2017/02/23

ギャルド、1961年イタリアにて(木下直人さんより)

おなじみ、木下直人さんより、大変貴重な写真をお送りいただいたので、ご紹介。

1961年の8月に、イタリア・トリノで開かれた、International Musical Military Bands for Manifestations of Italyなる催しに参加した、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の写真だ!(ギャルド以外にもイギリス、ドイツ、アメリカ、ベルギー、フランス、スウェーデン、イタリアの軍楽隊が参加していたとのこと)

当時のサクソフォンセクションのうち、3名が写っている。左から、ロベール・ガトー Robert Gateau氏、ジャック・テリー Jacques Terry氏、ミシェル・ヌオー Michel Nouaux氏である。その他、フェルナン・ロンム Fernand Lhomme氏、アンドレ・ブーン André Beun氏、Robert Ceugnart氏、アンリ=ルネ・ポラン Henri Rene Pollin氏が当時のギャルドには在籍していたはずだが、この写真には写っていない。

その他、サクソフォン以外も錚々たる面々。例えば、ヌオー氏の後ろはフルートの名手アンリ・ルボン氏だ。その近くのバソンは、ジャン・ルーシェ氏かな?当時のメンバー表があればもっと調べがつくのだが…。

当時のギャルドをここまで近くで捉えた写真は珍しく、私もポラン氏からお借りした写真の一部で見たことがあるくらいだ。こんなに寄った写真であると、楽器の詳細を読み取れることが面白い。例えばテリー氏のマウスピース…これは、デファイエ氏と同じ、「セルマーのシャロン氏制作による、ネジ一本で開きが変えられるマウスピース」そのもである。後年、フランス国立管弦楽団のラヴェル・コンサート等で使用する様子を観ることができるが、当時からそのマウスピースを使っていたことがわかる。ホルンは、全てベル取り外し式。ピストン式(コル?)とロータリー式が混在していることがわかる。かつてThunderさんがアップされていた記事内部の、秋山紀夫氏のレポートによれば、すべてアレキサンダー製とのことだ。

木下さんには、この場を借りて改めて御礼申し上げる次第。いやあ、送られてきた写真を見た時はハッとしました。以下、少し解像度を下げた写真を置いておく。最大解像度の写真がほしい方は、私に言ってください。

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