ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014に急遽行くことになり、午後から有楽町へ。4時間くらいだったが、とても楽しい時間を過ごした。
これまでも何度か伺ったことがあるが、ここ数年は伺えず久々だった。昔と比べて規模は拡大し、チケットはかなり取りづらくなっている雰囲気。今朝方、前売りチケットをぱっと選んで、良いかなと思ったのがこの公演。
公演番号273
よみうりホール
仲道郁代(pf)
J.ブラームス - 3つの間奏曲, op.117
R.シューマン - 交響的練習曲, op.13
R.シューマン - トロイメライ(アンコール1)
E.エルガー - 愛の挨拶(アンコール2)
先日の松下君のリサイタルを聴いたこともあってこれまで普段はほとんど聴かなかったシューマン、ブラームスに興味がわいたのは幸いなことであった。そしてこの選曲!シューマンの「交響的練習曲」はいわゆる変奏曲なのだが、グラズノフ「サクソフォン四重奏曲, op.109」の第2楽章「シューマン風に」は、この第8曲から着想を得ているのだ。
ピアノの仲道郁代さんは、演奏もさることながらトークも素敵で、シューマン夫妻とブラームスとの関係、曲の聴き所などをわかりやすい言葉で的確に表現されていた。ずいぶん慣れている風だったが、良くこういったコンサートをする機会があるのだろうか?まどろみながら夢の世界を旅するようなようなブラームスの密やかな作品、そして劇的な主題と、それに続いて現れる、作曲的な意味でも演奏的な意味でもテクニカルな変奏が実に印象的だった。第7曲の厚みのある響きから、一転、第8曲の付点リズムを伴ったフーガに突入した瞬間など、鳥肌が立った。最後はブラームスでの演奏とは別人のようなダイナミックさも見せていた。最後は大拍手!アンコールも大サービスの2曲。
よみうりホールから東京国際フォーラムに戻ると、なんと地上広場で渋さ知らズオーケストラが野外ライヴ中(去年も来ていたそうです、知らなかった笑)。さすがにロックフェスで見るような大所帯とは違うものの、およそ10本強の管楽器群をPAを使ってバリバリ鳴らし、いつもの暗黒舞踏系(笑)不思議ダンサーも6、7人はいたかな。渋さ知らズの名前すら知らないような方もたくさんいたと見受けられるが、圧倒されつつも楽しんでいたようだ。フリー風味のサクソフォンの即興も、圧巻。「ナーダム」などのオリジナル作品のほか、ラ・フォル・ジュルネを意識したのか「展覧会の絵」をモチーフにした作品などもあり、興奮した。「本多工務店のテーマ」も聴きたかった~
その後展示ホールへと異動。高関健指揮の桐朋学園大学オーケストラが、なんとウェスト・サイド・ストーリー・セレクションを演奏。もちろんサクソフォンも含んでおり(かなり良い仕事をしていたのだが、誰だったのかな)、やはり弦楽器群は鉄壁の巧さ、学生ならではとうことかノリもなかなかのもので、立ち見だったとはいえ時間を忘れて聴き入ってしまった。フラッシュさえたかなければ写真も自由なんだなあ。なんというか、オープンプログラムやサービスプログラムでの、聴き手にほとんど制約がない感じは、やはり新鮮。
屋外では、世界各地のご当地メニューを提供する露店がたくさん。アジアンテイストのご飯が美味しい。ちょっと昨日飲み過ぎたのでビールは控える(^^;各ブースでは興味深い展示もあり、またついついポストカードや書籍など買ってしまう、そんな面白さも。
いやー、楽しかったなあ。今回は急遽だったが、有料公演や無料公演など組み合わせて、一日楽しむこともできそうだ。来年はそんな過ごし方もいいかも。
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