バーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団のミヨーの管弦楽曲集。録音は1976年。「世界の創造」をメインに「ブラジルの郷愁」と「屋根の上の牛」がカップリングされて\1733で購入できる良版である。吹奏楽団の次回の定期演奏会でミヨーの吹奏楽曲「フランス組曲」を演奏する関係で久々にCD棚から引っ張り出してきたのだ。
なんでこんなオーケストラのCDを所有しているかといえば、やはりサクソフォーン目当て。「世界の創造」の序曲、アルトサクソフォーンが金管の強奏の裏でバラード風の物憂げなメロディを奏でるその美しさ。ミュールとはまた違った、余分な倍音を一切排除した限りなく澄み切った音色と、説得力のある深く一定なヴィブラート。他のどの奏者も明晰な音色で存在をアピールするが、どうしてもその美しいサクソフォーンに耳が引き寄せられてしまう。サクソフォーン独奏はミュールの高弟、ダニエル・デファイエ(ドゥファイエ)です。
たった四音だけフルートとユニゾンで動くところとか、息遣い(息継ぎ)すら演奏の一部として取り込んでいるところとか、全員がやりたい放題のコーダとか、聴き所満載。
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