珍しいというか、すごいというか、クロード・ドゥラングル教授と、ロシアの俊英セルゲイ・コレゾフ Sergey Kolesov氏の共演動画である。曲目は、ジャン=バプティスト・サンジュレの「デュオ・コンチェルタント」だ。しかもオーケストラ・アレンジときたもんだ。
オーケストラアレンジは、Adrian Delmer氏。ソプラノがクロード・ドゥラングル教授、アルトがセルゲイ・コレゾフ氏。2014年にロシアのサンクトペテルブルグで開かれた、The "Saxophone" 1st International Festivalという催しでの演奏だそうだ。そんなフェスティバルが開かれてたのか…。
演奏は見事!のひとこと。このくらい上手いと(ともに世界最高クラスですからねえ)、もはやどう評して良いのか良くわからなくなる。オーケストラの演奏も良い。
2014/12/31
Claude Delangle plays 野平一郎 "Entrelacs" on Vimeo
野平一郎氏の新作(と呼ぶにはいささか昔すぎるかもしれないが)である、サクソフォンと室内オーケストラのための作品「Entrelacs(網目模様)」の動画がアップロードされていることを知った。下記リンク先から、Vimeoにて鑑賞可能である。
http://worldsax.tv/web/20140503-sax-ensemble-nodaira/
この作品は、2013年11月にいずみシンフォニエッタ創立60周年記念のために作曲されている。これまで野平一郎氏のサクソフォンのための作品は下記があるが、また強烈な作品(名曲)が追加されたなあと思うのだった。ちなみに私が個人的に一番好きなのは「舵手の書」である。
アラベスクIII(サクソフォンとピアノ)
サクソフォン四重奏曲
舵手の書(サクソフォンとメゾ・ソプラノ)
息の道(サクソフォンとエレクトロニクス)
http://worldsax.tv/web/20140503-sax-ensemble-nodaira/
この作品は、2013年11月にいずみシンフォニエッタ創立60周年記念のために作曲されている。これまで野平一郎氏のサクソフォンのための作品は下記があるが、また強烈な作品(名曲)が追加されたなあと思うのだった。ちなみに私が個人的に一番好きなのは「舵手の書」である。
アラベスクIII(サクソフォンとピアノ)
サクソフォン四重奏曲
舵手の書(サクソフォンとメゾ・ソプラノ)
息の道(サクソフォンとエレクトロニクス)
Eastman Sax Project plays Chaconne on YouTube
イーストマン音楽院のサクソフォン・クラスといえば、毎回ぶっ飛んだプログラムを取り上げることで有名だが(「春の祭典」全曲を演奏した動画はいろいろな意味で大きな話題となった)、今年の演奏会において、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ「シャコンヌ」のサクソフォンアンサンブル版を取り上げたとのことだ。その動画が、YouTubeにアップロードされた。
2014年11月16日、イーストマン音楽院内のホールでの演奏会とのこと。編曲は、Matthew Evans氏。動画を観る限り、SSAATTBBBsという編成のようだ。
バッハ「シャコンヌ」のサクソフォン・アンサンブル版といえば、古くはGary Scudderのサクソフォン四重奏版、また、私が傑作と信じて疑わない伊藤康英先生のサクソフォン四重奏版があるが、このような、九重奏でのアプローチを試みる団体が現れるとは意外だった。非常に豪勢な響きがするが、これはこれでありだなあ。
2014年11月16日、イーストマン音楽院内のホールでの演奏会とのこと。編曲は、Matthew Evans氏。動画を観る限り、SSAATTBBBsという編成のようだ。
バッハ「シャコンヌ」のサクソフォン・アンサンブル版といえば、古くはGary Scudderのサクソフォン四重奏版、また、私が傑作と信じて疑わない伊藤康英先生のサクソフォン四重奏版があるが、このような、九重奏でのアプローチを試みる団体が現れるとは意外だった。非常に豪勢な響きがするが、これはこれでありだなあ。
斎藤高順氏のこと少し
必要があって作曲家の斎藤高順(さいとうたかのぶ)(1924 - 2004)氏について調べていた。一般的には、行進曲「ブルーインパルス」の作曲家として、また、サクソフォン的な切り口からは、日本で初めてサクソフォン四重奏曲を書いた作曲家として有名である。
私が斎藤氏について持っていたイメージはその程度だったのだが、調べてみたところ、小津安二郎監督の映画作品の作曲家としても活躍したそうだ。あの名作「東京物語」の音楽も手がけたそうで。この事実は、私にとってちょっとした「へえ」であった。これをきっかけに「東京物語」を観たのだが、原節子演じる紀子が尾道から出てきた義理の両親を東京案内するシーンで流れるポップな音楽が、いかにもサクソフォンが含まれていてもおかしくなさそうな、そんな雰囲気なのであった(実際にサクソフォンが「東京物語」のBGMに含まれている、ということではない)。
フランスもそうだが、映画音楽に関わった作曲家が、サクソフォン作品の作曲に関わるケースって、結構多い気がする。もしくは、この時代、サクソフォン作品を作るほどの作曲家は映画音楽を定常的に手がけていた、ということなのだろうか。
ちなみに、斎藤氏自身がサクソフォンに興味を持ったきっかけは明らかで、東京音楽学校在籍中に軍楽隊へと徴兵された際、意図せずではあるがサクソフォンを担当させられた、という経歴による(同じくサクソフォンを担当した同期に、作曲家の芥川也寸志もいる)。
私が斎藤氏について持っていたイメージはその程度だったのだが、調べてみたところ、小津安二郎監督の映画作品の作曲家としても活躍したそうだ。あの名作「東京物語」の音楽も手がけたそうで。この事実は、私にとってちょっとした「へえ」であった。これをきっかけに「東京物語」を観たのだが、原節子演じる紀子が尾道から出てきた義理の両親を東京案内するシーンで流れるポップな音楽が、いかにもサクソフォンが含まれていてもおかしくなさそうな、そんな雰囲気なのであった(実際にサクソフォンが「東京物語」のBGMに含まれている、ということではない)。
フランスもそうだが、映画音楽に関わった作曲家が、サクソフォン作品の作曲に関わるケースって、結構多い気がする。もしくは、この時代、サクソフォン作品を作るほどの作曲家は映画音楽を定常的に手がけていた、ということなのだろうか。
ちなみに、斎藤氏自身がサクソフォンに興味を持ったきっかけは明らかで、東京音楽学校在籍中に軍楽隊へと徴兵された際、意図せずではあるがサクソフォンを担当させられた、という経歴による(同じくサクソフォンを担当した同期に、作曲家の芥川也寸志もいる)。
ラベル:
作曲家
2014/12/29
2014/12/28
海藻姉妹ショー(12/27公演)
竹内さん…もとい、こんぶさんにご案内いただき伺った。面白かった!千代田芸術祭2013で"岸野雄一賞"を受け、それによって今回の公演が実現したそうだ。
【海藻姉妹ショー(12/27公演)】
出演:わかめ、こんぶ(以上sax)、めかぶ(pf)、海藻ブラス
日時:2014年12月27日 13:00開演
会場:3331アーツ千代田
プログラム(全てめかぶの作編曲):
谷中ブギウギ
海藻サラダ
キャンディ・ガール
人力マシーン
時間(とき)のワルツ
みうん
リンゴの唄
よっちょれラプソディー
海の子守唄
うなぎ祭り
さんさきっど(アンコール)
ライヴの予告動画。
2人のサクソフォン奏者と、1人のピアノ(アンデスや鍵盤ハーモニカも駆使)によるユニット。閉校した学校跡をアートギャラリーに改築したという会場、チューニングの狂ったアップライトピアノ、妙に昭和テイストな衣装やヘアメイク(実に可愛らしい!)等々、ちょっと異世界の雰囲気。オリジナル・キャラクターやロゴは、専属?イラストレーターのゆん・ゆんぐふらうよっほ氏の手による。カヴァー曲を収録したミニアルバムのプレゼントも!
飛び出す音楽は実に魅力的であった。ふらっと会場に来て、観て・聴いて、楽しめて、ほっこりした気持ちで帰っていくという、当たり前のプロセスを思い出させてくれるような時間だった。
作品としても面白い!作品そのものの面白さもあるのだが、その作曲背景などをMCで聞くとさらに面白さが倍増する。例えば、「海藻サラダ」は、前半のふわふわした部分が、海の中でゆらめいている海藻の様子、後半のマーチっぽい部分が、海藻がサラダとして食卓にならんでいる様子、とのことで、こうして文字に起こしてみるとくだらないといえばそうなのだが(笑)、妙な雰囲気にあてられてついつい笑ってしまうのだった。
お三方とも、東京藝術大学のご出身なのだが(くらいは書いても良いよね笑)、音色も美しくテクニックも高い。サクソフォンのお二方は、クラシックをバリバリ吹いているのを聴いたことがあるので、その上手さは良く知っているのだが、その高い技術をこういったジャンルにアダプテーションする、という、逆説的アプローチが個人的にツボなのであった。海藻ブラスを交えた乱痴気騒ぎも、また楽しい。
そういえば、物凄く穿った見方かもしれないが、私が好きなゲルニカというバンドを思い出した。さながら、わかめさんとこんぶさんが戸川純、めかぶさんが上野耕路、ゆん・ゆんぐふらうよっほさんが太田螢一というところだろうか。
会場の後ろに掲げられたのは、ゆん・ゆんぐふらうよっほ氏制作の横断幕。大きい!
【海藻姉妹ショー(12/27公演)】
出演:わかめ、こんぶ(以上sax)、めかぶ(pf)、海藻ブラス
日時:2014年12月27日 13:00開演
会場:3331アーツ千代田
プログラム(全てめかぶの作編曲):
谷中ブギウギ
海藻サラダ
キャンディ・ガール
人力マシーン
時間(とき)のワルツ
みうん
リンゴの唄
よっちょれラプソディー
海の子守唄
うなぎ祭り
さんさきっど(アンコール)
ライヴの予告動画。
2人のサクソフォン奏者と、1人のピアノ(アンデスや鍵盤ハーモニカも駆使)によるユニット。閉校した学校跡をアートギャラリーに改築したという会場、チューニングの狂ったアップライトピアノ、妙に昭和テイストな衣装やヘアメイク(実に可愛らしい!)等々、ちょっと異世界の雰囲気。オリジナル・キャラクターやロゴは、専属?イラストレーターのゆん・ゆんぐふらうよっほ氏の手による。カヴァー曲を収録したミニアルバムのプレゼントも!
飛び出す音楽は実に魅力的であった。ふらっと会場に来て、観て・聴いて、楽しめて、ほっこりした気持ちで帰っていくという、当たり前のプロセスを思い出させてくれるような時間だった。
作品としても面白い!作品そのものの面白さもあるのだが、その作曲背景などをMCで聞くとさらに面白さが倍増する。例えば、「海藻サラダ」は、前半のふわふわした部分が、海の中でゆらめいている海藻の様子、後半のマーチっぽい部分が、海藻がサラダとして食卓にならんでいる様子、とのことで、こうして文字に起こしてみるとくだらないといえばそうなのだが(笑)、妙な雰囲気にあてられてついつい笑ってしまうのだった。
お三方とも、東京藝術大学のご出身なのだが(くらいは書いても良いよね笑)、音色も美しくテクニックも高い。サクソフォンのお二方は、クラシックをバリバリ吹いているのを聴いたことがあるので、その上手さは良く知っているのだが、その高い技術をこういったジャンルにアダプテーションする、という、逆説的アプローチが個人的にツボなのであった。海藻ブラスを交えた乱痴気騒ぎも、また楽しい。
そういえば、物凄く穿った見方かもしれないが、私が好きなゲルニカというバンドを思い出した。さながら、わかめさんとこんぶさんが戸川純、めかぶさんが上野耕路、ゆん・ゆんぐふらうよっほさんが太田螢一というところだろうか。
会場の後ろに掲げられたのは、ゆん・ゆんぐふらうよっほ氏制作の横断幕。大きい!
BASUYA Live Concert@ドルチェ楽器東京
【BASUYA Live Concert(東京公演)】
出演:BASUYA(渡瀬英彦、榎田雅祥、斎藤和志、寺田正彦)、荒川洋、山田くに子、池田さく子、中島恵、川口沙希
日時:2014年12月23日(火・祝)19:00開演
会場:アーティストサロン"Dolce"
プログラム:
荒川洋 - BASUYAのための音楽
三代目杵屋正治郎
中川晋平 - うさぎのダンス
荒川洋 - BASUYAのための音楽
J.ラフ - カヴァティーナ
服部良一 - 蘇州夜曲
P.デスモンド - 蘇州夜曲
T.メールラ - シャコンヌ
H.マンシーニ - 小象の行進 他、順不同
ドルチェ楽器名古屋で東名高速サックスを第二部まで聴いたのち、新幹線に飛び乗って、ドルチェ楽器東京へと移動。バス・フルートユニット、BASUYAのライヴを聴いた。
バス・フルート以下の音域の楽器を駆使し、バロック時代以前のアレンジから最新作までを網羅する。バス・フルートの響きは、理屈というよりも、もっと身体の奥底から湧き上がってくる、まるで音楽の始原を垣間見るような印象がある。聴きなれたあの曲が、この曲が、その曲が、新たな感動を持って立ち上がる様は、一度体感してみると病みつきになる。
MCやステージングのゆるさは、少々お客さんを選ぶかもしれないのだが、これはこれでBASUYAをBASUYAたらしめている要素の一つなのだから、まあ良いのかな(笑)
斎藤氏作曲の作品は、やはり1、2本ネジがぶっ飛んでいるような印象があり、自由な要素も多分に交え個人的に大変面白く聴いた。メルラの「シャコンヌ」は、「シャコンヌ」という響きから想像する形式ばった響きからは遠い荒々しい即興的な音楽で、その異常性はなんとなくギョーム・ド・マショーあたりに通じる部分もあるのかなあと(適当なことを)思いつつ聴いていた。
演奏中に写真撮影大歓迎という、極めて珍しいアナウンスがあったため、手持ちのカメラで何枚か写真を撮影した。
出演:BASUYA(渡瀬英彦、榎田雅祥、斎藤和志、寺田正彦)、荒川洋、山田くに子、池田さく子、中島恵、川口沙希
日時:2014年12月23日(火・祝)19:00開演
会場:アーティストサロン"Dolce"
プログラム:
荒川洋 - BASUYAのための音楽
三代目杵屋正治郎
中川晋平 - うさぎのダンス
荒川洋 - BASUYAのための音楽
J.ラフ - カヴァティーナ
服部良一 - 蘇州夜曲
P.デスモンド - 蘇州夜曲
T.メールラ - シャコンヌ
H.マンシーニ - 小象の行進 他、順不同
ドルチェ楽器名古屋で東名高速サックスを第二部まで聴いたのち、新幹線に飛び乗って、ドルチェ楽器東京へと移動。バス・フルートユニット、BASUYAのライヴを聴いた。
バス・フルート以下の音域の楽器を駆使し、バロック時代以前のアレンジから最新作までを網羅する。バス・フルートの響きは、理屈というよりも、もっと身体の奥底から湧き上がってくる、まるで音楽の始原を垣間見るような印象がある。聴きなれたあの曲が、この曲が、その曲が、新たな感動を持って立ち上がる様は、一度体感してみると病みつきになる。
MCやステージングのゆるさは、少々お客さんを選ぶかもしれないのだが、これはこれでBASUYAをBASUYAたらしめている要素の一つなのだから、まあ良いのかな(笑)
斎藤氏作曲の作品は、やはり1、2本ネジがぶっ飛んでいるような印象があり、自由な要素も多分に交え個人的に大変面白く聴いた。メルラの「シャコンヌ」は、「シャコンヌ」という響きから想像する形式ばった響きからは遠い荒々しい即興的な音楽で、その異常性はなんとなくギョーム・ド・マショーあたりに通じる部分もあるのかなあと(適当なことを)思いつつ聴いていた。
演奏中に写真撮影大歓迎という、極めて珍しいアナウンスがあったため、手持ちのカメラで何枚か写真を撮影した。
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