2009/11/08

Kenneth Tse plays Scaramouche on YouTube

ケネス・チェ氏が、コスタリカ大学サクソフォン・アンサンブルと共演した映像がYouTubeにアップロードされていた。サウンドが分離しないのは、サックス⇔サックスという編成上仕方がなく、おまけに伴奏がかなりの爆音で全体的にやや聴きづらいのだが、それにしてもチェ氏の独奏の、実に見事なこと!!

第1楽章や第3楽章でのテクニックも見事だが、聴きどころは緩徐楽章での上品な歌い方だろう。

2009/11/07

サンジュレの録音

サンジュレ「四重奏曲第一番」の録音というのはけっこう少なくて、私も2、3枚しか持っていない。実演ではプロ・アマチュア問わず何回も聴いたことがあるのに、録音が少ないのは、やっぱり尺が長い割に演奏効果が低いということもあるのかな。

サンジュレと言えば!とすぐに思い浮かぶのが、この録音。ジャン・ルデュー御大率いるサクソフォン四重奏団の、デビューアルバム「Singelee, Pierne, Pascal, Absil(Opus 91 2408-2)」。私にとってのサンジュレの演奏の録音媒体としてのスタンダード。1970年代の美的感覚でもって、同四重奏曲を演奏されており、ともすればつまらない演奏になりがちな本曲を聴く楽しさを気付かせてくれる(どうやら自分は、演奏しつくされた曲ほど、昔のスタイルの演奏を好む傾向にあるなあ)。併録されているピエルネ、パスカル、アブシルもなかなかイイです。

ああ、これにも入ってますね。New Art Saxophone Quartetの「PRIMAVERA(Ars Musici AMP 5090-2)」。こちらもデビューアルバムだなあ。ルデュー・カルテットの演奏と比較すると、こちらはぐっと現代風な演奏で、とても見通しが良く演奏されている。「長い」というこの曲の弱点部分については、なんと第4楽章をカットするという暴挙(笑)により、飽きさせない工夫が。だがしかし、カットしてしまうというのは少し考えづらいなあ。編集のミスだったりして…。

日本のカルテットもレコーディングしてます。アルディSQの「Amazing Grace(Meister Music MM-1173)」。ナイマン、サンジュレ、リヴィエ、デザンクロといった、サクソフォン四重奏曲のスタンダードを集めたCDで、がっちりとした構成と高い技術力は、いかにも日本の四重奏団らしい演奏特徴だと思う。個人的には、リヴィエが好きかな。サンジュレは、ちょっとここまで生真面目に聴かされるとZzz...笑。

2009/11/05

Chicago Pro MusicaのCD

以前、アバト氏参加のディスクをレビューしたときに話題にしたアルバム。シカゴ・プロ・ムジカの「The Medinah Sessions(Reference Recordings RR-2102)」という二枚組CD。シカゴ・プロ・ムジカは、1979年にシカゴ交響楽団のメンバによって結成された室内楽集団。レパートリーはバロックから現代音楽までと幅広く、その演奏能力の高さゆえ、1985年にリリースされたデビューアルバムによって、第28回グラミー賞クラシック部門最優秀新人賞の栄誉に浴したとのこと。メンバーには、クラリネット奏者のJohn Bruce Yehを筆頭に、以下のメンバが参加している。

Robert Black, saxophone
Easley Blackwood, piano
Willard Elliot, basson
Patrick Ferreri, banjo & guitar
Jay Friedman, trombone
Daniel Gingrich, horn
Richard Graff, flute & piccolo
Joseph Guastafeste, bass
Eric Hansen, trumpet
Michael Henoch, oboe
Albert Igolnikov, violin
Donald Koss, percussion
Walfrid Kujala, flute
Burl Lane, saxophone
Rex Martin, tuba
James Moffitt, clarinet
Don Moline, cello
Nancy Park, violin
Jonathan Pegis, cello
James Ross, percussion
Wilbur Simpson, basson
Herman Troppe, accordion
Charles Vernon, trombone
George Vosburgh, trumpet
John Bruce Yeh, clarinet

ジョージ・ヴォスバーグ、ジェイ・フリードマン、ロバート・ブラック(シカゴ響メンバではないが、同オーケストラには縁が深いとのこと)他、シカゴ交響楽団を代表する名ソリストの名前を見てとることができる。シカゴ響というと、アメリカ、いや世界最強とも言える金管楽器セクションを始めとした、数々の名プレイヤーを擁したオーケストラであり、シカゴ・プロ・ムジカはそんな音楽家たちが室内楽を吹いているという、非常に贅沢なアンサンブルなのだ。

W.ウォルトン - ファサード
R.シュトラウス - もう一人のティル・オイレンシュピーゲル
A.スクリャービン - ワルツ変イ長調
C.ニールセン - セレナータ・イン・ヴァノ
I.ストラヴィンスキー - 兵士の物語
N.リムスキー=コルサコフ - スペイン奇想曲
K.ワイル - 「三文オペラ」組曲
P.ボウルズ - 喜劇のための音楽
B.マルティヌー - 料理雑誌
E.ヴァレーズ - オクタンドル

もともと3つに分けて発売されていたアルバムを、二枚組のCDにまとめたアルバムなのだそうだ。すでにDONAXさんがこちらのページで絶賛しているが、驚異的なまでの楽器の鳴りと、リズム処理の正確性において、この録音の右に出るアンサンブルを探すのは、至難だろう。

特に、グラミー賞受賞対象となったウォルトン、シュトラウス、スクリャービン、ニールセンにおけるアンサンブルは、誤解を恐れず言えば神業とも言える領域に到達しているのでは、とすら思わせる。「ファサード」あたりを聴いてもらえばわかるのだが、冒頭からして音ひとつひとつの密度がとても高いのだ。だからといって野暮ったいわけではなく、小回りのきく溌剌としたアンサンブル。この一見矛盾したサウンドが、とてつもないグルーヴ感を生み出し、聴き手の耳をひきつける。

サクソフォン的興味としても、「ファサード」や「三文オペラ」で聴かれるロバート・ブラック氏の演奏は、実に見事。ちょっと真面目すぎるかな?と思われなくもないが、逆にフランス的な演奏が、このアンサンブルの中に入ってしまうと、それはそれで雰囲気が壊れてしまう気がする。まさに適材適所というところか。

管楽器や室内楽を勉強している向きには、かなりおすすめできるCD。私は海外から買ったのだが、amazonでも扱っていることを最近知った。しかも、送料とか考えればamazonのほうが安いじゃん…。こちらのリンク先から買えるのだが、まさか二枚組で2000円程度とは…すごい時代だ。

2009/11/04

ライヴ・エレクトロニクス過去形/未来形

Benoît Menut氏からメールが返ってきた!やったー!

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佐藤淳一さんからご案内いただいた演奏会。あいにくこの日は予定があるため伺えないのだが、非常に興味深い内容だ。予定がなければ、ほぼ確実に伺っていたかも(笑)。

【現音・秋の音楽展2009 - 電楽IV「ライヴ・エレクトロニクスの過去形・未来形」】
日時:2009/11/6(金)19:00開演
会場:アサヒ・アートスクウェア
料金:2000円
プログラム:
J.ケージ - 心象風景 No.1
P.ブーレーズ - 二重の影の対話
レクチャー「ライブ・エレクトロニクス再考」
K.ニコル - Dream away the time
水野みか子 - 整列効果
問い合わせ:
http://www.jscm.net/(日本現代音楽協会)

以下、プログラムの詳細。公式サイトよりコピペしてきたもの。…いま気づいたのだが、「心象風景第1番」やるんだ!!ますます聴きたかったなあ。この曲の独特なポルタメントって、てっきりラジオの音かと思っていのだが、レコードプレーヤーの音だったのですね。知らなかった。

●第1部/ライブ・エレクトロニクス過去形(歴史的作品の上演とシンポジウム)
[1]ジョン・ケージ/Imaginary Landscape No.1 (1939)
岩崎真(Player 1 レコードプレーヤー) 山田香(Player 2 レコードプレーヤー)
牧野美沙(Player 3 打楽器) 山本清香(Player 4 ストリング・ピアノ)
[2]ピエール・ブーレーズ/二重の影の対話(Sax ヴァージョン)(1985)
佐藤淳一(サクソフォーン) 森威功(コンピュータ)
[3]レクチャー/沼野雄司「ライブ・エレクトロニクス再考」
●第2部/ライブ・エレクトロニクス未来形(新作初演コンサート)
[4]キム・ニコル/無声映画「真夏の夜の夢」による箏とピアノのライブ・エレクトロニクスのための「Dream away the time」(2009/初演)
吉川あいみ(生田流箏) 山本清香(ピアノ) キム・ニコル(コンピュータ)
[5]水野みか子/バスーンとコンピュータのための「整列効果」(2009/初演)
桑原真知子(バスーン) 新美太基(映像プログラム) 水野みか子(コンピュータ)

2009/11/03

行けなかったよー(泣)

雲井雅人サックス四重奏団&マーフィ夫妻のジョイント演奏会にも、なめらーかさんの演奏会にも、ドリーム・ジャズ・オーケストラの演奏会にも行けなかったよー(泣)。

ま、いまさら悔やんでもしょうがないので、次の機会を楽しみにしておこうっと。

筑波大学吹奏楽団第62回定期演奏会

Espoir Saxophone Orchestraの本番ののち、府中からつくばへ2時間近い大移動。後輩たちの演奏会を聴いてきた。

【筑波大学吹奏楽団第62回定期演奏会】
出演:筑波大学吹奏楽団
日時:2009/11/01 18:30開演
会場:つくば市ノバホール
プログラム:
~第1部~
L.バーンスタイン - 序曲「キャンディード」
八木澤教司 - 空中都市「マチュピチュ」
J.ヴァン=デル=ロースト - カンタベリー・コラール
V.ネリベル - 二つの交響的断章
~第2部~
A.シルヴェストリ - バック・トゥ・ザ・フューチャー
E.モリコーネ - 海の上のピアニスト
J.ザヴィヌル - バードランド
D.ギリス - 台所用品による変奏曲
D.ホルジンガー - スクーティン・オン・ハードロック
~アンコール~
M.ルグラン - キャラバンの到着
伊藤康英 - 舞子スプリングマーチ

到着したのが、「マチュピチュ」の直前。そんなわけで最初の「キャンディード」は聴けなかったのだけど、第一部はどれも完成度が高く、楽しめた。特にネリベルはすごかったなあ。第二部は、バードランドではっちゃけてからの3曲が良かった!「バードランド」の強力なノリは昔と変わっていないし、「台所用品」は可愛らしい演出が楽しかったし、ホルジンガーはこの曲が好き!という雰囲気が伝わってきて…。

アンコールも、高い技術に大人な雰囲気で、楽しかった。そして、やっぱり「舞子」は名曲!

Espoir SO 8th

もう11/1のことになるが、ご来場ありがとうございました。

やっぱり一番苦労したのはベルノーだったのだけれど、いままで一緒に演奏したことのないメンバーがほとんどだったこともあり、大変勉強になり、そして楽しかった。大編成の演奏曲目については、個人的には試行錯誤の連続であり、まだまだ「こう演奏すれば良い!」というメソッドを獲得しきれていない部分があるなあ。しかし、周りの皆さんは上手かった…。そういった意味では、こちらも大変勉強になった!

【Espoir Saxophone Orchestra 8th Regular Concert】
出演:Espoir Saxophone Orchestra、福井健太(指揮)
日時:2009年11月1日(日)13:30開演
会場:府中グリーンプラザけやきホール(京王線府中駅下車徒歩1分)
プログラム:
J.シュトラウス/圓田勇一 - 喜歌劇「こうもり」序曲
P.デュカス/中尾敦 - 交響詩「魔法使いの弟子」
J.ノレ - アトゥ・サックス
久石譲/中尾敦 - ハウルの動く城
A.ベルノー - 「サクソフォン四重奏曲」より第1, 4楽章
たかのなおゆき - グリーンスリーヴス変奏曲
C.サン=サーンス/佐藤尚美 - 交響詩「死の舞踏」
G.ビゼー/ミ・ベモルSE - 「アルルの女」第二組曲
アンコール:J.シュトラウス - 雷鳴と雷光