2006/11/18

トンでもないCD

アレッサンドロ・カルボナーレ氏と言えば、言わずと知れたクラリネットの名手だが…。今日インターネットを徘徊していたところ、氏のCDの中に、トンでもないものがあるらしいことが判明。

な、なんと、



吉松隆「ファジイバード・ソナタ」&フィル・ウッズ「アルトサクソフォン・ソナタ」をBbクラリネットでやっちゃったアルバムですよ、奥さん!!

し、信じられない。アルトサックスのために書かれた作品としては、両方ともかなりカッコいい名曲だが、それをまさかクラリネットでやったアルバムが存在するとは…。え、常識だって?ちなみにアルバムタイトルは「No Man's Land」。

これ、聴いてみたいなあ(久々に物欲燃焼)。探してみよう。

2006/11/17

Rob BucklandのCD

「イギリスのサクソフォン」に新着資料。なかなか鮮烈なレコーディングだったので、ページに加える前に、とりあえず速報を…。

ロブ・バックランド Rob Buckland氏のソロ・アルバムで、「Towards the Lights(Quartz QTZ 2020)」というCD。「ロブ・バックランドって誰だ」という方には、アポロ・サクソフォン四重奏団のアルト奏者、といえば分かるのではないだろうか。イギリスのサクソフォン界の中でも、比較的若いサクソフォニストである。

詳しいレビューは「イギリスのサクソフォン」ページに回すとして、雑感を少々。

イギリスのサクソフォン奏者って、どうしてこうも上手いのかなあ…。使っている楽器は、師であるジョン・ハールの影響か、ヴィンテージ(セルマー)。昔の楽器よりも現代の楽器のほうが性能が良いわけで、その点から言えばヴィンテージ・サクソフォンというのはけっこう演奏上の制約があるものだと考えるのだが。それを全く感じさせない演奏…。

そして、このエモーショナルな音色と独特のヴィブラート。日本やフランスのサックスとは、そもそも根本的な発音の方法が違うのが良く分かる。肺と楽器の間に何も抵抗がないのか?日本のコンクールなどでは、特に迎合されなさそう。

楽曲の山場のフォルテ部分って、日本人だったら普通は響かせよう響かせようと思って吹くものじゃないだろうか?そうではなくて、とにかくサックスを震わせようというブレス・コントロール。だから息はストレートにどんどん入るし、ヴィブラートなどによるごまかしが全くきかないのだ。初めて聴くとかなりびっくりするが、これこそイギリスのサックス!曲のツボにはまると、これほど魅力的な音色は他にない。

吉松隆「ファジイバード・ソナタ」が入っているのが楽しい。自分に刷り込まれているのは須川さんの演奏だが、ババックランド氏の演奏はそれに勝るとも劣らないかっこよさ。ピアニストのノリもすばらしい!殊更にテンション・ノートを強めに弾き、和音が重なるところなど完全にジャズ化させているあたり、本当にクラシックの人かな…と思ってしまうほどだ。

アンディ・スコットの作品(サックスとヴィブラフォンのデュオ)は、これエマーソン・レイク&パーマーそのまんまでしょ、というツッコミを入れたくなる。まさにプログレッシヴ・ロックの影響ですなあ。

タワレコで買ったところ、ちょっと高かったが(\2,510)、このれはなかなかの逸品ではなかろうか。

2006/11/15

Bloggerへ移行

この「ノート(ダイアリー)」だが、状況によってはGoogleのツールの一つであるBloggerへの移行をする…かもしれない。というのも、「Bloggerのバージョンアップが近い」と各所で囁かれているため。現在のBloggerにはあまり魅力を感じないが、徐々に洗練されてゆくGoogleのツール群はどれも魅力的だ。 

もしGoogleがWebスペースサービスを提供し始めたら、間違いなくメールアドレスからWebページまでYahoo!から全部引っ越すのだがなあ。

本日、ピアノ四重奏のスコアが到着。ピアノ四重奏とは言っても、[violin, viola, cello, pf.]ではなくて[ssax, asax, tsax, pf.]。とある編成の組曲の編曲譜である。曲名はまだ伏せておくけれど、この編成を見ただけで何の曲の編曲譜か分かってしまう人も、もしかしたらいるのではないだろうか…。とても素敵な曲です。 さて、怒涛のパート譜起こしだっ。

2006/11/14

ジェローム・ララン氏、再来日

フランスのサックス奏者であるジェローム・ララン氏(本人のブログ→http://www.jeromelaran.com/)は、なんと12/23&24のサクソフォン・フェスティバル2006に合わせて来日するらしい。

今年の7/19に大泉学園ゆめりあホールで聴いた「サクソフォーン旋風」は、ある意味、今まで聞いたサクソフォンのコンサートの中でも特に印象に残ったものの一つだが、今度の来日では一体何を披露してくれるんだろうか…?

聴いたことのないような魅力的な曲だろうか?それとも正統派のフレンチ・アカデミック作品?どちらにせよ、とても楽しみ!!

2006/11/12

コンクール結果速報

アドルフ・サックス国際コンクール2006の表彰式、リアルタイムで観ている(現在日本時間で8:00少し前)。

音も映像も悪くてよく分からないが、コレソフ氏一位、フェリペ氏二位、貝沼氏三位。のようだ。

レニングラード

先ほどアパートの隣の部屋からショスタコーヴィチの「交響曲第七番"レニングラード"」が漏れ聴こえてきたので、対抗して同じ曲を再生してみている(←なんだそりゃ笑)。

爆音では負けない、スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト連邦交響楽団の演奏。1978年2月18日のライヴ録音。シカゴ響の演奏を聴いて、「美しすぎて曲の雰囲気を損なっているんじゃないか」なんて思ってしまう向きにはぜひどうぞ。これぞ最強のレニングラードだと、勝手に思っています。

アドルフ・サックス国際コンクール2006終了

アドルフ・サックス国際コンクール2006が終了。参加者の皆さんはお疲れ様でした。野次馬の身ながら、二週間近くに渡って大変楽しませていただいた。

特に今回は、インターネットでのリアルタイム中継が観られる&全参加者の演奏の様子の録画が観られる(!)ということで、結果だけではなくて内容もばっちり堪能することができた。Adolphesax.comの運営者の努力の賜物だと思うが、ぜひ次回も続けていただきたい。

コンクールを通しての様々なデータ(結果や曲目など)は、個人的に以下のページにまとめた。

こちら→アドルフ・サックス国際コンクール2006非公式集計ページ

このコンクールは、もちろん奏者個人同士が戦うコンクールだとは思っているのだが…別の側面から捉えれば、参加者のバックボーンである「教育者」の戦いでもあると思っている。

第一回優勝者のヴァンサン・ダヴィッド、第二回優勝者のアレクサンドル・ドワズィー氏は、いずれもパリ国立高等音楽院のドゥラングル・クラスの出身。第三回の優勝者である原博巳氏は東京藝術大学別科の出身であるが、そのほかの入賞者はほとんどがドゥラングル・クラスの出身だった。そんなわけで、今まではドゥラングル門下圧勝という感じだったのだが(本選もドゥラングル門下対抗という感じ)、今年はずいぶん毛色が違ったようだ。

さて、ここで今回の優勝者セルゲイ・コレソフ Sergey Kolesov氏の経歴を追ってみよう。グネーシン音楽アカデミー出身で、マルガリータ・シャポシュニコワ Margarita Shaposhnikovaに師事、キエフ国際サクソフォーンコンクール優勝、サクシアーナ国際コンクールではセルマー賞を受けている。ここで驚くべきはやはり、フランスへの留学経験がないこと、ではなかろうか。

また、六位までの入賞者も、カナダ、スペイン、日本、フランスなど世界各地にばらけた。これは、一昔前から考えれば驚くべきことだと思う。

世界中のサクソフォン教育が、フランスのレベルに追いつかんと必死にグレードアップを図っていることが、今回のコンクールから窺えるのではないだろうか。