヴァンサン・ダヴィッド サクソフォンリサイタル】
出演:ヴァンサン・ダヴィッド(sax)、松浦真沙(pf)
日時:2016年1月18日(月)開演19:00
会場:昭和音楽大学ユリホール
料金:一般 2,500円 / 学生 2,000円(前売り)
プログラム:
- Rapsodie by Debussy
- Sillage by David
- Tzigane by Ravel
- Sequenza VIIb by Berio
- Pulse by David
- Dialogue de l'ombre double by Boulez

プログラム中、なんといっても注目は、先日鬼籍に入ったばかりの、ブーレーズの作品。クラリネットのために書かれ、のちにサクソフォン版が編まれた傑作「二重の影の対話」を、サクソフォン版初演者であるヴァンサン・ダヴィッド氏の演奏で、しかもこのタイミングで聴くことができる僥倖は、またとない機会だろう。とても楽しみだ。



以下、氏の演奏動画をいくつか紹介する。

セルマー130週年記念イベントでの、氏の演奏の様子。柔軟な楽器のコントロールに注目。共演は、パリ音楽院のドゥラングル・クラス出身で、現在はジャズを専門にしているJean Charles Richard氏。


おなじイベントで、氏が自作を披露(指揮担当)。出演陣が超豪華。 Christian Wirth、Seung Dong Lee、Barry Cockcroft、Javier Valerio、Julien Petit、Christophe Grezes、Claude Delangle、Timothy McAllister、Baptiste Herbin、Sylvain Malezieux、Eddy Lopez、Hiroshi Hara、Sylvain Beuf、Jerry Bergonzi、Fabrizio Mancuso、John Helliwell、Anthony Malkoun、Florent Milhaud、Gilles Tressos、Matthieu Delage、Keiji Munesada、Jean-Charles Richard、Philippe Geiss、てなもんで。


サクソフォン版「二重の影の対話」の演奏抜粋。第14回世界サクソフォン・コングレス@スロヴェニアでの演奏。

2016/01/13

演奏会ご案内:The Portrait of JacobTV

ブログ上での紹介がまだだった。

来る2月14日、井村重人さんのフォトスタジオ"アーニーズ・スタジオ"において、JacobTV(Jacob ter Veldhuis)作品を集めたコンサートを行う。私は、委嘱作品である「Ticking Time」の日本初演と、四重奏で「Postnuclear Winterscenario No.10」「Grab It!(四重奏版が最近リリースされたのだ、これも日本初演となる)」を演奏予定。出演者が私以外超豪華なことになっているが、頑張りたいと思う。

「Ticking Time」「Grab It! 4」は目下練習中。ようやく少しずつサウンドトラックと合わせられるようになってきたが、どちらの曲もグルーヴ感がとても楽しい!

【The Portrait of JacobTV - Musics for Saxophone and Ghettoblaster】
出演:佐藤淳一、加藤里志、大石俊太郎、栗林肇
日時:2016年2月14日(日曜)14:00開場 14:30開演
音響・映像オペレーション:出射慎二
会場:アーニーズスタジオ(表参道駅A4出口徒歩1分)
料金:入場無料/投げ銭制(限定40席・要予約)
プログラム(すべてJacobTV作品):
The Garden of Love
Billie
Ticking Time ※委嘱作品・日本初演
Buku
Postnuclear Winterscenario No.10
Grab It! (sax quartet version)  ※日本初演

予約・問い合わせ:
kuri_saxo@yahoo.co.jp
もしくは出演者まで直接メール/メッセージをお願いします。

Facebookのイベントページ:
https://www.facebook.com/events/803260159819166/

チラシは、フリーで転がっているテンプレートを拾ってきて、Photoshop Elementsでこねくり回して作った。完成した時は「初めて作ったにしては意外と良い雰囲気になった…!」と思ったが、これはテンプレの出来が良いからですね(苦笑)


2016/01/11

マカリスターがケージ「龍安寺」を演奏したCD

ティモシー・マカリスター Timothy McAllister氏が参加したCDの中でも、かなり珍しい部類に入るCDだろう。シモーネ・マンクーゾ Simone Mancuso氏という打楽器奏者のCD「John Cage(Stradivarius STR33941)」に収録されている、ジョン・ケージ「龍安寺」のサクソフォンパートを、マカリスター氏が吹いているのだ。

この作品、確か明確な楽器指定はない作品のはずだが、Ulrich Krieger氏の手によってサクソフォン用に編曲されており、その編曲が使われている(氏自身もサクソフォン奏者であり、このような自演CDも存在する→http://www.moderecords.com/catalog/104cage.html。サクソフォンのジョン・ケージ・アルバムとしては、非常に有名なものだ)。

どのような作品かと言われると難しいのだが、夏田昌和「West, or Evening Song in Autumn」に僅かに残る俗っぽさを抜いて、究極的にシンプルな響きを目指していくと、こうなるのかな、という感じ。サクソフォン(ときどき多重録音が使われる)の長いグリッサンド、不変のパーカッションの音色のみ、使われている音楽的要素は非常に少ないが、なんとなく惹かれる音楽である。

2016/01/10

いろいろと練習

様々な本番が近づいており、練習に勤しんでいる今日このごろ。

1月末には吹奏楽の企画バンド(1曲だけだが)、2月真ん中にはJacobTV作品を集めたコンサート@アーニーズスタジオ、3月末には結婚式、5月にはサクソフォン交流会。目下さらわなければいけない曲が、8曲…どれもこれも手強く、通常よりも個人練をたくさん行うモードに入っている。

たくさん吹いているせいか調子は良いのだが、細かい音符を吹こうとすると、昔に比べて譜読みの速さが遅くなってきたなあと実感する今日このごろである。

2016/01/07

ピエール・ブーレーズ氏、逝去

ピエール・ブーレーズ Pierre Boulez氏、逝去の報が飛び込んできた。享年90歳。近現代フランス音楽史において、重要な音楽家の一人。作曲からキャリアをスタートさせ、後年は指揮・教育活動にも尽力した。現代における数少ない「巨匠」の一人であり、80歳代まで精力的に活動していたため、不死身の鉄人のような勝手なイメージを持っていたのだが…ご冥福をお祈り申し上げる次第。

私がブーレーズ氏の名前を初めて知ったのは、ベルリン・フィルハーモニーのラヴェル「ダフニスとクロエ」、そしてクリーヴランド管弦楽団のストラヴィンスキー「春の祭典」(新録音)の指揮者としてであった。この2つの作品については、ブーレーズ氏指揮の録音が私の刷り込みだ。

サクソフォンの世界との関わりでいえば、何と言っても「二重の影の対話」のサクソフォン版だ。もともとはクラリネット作品であったが、2001年にヴァンソン・ダヴィッド氏とブーレーズ氏が共同で編曲を実施、IRCAMのアゴラ音楽祭でサクソフォン版が初演された。日本でも、佐藤淳一氏や、大石将紀氏、またクロード・ドゥラングル教授が来日した折に取り上げており、私も彼らの演奏で実演に接している。密度が高く難解であり、(全体の音響は好きだが)おそらくほとんど理解せずに聴いているのだが、間違いなく名曲であり、サクソフォン史に燦然と輝く作品のひとつとして、後世に伝えられていくことだろう。

2016/01/06

演奏会情報:荒木浩一氏の無伴奏バリトンサクソフォンコンサート

ポラン氏関連でお世話になっている荒木浩一氏のリサイタル情報をご紹介。バリトンサクソフォンのみ、全曲がJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」という、何ともストイックなプログラムだ。この内容、きっと技術的には非常に高度なものが要求されるのは間違いないが、さらに加えてベテランの成せる業、というところもあるに違いない。

聴いてみたいものだが、いかんせん会場が遠く…遠方の地よりご盛会を祈念する次第。

【荒木浩一バリトンサクソフォンコンサート】
出演:荒木浩一
日時:2016年1月17日(日曜)16:00開場 17:00開演
会場:広島牛田教会
料金:前売り4000円、当日4500円
プログラム:
J.S.バッハ - 無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007
J.S.バッハ - 無伴奏チェロ組曲第2番BWV1008
J.S.バッハ - 無伴奏チェロ組曲第3番BWV1009
問い合わせ:
070-6562-5550(ハッピーハートカンパニー 担当:末永)
info@happy-heart-company.com

コーディネーターのS氏によれば、「牛田教会はモダン建築で建築雑誌「新建築」でも紹介されました。建築デザインも大切ですが、肝心な響きがとても素晴らしいので開催を決めました。」とのこと。先日の、マイア氏がコーディネートし小倉氏が出演した演奏会もそうだが、演奏を重視するのみならず、非日常としての"場"を提供しようとする、トータル・コーディネート的なバランスをもつイベントとなるのが面白い。個人的に、演奏だけではなくさらに広い視点で演奏会を捉える、ということに興味が湧いてきている(まだ入り口を垣間見ているだけだが)。

こちらはチラシ裏面。

2016/01/03

小倉大志他出演のJazz Sax Live@KAISU

昨年の暮になるが、小倉氏が出演したサクソフォンのライヴを聴いてきた。ライヴをコーディネートしたマイア氏は建築系専攻出身のデザイナーであり、近年はフランスでインテリアコーディネート等を行っているそうだ。出演は、サクソフォン4人。松下洋、細川信二、小倉大志、野原朝宇(継承略)で、小倉氏@留学中の一時帰国に合わせて開催された。会場は、赤坂のゲストハウス"KAISU"。元料亭だった場所を改装したものだとのこと。

【Jazz Sax Live】
出演:松下洋、細川信二、小倉大志、野原朝宇
日時:2015年12月18日 14:00開演
会場:KAISU
プログラム:
George Gershwin/Taishi Ogura - But not for Me
Duke Ellington/Serge Forté/Taishi Ogura - Take the 'A' Train
Omnibus/Russel Peterson - Gospel Fever
Taishi Ogura - RonRon
Taishi Ogura - Abeille
John Whelan/Benoit Menut - Trip to Skye

このテーブルの上の空間は、Maia氏の制作によるもの。雪の結晶のようなレーダーチャートのような形は、KAISUのロゴマークだ。天井の風船から、テーブルの上に作られたミニチュアの街に雪が降ってきているような、そんな印象を受けた。このように凝った空間で演奏を聴くのは久々で、演奏のみならず、場としてのトータルな提供は重要だなあと改めて感じたのだった。

演奏も非常に楽しいものだった。ジャズ・スタンダードは小倉氏自らがアレンジしたものも多い。小倉氏、そして松下氏までもがソロを取り、普段クラシカル・サクソフォンばかり聴いているとなかなか慣れない音色ながら、とても興奮させられた。後半は小倉氏のオリジナルが2曲。もともとは別の編成だったものを、サクソフォン四重奏にアレンジした内容で、初めて聴いた「Abeille」という作品が、特に楽く(もう少し尺がほしいと思いつつも)とても良い曲だなと思った。自作を演奏するのは、ジャズ科で学んでいる小倉氏ならでは…だろうか。「トリップ・トゥ・スカイ」を演奏してくれたのも嬉しかったなあ。"ソルフェージュ"とは、何と奥深い世界なのかと再認識し、すっかり耳を洗い直されてしまったのだった。