プログラムは次の通り。
東京サクソフォン・アンサンブルステージ:
J.S.バッハ - G線上のアリア
J.S.バッハ - バディネリ
T.アルビノーニ - アダージョ
E.グリーグ - 郷愁-家路
M.ラヴェル - クープランの墓
トルヴェール・クヮルテットステージ:
G.ガーシュウィン - 3つのプレリュード
ジョイントステージ:
A.ヴィヴァルディ - 調和の霊感 Op.3-11
H.ヴィラ=ロボス - ブラジル風バッハ第1番
C.ドビュッシー - 小組曲よりバレエ
S.ジョプリン - イージー・ウィナーズ
両者、演奏スタイルの違いは如実にあり、それぞれ「これぞ東京SE」「これぞトルヴェール」という、確立されたものを感じることができる。歴史に足跡を残す団体は、やはり団体としての演奏の個性を聴衆に伝える力があるものなのかな、とも思う。一方でジョイントステージなどを聴くと、意外にも個性のぶつかり合いよりも双方歩み寄っている箇所が目立つのは面白い。
須川展也氏の自伝「サクソフォーンは歌う!(時事通信社)」に、この演奏会についての次のような記載があった。トルヴェールQの東京デビューであったとのこと。
東京のホールで初めてトルヴェール・クヮルテットで演奏したのは、東京サクソフォン・アンサンブルの演奏会にゲストで出演させていただいたときのことである。今でもそのとき声をかけてくださった先輩方に大変感謝している。演奏した曲はガーシュウィンの『三つのプレリュード』だった。のっけからジャズテイストが出ると、私たちの演奏に、好意的な拍手と戸惑いのどよめきが客席から上がったことを、肌で感じた。
以下、トルヴェール・クヮルテットのFacebookページから拝借。おそらくこの演奏会と同時期の写真だろう。1988年夏、須川氏27歳、彦坂氏26歳、新井氏23歳、田中氏&小柳氏24歳。
0 件のコメント:
コメントを投稿