2011/11/06

久々のTsukubaSQ練習

大田区にて、先月の練馬の本番以来のTsukuba Saxophone Quartet練習。Oくんを加えて5人体制へ移行した、その初の練習だった。伊藤康英先生の「琉球幻想曲」、吉松隆「Atom Hearts Club Quartet」、そしてエルッキ=スヴェン・トゥール「ラメンタティオ」を合わせた。琉球とAtomは、まあなんとかなるが、トゥールはめちゃくちゃ難しいっす(苦笑)。

12月の本番まで合わせの時間がほとんど取れないが、その中でどこまでできるか…。なんとか上手くやっていきたい。

2011/11/05

Saxofanのブログバージョン

"クラシック・サクソフォン界ウェブ黎明期"なんていうものが定義されるとしたら、それを支えた2大サイトがThunder's WebとFantastic Classical Sax、そしてそこに続く4つの有名サイトがSaxophone Box!!、SAXOLOGIE(閉鎖)、Saxofan、真珠の母(閉鎖)だと思っている。

この中で"まさのび"さんが管理されていたSaxofanは、ドビュッシーの「ラプソディ」について調べたことのある方にはおなじみだろう。「ラプソディ」の成立について、当時からCDのブックレットには情報として掲載されていたけれど、インターネット上のまとまった情報は、Saxofanにしかなかったはず。まさのびさんとは、1年ちょっと前にFantastic Classical Saxの管理人、mckenさんのご紹介で初めて対面することができ、それ以来演奏会や飲み会などでお会いしている。

さて、そのSaxofanだが、ここ最近ブログに移行し更新が再開しているのだ→http://saxofan.at.webry.info/

横浜楽器フェア2011の、Garage Sブースのレポートもアップされていた。アドルフ・サックス社製の楽器出展は、明日11/6まで!

コンフローレ室内合奏団第28回大学祭コンサート(11/5)

tfmさんにご案内いただいて伺った。会場は千葉大学のキャンパス内。面白い所で演奏会が開かれるんだなあと思っていたら、到着してびっくり!なんと学園祭の真っ最中じゃないですか。先月に伺った母校の学園祭とはまた違った雰囲気を楽しんだ(といっても、出店の前を通過しただけだが…)。

本日のコンサートは、2日連続で開かれるうちの1日目。会場となった"B号館"と呼ばれる建物は、ひとつの建物がそのまま大教室になっているような場所だった。音響は大丈夫なのかなあとおも思ったのだが、意外にも聴きやすい。黒板が上手いこと反響板の役目を果たしていたのかもしれない。演奏者と聴衆の距離もほどよく、良い具合に音が飛んでくる。

【コンフローレ室内合奏団第28回大学祭コンサート】
日時:2011年11月5日(土曜)14:00開演
会場:千葉大学西千葉キャンパス総合校舎B号館
プログラム:
W.A.モーツァルト - フルート四重奏曲第1番より第1楽章 [fl, vn, va, vc]
H.C.ワーク - 大きな古時計 [2tp]
いずみたく - 見上げてごらん夜の星を [2tp]
永野紗希 - 5本のフルートのための小品 [5fl]
G.ホフマン - ヴァイオリン四重奏曲 [4vn]
E.ラロ - ピアノ三重奏曲 [vn, vc, pf]
J.イベール - コンチェルティーノ・ダ・カメラより第1楽章 [asax, vn1&2, va, vc, cb, fl, ob, cl, fg, hr, tp]
L.v.ベートーヴェン - 三重奏曲より第3,4楽章 [fl, ob, cl]
J.S.バッハ - 2つのヴァイオリンのための協奏曲より第1楽章 [vn1&2, pf]
R.シューマン - ピアノ四重奏曲より第3楽章 [pf, vn, va, vc]
A.ハチャトゥリアン - 仮面舞踏会より第1楽章 [pf]
J.S.バッハ - チェンバロ協奏曲第1番より第1楽章 [pf, vn1&2, va, vc, cb]

弦楽器、管楽器、ピアノまで、さまざまな室内楽編成を聴くことができた。プログラムだけ見るとかなりの有名曲が並ぶが、時々「おっ、これは!」という新たな発見や、めちゃくちゃ上手い演奏があったりして面白い。お客さんもかなり多く入っており、後半にかけては会場がどんどんと熱気を帯びていった。

さて、お目当てのイベール。とても難しい曲だし、いくら名手が揃っているとはいえアマチュアだし、どんなもんかなと思って聴き始めたのだが、冒頭のドミナント・コードの響きからすごく良い演奏が聴こえてきて、驚き!オーケストラの緊張感も心地よいし(いくつかのCDで聴かれるオケが低調な演奏と、今日の演奏はかけ離れている)、サクソフォンが導入部を演奏して弦楽器パートのピツィカートと絡むところなんか、ぞくぞくしてしまった。サクソフォンパートも、熱いだけではなく技術的に作り込んであって、実に聴きごたえがあった。いやあ、ブラヴォーでした。お客さんの反応も上々。

テンポ設定に関しては、すっかり耳を洗いなおされてしまった。これまではどちらかと言うと、ミュールやデファイエのようなかっとび系演奏が好きだったのだが、今日の演奏を聴き、須川展也氏&BBC&佐渡裕氏のようなテンポもアリなのだなあと思えるようになった。

ふと考えてみたのだが、音大生を除くアマチュアで、イベールをオケバックでやったことある方って…Thunderさんくらいしか思い当たらないのだが(笑)tfmさんの行動力には恐れ入る。今度はアンドレ・カプレの「伝説」とかやってほしいなあ。

Vibrato Polycarbonate Saxophone

明日のtfmさんの演奏を宣伝!オケバックでイベール!すごいなあ…。私も聴きに行きます。

【コンフローレ室内合奏団大学祭コンサート】
日時:2011年11月5日(土)14:00開演
会場:千葉大学西千葉キャンパス総合校舎B号館
プログラム:
イベール「アルトサクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲」
問い合わせ:
http://saxastfm.blog.fc2.com/blog-entry-56.html

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昨日の楽器フェアでは、Garage Sのブース以外にもいくつか伺った。ひとつお目当てだったのは、イシバシ楽器のブース。

最近何かと話題の、Vibrato社製ポリカーボネイト・サクソフォン A1/A1Sである。先週末にトラクシオン・アヴァンの演奏会で、宮崎真一さんが吹いているのを聴いたばかりだったが、まさかこんなに早くに実際吹ける機会が巡ってくるとは思わなかった。スタッフの方にお願いして、A1/A1Sを両方共吹かせてもらった。

取り合わせは、通常のアルトサクソフォン用のSelmer S90-180とVandoren Traditional 3番リード。直前までアドルフ・サックスの楽器を吹いていたせいか、吹きこんだ瞬間の音量にはびっくり。さすがに、金属の楽器のような引き締まった音は望むべくもないが、意外と普通に吹けてびっくり。屋外で遊びで吹く用途なんかには、もってこいなのではないかな。2本あれば、もっと楽しそう!この楽器をつかってストリートで演奏…など、いろいろと夢(?)が広がる。

隣で試奏していた方はジャズの方だったが、低音から高音までしっかりした鳴りが特徴的。クラシックというよりは、ポップス用途・ジャズ用途では楽しく使えそうだ。もし楽器フェアに行かれる方、ぜひイシバシ楽器のブースもいかがだろうか。もちろん、アドルフ・サックスの楽器が吹けるGarage Sのブースは、全サクソフォン奏者必須!

お店の方に聞いた(書けそうな)ことをご紹介しよう:

・A1とA1Sの違いについて。"S"はソリッドのSであり、管体の材質が違うそうだ。A1Sのほうがどちらかと言うと固めで引き締まった材質でありまとまった音を、A1のほうはよりスモーキーかつブライトな音を、それぞれ想定しているとのこと。個人的にはA1のほうが好きかな…?という感触。

・パッドはシリコン製で、塞ぎを調整する必要がない、いわゆるメンテナンスフリーを謳っているが、このパッドが実は高品質。さすがにメーカーは教えてくれなかったが、自動車用部品と同じ製造ラインで作られているそうだ。実際の製造は、部品をプラモデルのように組み立てる作業が主体であるが、その組立て自体も質が高く、例えば管体と部品の接合などは見た目よりも頑丈で、思い切り衝撃を与えても実はダメージは皆無(さすがに試せなかったが)とのこと。

・日本への初回入荷分は、とっくに予約で埋まってしまった。タイ製で、やはり洪水の影響もあり部品の納入が難しくなっているそうだ。幸い、出荷のロジスティクスについてはノーダメージであるとのこと。今のところ継続して生産・出荷を続けているそうだ。

・すでにウェブページには書いてあるとおりに、いずれはテナー、そしてその先までの計画(これは楽しみにしておきましょう)があるそうだ。この情報にはドキドキしてしまった!笑

・日本で売り出される形になるまで何度かバージョンアップがあった。例えばバネ。最初は針バネを使っていたが、どうしてもタッチに違和感があり、螺旋バネに変更して、比較的良いレスポンスを得たそうだ。管体は某楽器をそのまま型取りコピーしたものだが、音程を獲得するためにトーンホールの位置を修正した。ネックの中間部にあるオクターヴホールも、もともとは通常のサックスのような形をしていたが、耐久性等の観点から現在の位置(中間部下側)に変更された…等々。

2011/11/03

ガレージエスのブース@楽器フェア2011

パシフィコ横浜で開かれている"楽器フェア"に伺った。2年間に一度開かれている催しで、楽器メーカーから販売店まで多くの出展・デモを楽しむことができる。事前に伺っていた話だと、関係者がだいぶ多いということだったのだが、会場に足を踏み入れるとそんなこともない印象を受けた。休日ということもあって家族連れや若い方々も多く、なにより楽器のイベントであるためにぎやか!仕事で行くような展示会とは大違いだ。

今回の一番の目的は、"ガレージ エス(Garage S)"のブース。以前もこのブログで取り上げたが、アドルフ・サックス社のサクソフォンを試奏可能な状態で展示しているのだ。ブースでは、浜松サクソフォンクラブのてるてるさんやその旦那さん(初めてお会いした)、明後日にイベールの本番を控えたtfmさんにもお会いした。

"ガレージ エス"ウェブページ→http://garages.p-kit.com/
楽器フェアの"ガレージ エス"出展内容紹介ページ→http://musicfair.jp/exhibitor/information.html?id=MF11012

まずは、持ってきた現代のマウスピース:Selmer S90-180を使ってアルトサクソフォン(息子、エドゥアルドの時代のサクソフォン)を吹かせてもらう。出展されていたアルトは2本で、いずれもエドゥアルドの時代のもの。片方はコンセルヴァトワールの主席卒業生に寄贈品として贈られたもので、もうひとつは普通の楽器だそうだ。手にしただけで作りの丁寧さが感じられる。メカは少なく、管の円錐型の開きがよく分かる。吹いてみると、意外にも簡単に音が出た。オクターヴ・キィを離したソ以下の低音部は、現代風の奏法で演奏することができず、アンブシュアを緩めにコントロールしなければならなかった。高音域は、オクターヴ・キィが2つに分かれており、ラの運指あたりから切り替えなければならない。もちろん、音程感覚は現代の楽器とはかけ離れている。

続いて、その楽器に付属していたというメタルのマウスピースをお借りして吹いてみた。マウスピースから先が共鳴して、現代のマウスピースとの組み合わせで感じられた違和感がなくなった。5分ほど音域を行ったり来たりしていると、アンブシュアが慣れてきて、いよいよ吹くのが楽しくなってくる。そんな状態で「アルルの女」のフレーズやグラズノフの冒頭など吹いてみると、得も言われぬ魅力的な音がするのだ。オーケストラ・スタディなど持ってくれば良かったかなあ。

現代の楽器で演奏するときにやるような、しっかりと息を吹きこんで音量を出す、という感覚からは程遠い。それほど息を吹き込まなくとも、アンブシュアとマウスピースと楽器が、勝手に響きを作ってくれる感じ。周りがにぎやかだったのではっきりとはわからないのだが、それでも体内を通して跳ね返ってくる音は、いままで体感したことのないようなものだ。

ジャズなどで求められるような"ソリッドな"音は、この楽器・奏法では出すことができない。アドルフ・サックスがクラシックの楽器としてサクソフォンを開発したということがよく分かる。現代の楽器は、キャパシティが大きすぎるとも感じる。フュージョンやジャズには合っているかもしれないが、クラシックは現代の楽器の性能の何%を使っているのだろうか。そして、果たしてクラシックの演奏に、現代の楽器は必要なのだろうか…などとも考えてしまった。

続いて、ラッシャーのマウスピースとBuescherのTrue Toneの組み合わせ。アドルフ・サックス社のサクソフォンを吹いた後にこの組み合わせに移行すると、全く違和感がない。音色のコンセプトはそのままに、操作性と音量が正統的に進化している、という感触。同じように「アルルの女」や「世界の創造」など吹くが本当にアドルフ・サックス社のオリジナルに近い感覚だ。

そして、驚いたのがこのあと。ガレージエスのSさんが、デファイエの演奏する短いフレーズをiPodで聴かせてくれたのだが、驚いたことにアドルフ・サックス~ラッシャーと続く、その延長線上にデファイエの響きが位置するように聴こえたのだ。…デファイエはクランポンとセルマーの楽器を使っていたが、出てくる音は、同じ楽器を使ったとしても誰も真似できない音である。もしかして、デファイエの奏法はアドルフ・サックスの楽器を吹くときのものに似ていたのか?

ちなみにこれらの楽器、販売もしているとのこと。ちなみにアドルフ・サックス社の楽器は、私なんかには簡単に手が出せない値段だが、食指が動いたのはラッシャーのマウスピースとBuescher True Toneの組み合わせ。比較的安価(ぜんぶ組み合わせても10万円くらい?)にアドルフ・サックスの意図した響きを再現できそうだ。

いやはや、数10分のうちに本当にいろいろ貴重な経験をさせてもらった。楽器フェアは6日までやっているので、サクソフォンを吹いている方ならぜひぜひ行って体験すべきだ(強烈にオススメする)。楽器に対する考えが根本から覆ってしまうかもしれない。ご案内いただいたSさんには、改めて感謝。

2011/11/01

ミヨー指揮の「世界の創造」(デファイエ参加)

ダニエル・デファイエ Daniel Deffayet氏が参加したダリウス・ミヨー「世界の創造」の録音といえば、まず代表的なのはバーンスタイン盤である。もし、これを聴いていないサクソフォン吹きがいたら迷わず買って聴いて頂きたい(これを聴かずにオーケストラの中のサクソフォンを語ることなどできない)。その音色、そして音楽の存在感は、ギイ・ダンカンらを始めとするフランス管楽器界の名手たちの自由闊達なプレイの中にあってもなお、圧倒的だ。1976年録音で、フランス国立管弦楽団との共演。

もうひとつ有名なのは、プレートルがパリ音楽院管弦楽団を振った盤。こちらは、実は聴いたことがないのだが、Thunderさんのページに記載があるので挙げておく。1961年の録音だそうだ。

そして最近、フルートのさとうさんに聴かせてもらったLPが、ダリウス・ミヨー指揮シャンゼリゼ劇場管弦楽団との共演盤。著名なバーンスタイン盤に先立つこと20年(!)デファイエがまだ30代前半のころの貴重な録音である。実はクレジット情報は書かれていないようなのだが、演奏を聴くと(最初の4音くらいで)ほぼ間違いなくデファイエと断定できる演奏。オーケストラの演奏も良く、バーンスタイン盤に匹敵するような、質の高い録音だと感じた。

驚異的なのは、1976年だろうが1956年だろうが、デファイエが吹くサクソフォンパートの解釈はほとんど変わっていないということ。30代前半にして、確固たる音楽感を持っていたというのも凄いことではないか。また、1956年ならば、まだマルセル・ミュールも現役だった時期だが、デファイエが指名されたのはなにか理由があってのことなのだろうか。

サクソフォーン・フェスティバル愛好家ステージ出演者募集

実行委員の方に依頼されたので宣伝:2011年のサクソフォーン・フェスティバル、愛好家ステージの出演団体を募集中だそうだ。私もこれまでに2、3回ほど、Tsukuba Saxophone QuartetやEnsembleΦで出演したことがあるが、今年もEnsembleΦ+豪華ゲスト、という編成で出場し、啼鵬さんアレンジを数曲演奏する予定。

年末の忙しい時期だが、参加費以上の楽しみ・交流を得られるのではないかな。参加申し込み締め切りは、11/7ということでやや差し迫っているが、特にまだ出場したことのない団体の方、ぜひ前向きに出場を検討されてはいかがだろうか。Thunderさんのブログでも取り上げられているので、そちらもお読み頂きたい。

参加要項は、PDF化して下記URLにアップロードした。
http://dl.dropbox.com/u/311270/festival2011.pdf