2025/03/30

第1回アドルフ・サックス国際コンクール(ディナン)のライブ盤

第1回アドルフ・サックス国際コンクールのライブ盤を入手。それなりに有名なCDだと思うのだが、Rene Gaillyレーベルの倒産以来手に入れづらくなってしまい、何年にもわたって入手できていなかった。 ケースも盤も状態は非常に良く、購入されたものの聴かれていなかったか、デッドストックだったか。

コンクール当時まだ20代だった、ヴェルサイユ音楽院教授のヴァンサン・ダヴィッド氏(第1位入賞)、ハバネラサクソフォン四重奏団テナー奏者のファブリツィオ・マンクーゾ氏(第2位入賞)らの、同コンクールでのライヴ演奏が聴ける、という、興味深い盤だ。

H.プッスール「Caprice de Saxicare」(第3位:Raf Minten)
A.グラズノフ「サクソフォン協奏曲」(第2位:Fabrizio Mancuso)
P.M.デュボワ「サクソフォン協奏曲」(第1位:Vincent David)
H.プッスール「Caprice de Saxicare」(第1位:Vincent David)

やはりというべきか、第1位のヴァンサン・ダヴィッド氏の演奏はかなり良いもので、デュボワもなかなかに説得力ある演奏であるし、プッスール作品の演奏でのキレもある。コンクールならではの若干の空回りや、表現の積極性がやや薄い、といった部分はあるが、これは録音のせいもあるかもしれない。マンクーゾ氏のグラズノフの演奏は、数あるグラズノフの録音と比べてしまうと緩徐部分にそこまで魅力を感じないし、ミンテン氏のプッスールの演奏も、やはりダヴィッド氏の演奏と比べてしまうと…というところ。

演奏そのもの以上に、資料的価値が高い録音であり、のちに発売された「Adolphe Sax International Competition」には含まれていないものも、ここでは聴くことができる。やや好事家向けかもしれない。

ライナーノートに書かれている、アドルフ・サックス国際サクソフォン・コンクールの成り立ちに関する部分を抜粋・翻訳してみた:

このコンクールは、ベルギー国王アルベール2世の後援のもと、国際アドルフ・サックス・イヤー実行委員会が、国際ジュネス・ミュジカル連盟 Federation of Jeunesses Musicales および1994年9月にサクソフォンに特化したTrompコンクール(オランダ)と共同で開催する。このコンクールは、1994年11月6日時点で31歳以下のサクソフォーン上級者を対象とし、国籍は問わない。コンクールの科学的・音楽的な企画は、フランソワ・ダニール(François Daneels)が主宰し、ベルギーの音楽院のサクソフォーン教授全員を含む委員会によって組織された。予選、セミファイナル、ファイナルの3ラウンド制。サクソフォーンであればどの楽器でも出場できるが、規定曲はアルトのみ。予選とセミファイナルはピアノ伴奏、ファイナルはジョルジュ・オクトール指揮ワロン室内管弦楽団の伴奏で行われる。

ライナーノーツから、写真で一部抜粋してみた。審査員のリストには、武藤賢一郎氏の名前が。各演奏者の写真は…若い!




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