2006/06/22

ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団

ベルギーギィデ交響吹奏楽団の演奏が好きだ。もしかしたら吹奏楽の世界の中では一番好きな吹奏楽団かもしれない。本家フランスでは失われてしまったサクソルン族を中核に据えた豪華絢爛なサウンド、そして有能なサクソフォーン奏者でもあるノルベール・ノジ指揮のもと、オーケストラにも劣らない素敵な演奏をする、ベルギー王室直属の交響吹奏楽団である。

高校のときに、C.T.スミスの「フェスティヴァル・ヴァリエーション」にはまっていた時にこのバンドの演奏を耳にして以来。単純に「上手い」のはもちろんのこと、どこか品格を漂わせるサウンドに完璧にノックアウトされて、今でも「フェスヴァリ」のスタンダードな演奏はギィデの演奏だと思っている。

以前はRene Gaillyから多くのCDをリリースしていたが、Rene Gaillyは倒産。貴重なCDが数多く失われた。どうなることかと思ってみていたが、いまでもWorld Wind Music始め様々なレーベルからのリリースを続けているようだ。RGにしろWWMにしろ、吹奏楽界にあっては貴重なサウンドが収められたCD、ぜひこれからも数多くの録音がリリースされることを期待したいところ。さらにスタンダードな楽曲だけでなく、若い作曲家の作品にスポットを当てた精力的なレコーディング活動も評価できる点だろう。

残念なのは、やはりRene Gailly盤の消失か。ノジがサクソフォーンを手にとって協奏曲を録音したディスクとか、もう二度と世に出ることがないのかと思うと、惜しい!

大人になったら、World Wind Musicから発売されているCDをまとめて「大人買い」するのが密かな目標だったりして…(笑)。本当に、吹奏楽に関してははギィデ(と、ノーステキサス大学)の演奏だけ手元に置いておけばいいかなーという感じさえしている。

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