平野公崇の新譜「l'air」を店頭で試聴して買ったのが4/3。渋谷のタワレコだった。冒頭一曲目、バッハの平均律クラーヴィア曲集第一巻第二番「プレリュード」の印象が鮮烈で、気付いたら手にとってレジに駆け出していた。試聴しなければきっと買わなかっただろうなあ。結果的に内容はなかなかのレベルだったので良かったですが。
平野公崇の演奏によるジャズのスタンダードやクラシックの名曲の数々はなんというか、新しい魅力が凝縮されたクールな音の世界。確かにジャズとしてのインプロヴィゼーションのセンスはアキコ・グレースの方に采配が上がるとは思うが、ここで聴かれるサクソフォンの即興はジャズで行われている「コードという枠」にとらわれたものではない自由闊達な歌…。非常にストレートで、潔く、美しい。
洗足学園音楽大学で毎週金曜日、4~6限に行われている「即興」の授業、ますます興味が沸いてきた。他校の人でも聴講するのは自由とのことなので、機会さえつかめられればぜひ観に行けたらなあと思っている。
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