昨年の暮になるが、小倉氏が出演したサクソフォンのライヴを聴いてきた。ライヴをコーディネートしたマイア氏は建築系専攻出身のデザイナーであり、近年はフランスでインテリアコーディネート等を行っているそうだ。出演は、サクソフォン4人。松下洋、細川信二、小倉大志、野原朝宇(継承略)で、小倉氏@留学中の一時帰国に合わせて開催された。会場は、赤坂のゲストハウス"KAISU"。元料亭だった場所を改装したものだとのこと。
【Jazz Sax Live】
出演:松下洋、細川信二、小倉大志、野原朝宇
日時:2015年12月18日 14:00開演
会場:KAISU
プログラム:
George Gershwin/Taishi Ogura - But not for Me
Duke Ellington/Serge Forté/Taishi Ogura - Take the 'A' Train
Omnibus/Russel Peterson - Gospel Fever
Taishi Ogura - RonRon
Taishi Ogura - Abeille
John Whelan/Benoit Menut - Trip to Skye
このテーブルの上の空間は、Maia氏の制作によるもの。雪の結晶のようなレーダーチャートのような形は、KAISUのロゴマークだ。天井の風船から、テーブルの上に作られたミニチュアの街に雪が降ってきているような、そんな印象を受けた。このように凝った空間で演奏を聴くのは久々で、演奏のみならず、場としてのトータルな提供は重要だなあと改めて感じたのだった。
演奏も非常に楽しいものだった。ジャズ・スタンダードは小倉氏自らがアレンジしたものも多い。小倉氏、そして松下氏までもがソロを取り、普段クラシカル・サクソフォンばかり聴いているとなかなか慣れない音色ながら、とても興奮させられた。後半は小倉氏のオリジナルが2曲。もともとは別の編成だったものを、サクソフォン四重奏にアレンジした内容で、初めて聴いた「Abeille」という作品が、特に楽く(もう少し尺がほしいと思いつつも)とても良い曲だなと思った。自作を演奏するのは、ジャズ科で学んでいる小倉氏ならでは…だろうか。「トリップ・トゥ・スカイ」を演奏してくれたのも嬉しかったなあ。"ソルフェージュ"とは、何と奥深い世界なのかと再認識し、すっかり耳を洗い直されてしまったのだった。
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