もの凄い集中力というか、鬼気迫るものがあり、かなり驚かされた。吉岡氏がアップしていたジャケ写真によれば、1980年の録音、つまり、石渡氏が40代の頃の録音ということになる。
作曲者の浦田氏は、もともとトロンボーン専攻だったが、のちに作曲を専門とし、東京藝術大学の作曲家教授をも務めた重鎮。この「アルトサクソフォンとピアノのためのソナタ」は、作曲家集団である「環」から1967年に発表された、浦田氏の作曲家としてのデビュー作品である。1974年にフランス・ブルドーで開かれた第4回世界サクソフォンコングレスでは、佐々木雄二氏により演奏された記録が残っている。
浦田氏の、サクソフォンの作品としては、他に、「サクソフォン四重奏のための3つの小品」がある。
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