フランス国立の現代音響研究所IRCAMが毎年開催しているアゴラ音楽祭に、クロード・ドゥラングル教授が登場した際の実況録音(各曲1~2分程度の抜粋だが)を、ressources.ircamより聴くことができる。できれば全編聴ければ…とは思うが、抜粋でもその雰囲気は感じることができる…一部の録音は、サクソフォンが入る前に中断されてしまうが。
http://medias.ircam.fr/search/?q=delangle&selected_facets=is_sound_exact%3Atrue&selected_facets=media_type_exact%3Aaudio&date_order=&selected_facets=set_exact:Agora%20%28festival%2C%201998-2011%29
この演奏会のことは、開催後に野中貿易かセルマージャパンかNSF、どこかに掲載された白井奈緒美さんの「留学生レポート」を読んで知った。当時としては(今でも)驚異的なプログラムに驚き、ああ聴きたかったと悔やんだものだ。世界初演作品の数々、しかも野平一郎「舵手の書」やタディニ「ブレリア」といった名曲の数々をIRCAM肝いりで一気にこなしたドゥラングル教授、果たしてどのような演奏を展開したのかずっと気になっていたのだが、きちんと録音が残っているのだな。
ドゥラングル教授は、この3年後、静岡のAOIで開かれたライヴ「Quest」で、類似プログラムを取り上げた。2004年のアゴラ音楽祭のことを知っていただけに、日本でそのような演奏会が開かれたことが、余計に嬉しかった覚えがある。その2007年の演奏会のことも、懐かしく思い出したのだった。
【2004年アゴラ音楽祭 Claude Delangle : récit】
出演:クロード・ドゥラングル、小林真理
日時:2004年6月4日 20:30開演
会場:IRCAM Espace de projection
プログラム:
Jacopo Baboni-Schilingi - Shift II
Pierre jodlowski - Mixtion
Philippe Hurel - Opcit
Alexandros Markéas - Perilepsis(世界初演)
Ichiro Nodaira - Dashu No Sho(世界初演)
Bertrand Dubedout - Ca va commancer Ca commence(世界初演)
Marco Stroppa - Esquisse, Una Tantum(世界初演)
Philippe Leroux - Un lieu verdoyant
Georgia Spiropoulos - Saksti
JacobTV - Grab It!
Michele Tadini - Buleria(世界初演)
当時のプログラム冊子の一部:
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