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【テッセラの春・第4回音楽祭"新しい耳"】
出演:原田敬子(navigation & program construction)、大宅裕、廻由美子(以上pf.)、鈴木俊哉(rec.)、菊地奈緒子(筝)、富永佐恵子(vc.)、中澤沙央里(vn.)
日時:2009年5月15日(金)19:00開演
会場:サロン・テッセラ(三軒茶屋)
プログラム:
S.シャリーノ - フェニキアのイメージ(rec.)
J.ケージ - トイ・ピアノのための組曲(toy pf.)
原田敬子 - 零刻(rec., 筝)
原田敬子 - NACH BACH(pf.)
Y.イサン - ピアノ三重奏曲(vn., vc., pf.)
G.ウストヴォルスカヤ - ピアノソナタ第5番(pf.)
A.ベルク - ここに平和が(vn., vc., pf., synth.)
2日経った今でもまだ消化しきれていないぐらいだ。廻氏と原田氏の、面白みあるトークを挟みながら、およそ2時間半の長きに渡ったコンサートは、なかなかに強烈な印象を残した。
まさに「眼前」で演奏され、リコーダーのパルスがざくざくと突き刺さったシャリーノ作品、ケージのトイピアノの組曲はけっこう好きな曲だったのだが、たどたどしくドレミファ…と弾き始めた子供が、数分のうちに名ピアニストへと変化していくような、そんな面白さを味わった。大宅氏のピアノの、実に遊び心溢れること!原田敬子氏の作品は「NACH BACH」が面白かった!24曲の平均律クラーヴィア曲集を題材として、驚くほどに多面的な技法を使いながら展開される各曲に、実にわくわくさせられること!
休憩を挟んだ後半は、さらにグレードアップして、ユン・イサンのピアノ三重奏曲に引き続いて、ウストヴォルスカヤ!全10楽章構成の、これもまたびっくりなソナタだった。初めて聴いたので表面的なものにばかりびっくりしていたのだが、これはかなり名曲かも!ぜひ聴きこんでみたい。主題を追いきれなかったのが悔やまれる…。ベルクの「ここに平和が」室内楽版は、実に感動的で、たった4人の身体から紡ぎ出される音楽が、どこまでも広がっていくような感覚を受けた。
すばらしかったなあ。昨日、今日と音楽祭は続き、今日はメシアンをやったようだが、こちらも聴きに行きたかった。
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