ひとつ前の記事の続き。
♪滝上典彦
酒井格「三月のリガドゥーン」
L.ロベール「カデンツァ」
そういえば、滝上先生の独奏の演奏を聴くのは初めてだったかもしれない。古典的かつロマンティックな響きの酒井作品をさらりと聴かせ、「カデンツァ」へ。クランポンのSenzoを使い、集中力の高い演奏が展開された。その没入っぷりや、なかなか凄いもの。特に弱音部分においても、大きいホールの隅々まで音が渡っていく様は、さすがだと思ったのだった。
♪大垣女子短期大学
B.バルトーク/堤慎吾「ルーマニア民俗舞曲」
SAAATTBBという編成による演奏(だったかな)。フォスターの編曲楽譜を演奏。高いレベルだが、さらにレパートリーや演奏内容等、突っ込んだ内容も聴いてみたいなーとも思った。
♪名古屋音楽大学(指揮:瀧彬友)
N.リムスキー=コルサコフ/大須賀吉江「スペイン奇想曲」より第3,4,5楽章
なかなかの大人数!瀧氏の指揮の導きに乗って、とても整ったアンサンブルを聴かせてくれた。発音の立ち上がりの良さや音色の密度、見事である。パーカッションも交えて(おお、Bijouの山田さんが乗ってる!)、実に華やかな音が会場に広がった。こうして聴くとやっぱり各大学の特色というものがよく音に現れているのだなと思った。
♪各大学合同サクソフォンオーケストラ(指揮:小前奏人)
L.v.ベートーヴェン/小前奏人「交響曲第7番」より第1楽章
県芸の作曲科の現役生だという、小前さんの編曲/指揮によるステージ。それにしても、各大学の合同オーケストラなどというと、演奏云々はもちろんだが、本番に至るまでの練習等、各種段取りが困難を極めるはずで、こうしてその企画が実際に実現していることがまず凄いと思う。旗振り役は誰だったのだろう…小前さんの独自企画だったのかな?MC、舞台での立ち振舞いと、なかなか良いキャラである(笑)。演奏も、盛り上がった!
♪本多俊之スペシャルライブ(ゲスト:本多俊之)
本多俊之「家族ゲーム・メドレー」:本多俊之、渡辺志穂、三輪一登、中山順次、真室香代
本多俊之「マルサの女」:本多俊之、渡辺志穂、三輪一登、辻友香里、中山順次、杉浦遥、真室香代、川地立真、青井由似(pf)
本多俊之「Greetings」:本多俊之、三輪一登、中山順次、真室香代
本多俊之「Take It Easy」:本多俊之、渡辺志穂、瀧彬友、片田景子、三輪一登、辻友香里、金子弘美、中山順次、所克頼、杉浦遥、真室香代、川地立真、青井由似(pf)
楽しいライブだった!クラシック・サクソフォン方面との交流も(トルヴェールを始めとして)多い本多俊之氏、ナゴヤサックスフェスタ初見参、とのこと。そもそも、ジャズサクソフォン奏者をゲストに迎えることも、本イベントでは初めてであるそうだ。本多氏と司会の山本氏の掛け合いMCも楽しく、また演奏も大迫力。本多氏自ら「リズムが良い」と絶賛する名古屋の若手~中堅陣とともに(いや。本当に上手い)、魅力的な音楽が紡ぎだされた。客席はほぼ満員、熱い雰囲気の中、最後の大編成の「Take It Easy」まで、大盛り上がりだった。
♪抽選会&じゃんけん大会
楽器ブースを回って3つのスタンプを集めるともらえる抽選番号を元にした抽選会&本多俊之氏とのじゃんけん大会!これまた会場大盛り上がり笑。すごいなあ。
♪100人のサックス愛好家によるオーケストラ(指揮:三日月孝)
G.ビゼー/圓田勇一「カルメン前奏曲」
J.ヴァン=デル=ロースト/柏原卓之「カンタベリー・コラール」
E.エルガー/岩本伸一「威風堂々第一番」
L.プリマ/三輪一登「シング・シング・シング」(独奏:本多俊之)
最後の最後まで、満員のお客様、ステージ上もたくさん。何度も聴いたことのある曲なのに(何度も聴いたことがあるからこそ?)、なんだか感動してしまった。「シング・シング・シング」で、自然に手拍子が出てくる、というのもまた。あ、あと、パーカッションの方々がとっても楽しそうなのが良かった。
♪バリトンサックス六重奏
ロビーにて、終演とともにバリトン六重奏。「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を含む数曲。何時間にも及ぶコンサートであったが、まだまだ多くのお客様が残り、その演奏を聴いているその雰囲気が、また良い。
終演後、レセプションにも少し伺い、何人かの方とお話することができた。それもまた嬉しかった。
以上。「熱い!」と、このひとことに尽きる、フェスティバルであった。聴きに行くことができてよかった。名古屋にとどまらず、全国にさらに積極的に発信されていくと良いなあ。
The SAXへもレポートを書くので、お楽しみ。
0 件のコメント:
コメントを投稿